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クアッドに韓国を追加する「クイント」 韓日関係改善の転機になるのか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆総論には共感、問題は各論

韓国のクアッド加入と韓日安保協力がスタブリディス氏が取り上げた2つの懸案だ。ひとまず大きな枠組みでの韓日協力の必要性については、ほとんどの韓米関係専門家が認めている。

梨花女子大の朴仁フィ(パク・インフィ)国際政治学教授は「尹錫悦政権の登場と同時にいかなる形態であれ韓日協力が始まるという点は予測された」とし「韓日関係の特殊性と敏感性を考慮すると、どんなイシューで、どんな条件で協力を可視化するかがカギになる」と述べた。続いて「両国がNATOに行ってグローバルレベルで環境が形成されている。クアッドだけでなく韓国と日本が国際安保のための役割を新しく規定する前提条件ができたということ」と話した。また、クアッドが閉鎖的な形態でないという点で十分に可能性があると付け加えた。


「世宗大王」初代艦長を務めたキム・ドッキ公州大教授は「スタブリディス氏の見解は米国、特に米軍の立場を代弁する」とし「中朝対応のための韓日米安保協力のためには、これに先立って韓日間の意志が一致する必要があるが、(日本メディアを通じて)日本政府・国民に『韓国との協力が必要だ』というメッセージを送ったとみられる」と述べた。キム教授はクアッドが韓日米安保連帯に比べて周辺国への圧力が相対的に少ないという見解も示した。「韓日米が安保で一つになれば短期間に北や中国の反感を招く可能性があるが、そのような面で『クアッドプラス』などがより安全な接近法になるだろう」と説明した。

しかし韓日間では扱いが難しい国民感情が存在する。安保の側面では北東アジアで最大の効率性・生産性を出せる道が韓国のクアッド加入と韓日安保協力の拡大かもしれないが、韓日間では両国関係以外の懸案をどう解決するかという方策を用意しなければならない。強制徴用賠償判決、旧日本軍慰安婦被害補償などが代表的な例だ。

すなわち韓日関係に関しては関係改善という総論は共感するが、実際にこれにどう接近するかに対する各論、すなわち解決法が重要になる。「悪魔は細部に宿る」という悩みがどのように各論を用意するかで登場する。こうした側面で一部では韓日双方の懸案である経済にう回路を見いだすべきという指摘もある。

昌原大のホン・ソクフン国際関係学科教授は「韓日関係はいかなる方法でも容易には解決しないという点を押さえておくべきだ」とし「クアッドは安保フレームだが、半導体など経済同盟にも拡張性があるため、日本を説得する媒介体になる可能性がある。米国もこうした点で日本を説得するのではないかと思う」と述べた。

スタブリディス氏のこのコラムは安倍晋三元首相の衝撃的な銃撃事件の前に書かれた。安倍元首相の死去で生じる日本政局の変化が、韓日関係に影響を及ぼす新しい変数となる。

キム・ヨンジュ記者


クアッドに韓国を追加する「クイント」 韓日関係改善の転機になるのか(1)

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