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【コラム】「宇宙的観点」呼び覚ました韓国型宇宙ロケットのヌリ号(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
21日午後4時、韓国の純国産技術により設計・開発された韓国型宇宙ロケットのヌリ号が人工衛星を宇宙軌道に打ち上げた。米国、ロシア、中国、日本などに続き世界で7番目のことだ。私たちが暮らす世界が地球の向こう側の宇宙に広がる歴史の現場を見守る感激を享受することになり満たされて幸せだった。

ヌリ号が宇宙に行った事件は私たちが自分の力で「宇宙に関するさらに深い質問」を探求する場に、すなわち宇宙が人間に伝える声を聞く位置に立ったことを意味する。私たちはこれ以上地球に閉じ込められた心の狭い人間ではない。たとえ体は韓半島(朝鮮半島)を踏みしめていても、宇宙の目から地球を見つめて人間を省察する力を得た。宇宙は私たちを啓蒙する。宇宙はさらに広い視野で世界を理解し、ありのままの人間を見つめることを促す。そして宇宙的視線は私たちを全く別の存在として生きていかせる。

まず、宇宙に会えばだれでも詩人になる。「地球は目が離せないほど美しかった」。『宇宙からの帰還』で立花隆は多くの宇宙飛行士の経験をこの一文に圧縮する。彼らは科学者として宇宙に行ったが、しばしば詩人として帰還した。宇宙で科学技術の力を利用して宇宙の詩を書いた。地球の美しさを礼賛し生命の大切さを賛美した。私たちは宇宙を知るために行ったが、実際にもっと多く知ることになったのは地球とわれわれ自身だ。


宇宙は私たちを霊的存在にさせる。宇宙を探険することは単に科学的事件だけではない。宇宙は私たちをいつも科学的探求を超え霊的探求に達するようにさせる。かつて米国の天文学者カール・セーガンが洞察したように、宇宙との接触はそのまま人間の魂の拡張だ。遠い宇宙から見た地球は単なる「青白い点」にすぎない。広大な闇の中にひとつの点に見える地球はそこに支えられ生きていく私たち人間の微弱さを終わることなく喚起する。私たちがさらに巨大な世界の小さな一部であることを鮮烈に感じるならば何より謙虚にならざるをえない。

今回宇宙に行った人工衛星が送ってくる写真に撮られた韓半島の姿は明らかに指より小さい。その細い柱に5000万の人間の愛と憎悪、連帯と闘争、情熱と挫折、喜びと悲しみなどがすべて含まれている。小さく弱気でつまらない存在が、狭い視野で目の前の欲望に勝てないまま弱者に対する差別を日常的に行い、環境を破壊しながらも恥を知らずにあくせく争うおかしなことがその中で広がっている。『コスモス』でセーガンは話した。「宇宙的観点で見れば、私たちみんなが貴重な存在です。みなさんと考えが違うからといって他人を殺してなくそうとしないでください。1000億の銀河に同じ人間は2つといませんから」。


【コラム】「宇宙的観点」呼び覚ました韓国型宇宙ロケットのヌリ号(2)

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