--『高宗実録』を日本人が編纂したという事実さえ知らない人が多いようだ。
徐栄姫「李王職という朝鮮王室業務担当機関で『高宗実録』の編纂を主導したが、小田省吾(1871~1953)という植民史学者が総責任者だった。菊池は資料収集委員だった。鄭万朝(チョ・マンジョ)・李能和(イ・ヌンファ)らの朝鮮人も参加しているが、彼らが果たしてどれくらい客観的であったかは疑問だ」
--資料としての『高宗実録』を評価するなら。
徐栄姫「日本人が『高宗実録』の編纂に用いた基礎資料をどのように収集したのかという部分からひとつひとつ調べてみた。驚くほど膨大な分量の資料を調査した点が分かった。日本人は現地踏査もしていた。それでもその多くの資料を実録には十分反映しなかった。その結果、『高宗実録』の内容はとても薄っぺらいものになっている。ほぼ年表水準だ。議論になるほどの内容はすべて脱落している」
--『高宗実録』に事実関係の歪曲やエラーはないか。
李泰鎮「資料を変形したり変えたりすることはなかった。だが、殖民史学に合う資料だけを選別したので全体的に見れば歴史歪曲だ」
◆「『高宗実録』のドラマ活用も…歴史認識に懸念」
2人は「ハングルに翻訳されて簡単に読むことができる『高宗実録』を基にドラマのようなコンテンツを製作したりブログの文を書く人々が少なくないことから一般国民の近代史認識に心配な面がある」とした。高宗がすべての責任をかぶる「亡国フレーム」の論理的帰結が日帝の植民地近代化論、すなわち滅びていく国を植民地として受け入れて近代化させたという論理というものだ。
ではこのように問題の多い『高宗実録』をどうすべきなのか。李教授は「主な根拠資料をすべて明らかにしながら事案の軽重を厳しく確認し、実際にその時代に何が起きたのか知ることができるように書き直さなくてはならない」と話した。徐教授も「最近の世の中に何の官撰史書が必要なのかと考える人もいるかもしれないが、国家が率先して高宗時代に対する正史を編纂する必要がある」とした。個人ができることではないということだ。
実際に『高宗実録』の書き直しに着手すれば、韓日関係に悪影響を及ぼさないだろうか。李教授は「学界の研究活動と外交問題は分離すればよいだろう。また、学界の努力に逆行する両国政府次元の政治的共同声明のようなものがが出てくることはないと考える」とした。
「日帝が書いた『高宗実録』、明成皇后殺人犯も編纂に参加していた」(1)
徐栄姫「李王職という朝鮮王室業務担当機関で『高宗実録』の編纂を主導したが、小田省吾(1871~1953)という植民史学者が総責任者だった。菊池は資料収集委員だった。鄭万朝(チョ・マンジョ)・李能和(イ・ヌンファ)らの朝鮮人も参加しているが、彼らが果たしてどれくらい客観的であったかは疑問だ」
--資料としての『高宗実録』を評価するなら。
徐栄姫「日本人が『高宗実録』の編纂に用いた基礎資料をどのように収集したのかという部分からひとつひとつ調べてみた。驚くほど膨大な分量の資料を調査した点が分かった。日本人は現地踏査もしていた。それでもその多くの資料を実録には十分反映しなかった。その結果、『高宗実録』の内容はとても薄っぺらいものになっている。ほぼ年表水準だ。議論になるほどの内容はすべて脱落している」
--『高宗実録』に事実関係の歪曲やエラーはないか。
李泰鎮「資料を変形したり変えたりすることはなかった。だが、殖民史学に合う資料だけを選別したので全体的に見れば歴史歪曲だ」
◆「『高宗実録』のドラマ活用も…歴史認識に懸念」
2人は「ハングルに翻訳されて簡単に読むことができる『高宗実録』を基にドラマのようなコンテンツを製作したりブログの文を書く人々が少なくないことから一般国民の近代史認識に心配な面がある」とした。高宗がすべての責任をかぶる「亡国フレーム」の論理的帰結が日帝の植民地近代化論、すなわち滅びていく国を植民地として受け入れて近代化させたという論理というものだ。
ではこのように問題の多い『高宗実録』をどうすべきなのか。李教授は「主な根拠資料をすべて明らかにしながら事案の軽重を厳しく確認し、実際にその時代に何が起きたのか知ることができるように書き直さなくてはならない」と話した。徐教授も「最近の世の中に何の官撰史書が必要なのかと考える人もいるかもしれないが、国家が率先して高宗時代に対する正史を編纂する必要がある」とした。個人ができることではないということだ。
実際に『高宗実録』の書き直しに着手すれば、韓日関係に悪影響を及ぼさないだろうか。李教授は「学界の研究活動と外交問題は分離すればよいだろう。また、学界の努力に逆行する両国政府次元の政治的共同声明のようなものがが出てくることはないと考える」とした。
「日帝が書いた『高宗実録』、明成皇后殺人犯も編纂に参加していた」(1)
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