韓国型ロケット(KSLV-II)「ヌリ号」に搭載されて高度700キロの軌道を回っている性能検証衛星がキューブ衛星(超小型衛星)の射出(分離)に成功した。このキューブ衛星を製作した朝鮮大は30日未明、キューブ衛星からの受信に成功した。
科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院は29日午後4時50分ごろ朝鮮大のキューブ衛星「STEP Cube Lab-II」の分離に成功し、30日午前3時48分ごろ地上局で一部の状態情報(ビーコン信号)を受信したことを確認した、と明らかにした。
キューブ衛星が送った状態情報には衛星のモード、姿勢、GPS状態(現在はOFF)、バッテリーモード、バッテリー電圧情報などが含まれている。バッテリーモードと電圧は正常という。ただ、当初はキューブ衛星が韓国上空を飛行する時に20回の反復的な状態情報受信を目標にしていたが、この時間帯には2回の受信に終わった。
これに関し科学技術情報通信部は「衛星の姿勢が現在早く回転(タンブリング)しているとみられ、完全な双方向交信のための姿勢安定にはもう少し時間がかかるとみられる」と説明した。キューブ衛星が速く回転していれば国内の上空を通ってもアンテナ方向などが合わず交信が難しい場合がある。
◆カメラに映った射出の瞬間
STEP Cube Lab-IIの射出の瞬間は性能検証衛星のカメラで撮影された。性能検証衛星が発射管を通じてキューブ衛星を放出しながら、搭載されたビデオカメラシステム(VSC)でこの瞬間を撮影したのだ。映像では、真っ暗な宇宙空間に長方形のキューブ衛星が回転しながら分離する姿が見える。
次の交信予定時刻は30日午後3時48分と午後5時26分であり、一度の交信に10分ほど、1分あたり1回ほど信号を受ける予定だ。朝鮮大側は「午後の最初の交信でキューブ衛星の姿勢安定化状態を把握した後、ある程度安定化していれば午後の2回の交信で交信命令を出すなど双方向の交信ができると予想される」と述べた。
STEP Cube Lab-IIは2019年に開催された第5回キューブ衛星コンテストで選抜された朝鮮大チームが製作・開発したものだ。このキューブ衛星は白頭山(ペクドゥサン)噴火の兆候など韓半島(朝鮮半島)の地上温度観測に使われる。目標通りなら月に3、4回は白頭山天池の熱画像を撮影してモニタリングし、韓半島の都心地域のヒートアイランド現象や原発温排水放流などの熱画像を受信することができる。
過去に海外のロケットを利用してキューブ衛星を4度打ち上げたことがあるが、双方向交信まで成功した事例はなかった。キューブ衛星は予算や構造的な側面で商業用衛星よりも信頼性が落ちる側面があり、失敗した場合の正確な原因を把握するのも容易でない。
ただ、科学技術情報通信部は「現在、衛星のバッテリーモードと電圧は正常状態とみられ、姿勢安定化さえ正常に進行すれば良い結果を期待できるだろう」という見方を示した。科学技術情報通信部のキム・ギソク宇宙技術課長は「キューブ衛星を射出した性能検証衛星もこの日午前、姿勢安定化段階に入った」と伝えた。2日間隔で射出される残りの3つのキューブ衛星についても予定通り分離を進める計画だ。
科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院は29日午後4時50分ごろ朝鮮大のキューブ衛星「STEP Cube Lab-II」の分離に成功し、30日午前3時48分ごろ地上局で一部の状態情報(ビーコン信号)を受信したことを確認した、と明らかにした。
キューブ衛星が送った状態情報には衛星のモード、姿勢、GPS状態(現在はOFF)、バッテリーモード、バッテリー電圧情報などが含まれている。バッテリーモードと電圧は正常という。ただ、当初はキューブ衛星が韓国上空を飛行する時に20回の反復的な状態情報受信を目標にしていたが、この時間帯には2回の受信に終わった。
これに関し科学技術情報通信部は「衛星の姿勢が現在早く回転(タンブリング)しているとみられ、完全な双方向交信のための姿勢安定にはもう少し時間がかかるとみられる」と説明した。キューブ衛星が速く回転していれば国内の上空を通ってもアンテナ方向などが合わず交信が難しい場合がある。
◆カメラに映った射出の瞬間
STEP Cube Lab-IIの射出の瞬間は性能検証衛星のカメラで撮影された。性能検証衛星が発射管を通じてキューブ衛星を放出しながら、搭載されたビデオカメラシステム(VSC)でこの瞬間を撮影したのだ。映像では、真っ暗な宇宙空間に長方形のキューブ衛星が回転しながら分離する姿が見える。
次の交信予定時刻は30日午後3時48分と午後5時26分であり、一度の交信に10分ほど、1分あたり1回ほど信号を受ける予定だ。朝鮮大側は「午後の最初の交信でキューブ衛星の姿勢安定化状態を把握した後、ある程度安定化していれば午後の2回の交信で交信命令を出すなど双方向の交信ができると予想される」と述べた。
STEP Cube Lab-IIは2019年に開催された第5回キューブ衛星コンテストで選抜された朝鮮大チームが製作・開発したものだ。このキューブ衛星は白頭山(ペクドゥサン)噴火の兆候など韓半島(朝鮮半島)の地上温度観測に使われる。目標通りなら月に3、4回は白頭山天池の熱画像を撮影してモニタリングし、韓半島の都心地域のヒートアイランド現象や原発温排水放流などの熱画像を受信することができる。
過去に海外のロケットを利用してキューブ衛星を4度打ち上げたことがあるが、双方向交信まで成功した事例はなかった。キューブ衛星は予算や構造的な側面で商業用衛星よりも信頼性が落ちる側面があり、失敗した場合の正確な原因を把握するのも容易でない。
ただ、科学技術情報通信部は「現在、衛星のバッテリーモードと電圧は正常状態とみられ、姿勢安定化さえ正常に進行すれば良い結果を期待できるだろう」という見方を示した。科学技術情報通信部のキム・ギソク宇宙技術課長は「キューブ衛星を射出した性能検証衛星もこの日午前、姿勢安定化段階に入った」と伝えた。2日間隔で射出される残りの3つのキューブ衛星についても予定通り分離を進める計画だ。
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