「いま物価を抑えなければもっと大きな代償を払うことになる」。
韓国銀行の歴史上初めてとなる0.5%の大幅利上げを断行した李昌ヨン(イ・チャンヨン)韓国銀行総裁のメッセージは明確だった。通貨危機から24年ぶりに6%台まで上昇した物価と4%台まで上がった期待インフレを必ず抑えなければならないということだ。ただこれからは大幅利上げの代わりに0.25%ずつの段階的引き上げが望ましいと明らかにした。
李総裁は13日の金融通貨委員会後の記者説明会で「きょう(基準金利を)0.5%引き上げたのはとても例外的という状況で、重い責任を感じて決めた。今後景気の流れで不確実性が高い状況だが韓国銀行が物価リスクに先制的で積極的に対応しているというシグナルを市場と経済主導者に明確に伝えたもの」と話した。以下は李総裁との一問一答。
Q:物価のピークをいつとみるか。
A:7-9月期末か10-12月期ごろを物価のピークとみている。しかし不確実性がとても高い。原油価格が(1バレル=)120ドルまで上がったが先週から景気低迷への懸念で100ドルを割った。これに対し天然ガス価格はさらに上がり、農産品と食料品価格も高止まりが続くとみられる。ピーク後に物価が急激に低くなるよりは、緩やかに下がり高い物価は当分維持される見通しだ。
Q:当分は段階的利上げと話した。年内に追加で0.5%の引き上げはないという意味なのか。
A:今回0.5%の引き上げを通じて物価上昇の期待心理を引き下げようとした。物価上昇経路がそのままならば0.25%ずつの段階的引き上げが望ましいと考える。しかしわれわれの予想と違って悪化したり、インフレが加速したり、世界的な景気低迷が大きくなれば柔軟に対応できる。いつ0.5%引き上げるか引き上げないかはは市場と疎通したい。
Q:市場は年末に基準金利水準を年2.75~3.0%まで予想する。合理的と考えるか。
A:物価上昇率が6%を超えただけに年末の基準金利を2.75~3.0%と予想するのはとても当然だ。主要先進国の金利変化と原油価格などに金利水準はかかっている。
Q:ウォン下落で韓米通貨スワップに対する関心が大きくなっている。19日のイエレン米財務長官との面談ではどんな話を交わすか。
A:通貨スワップは財務省の業務ではなく米連邦準備制度理事会(FRB)の領域のため通貨スワップを直接的に話すのは不適切だ。しかしバイデン米大統領が訪問した際に両国間の外国為替市場安定に向けたさまざまな案を考慮することで両首脳が意見を交わしている。関連した話は自然に秋慶鎬(チュ・ギョンホ)企画財政部長官とイエレン長官の間であるだろうと考える。
Q:米国が7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0.75%上げれば韓米の金利が逆転する。耐えられる逆転幅は。
A:逆転そのものが問題になるとは考えない。新興国など他の市場への波及効果をみて判断すべき。過去に金利逆転は3回あった。過去の逆転幅は平均0.5~0.9%で、1%を超えたケースもあった。
韓国銀行の歴史上初めてとなる0.5%の大幅利上げを断行した李昌ヨン(イ・チャンヨン)韓国銀行総裁のメッセージは明確だった。通貨危機から24年ぶりに6%台まで上昇した物価と4%台まで上がった期待インフレを必ず抑えなければならないということだ。ただこれからは大幅利上げの代わりに0.25%ずつの段階的引き上げが望ましいと明らかにした。
李総裁は13日の金融通貨委員会後の記者説明会で「きょう(基準金利を)0.5%引き上げたのはとても例外的という状況で、重い責任を感じて決めた。今後景気の流れで不確実性が高い状況だが韓国銀行が物価リスクに先制的で積極的に対応しているというシグナルを市場と経済主導者に明確に伝えたもの」と話した。以下は李総裁との一問一答。
Q:物価のピークをいつとみるか。
A:7-9月期末か10-12月期ごろを物価のピークとみている。しかし不確実性がとても高い。原油価格が(1バレル=)120ドルまで上がったが先週から景気低迷への懸念で100ドルを割った。これに対し天然ガス価格はさらに上がり、農産品と食料品価格も高止まりが続くとみられる。ピーク後に物価が急激に低くなるよりは、緩やかに下がり高い物価は当分維持される見通しだ。
Q:当分は段階的利上げと話した。年内に追加で0.5%の引き上げはないという意味なのか。
A:今回0.5%の引き上げを通じて物価上昇の期待心理を引き下げようとした。物価上昇経路がそのままならば0.25%ずつの段階的引き上げが望ましいと考える。しかしわれわれの予想と違って悪化したり、インフレが加速したり、世界的な景気低迷が大きくなれば柔軟に対応できる。いつ0.5%引き上げるか引き上げないかはは市場と疎通したい。
Q:市場は年末に基準金利水準を年2.75~3.0%まで予想する。合理的と考えるか。
A:物価上昇率が6%を超えただけに年末の基準金利を2.75~3.0%と予想するのはとても当然だ。主要先進国の金利変化と原油価格などに金利水準はかかっている。
Q:ウォン下落で韓米通貨スワップに対する関心が大きくなっている。19日のイエレン米財務長官との面談ではどんな話を交わすか。
A:通貨スワップは財務省の業務ではなく米連邦準備制度理事会(FRB)の領域のため通貨スワップを直接的に話すのは不適切だ。しかしバイデン米大統領が訪問した際に両国間の外国為替市場安定に向けたさまざまな案を考慮することで両首脳が意見を交わしている。関連した話は自然に秋慶鎬(チュ・ギョンホ)企画財政部長官とイエレン長官の間であるだろうと考える。
Q:米国が7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0.75%上げれば韓米の金利が逆転する。耐えられる逆転幅は。
A:逆転そのものが問題になるとは考えない。新興国など他の市場への波及効果をみて判断すべき。過去に金利逆転は3回あった。過去の逆転幅は平均0.5~0.9%で、1%を超えたケースもあった。
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