大韓航空の旅客機
航空会社が毎月公示する燃油サーチャージは2月から毎月最高を塗り替えている。大韓航空によると、6月国際線燃油サーチャージは路線により3万7700ウォン(約4000円)~27万9500ウォン(片道基準)となっている。5月(3万3800ウォン~25万900ウォン)に比べると1カ月間2万ウォン以上上がった。今年2月(最高額基準7万9200ウォン)に比べると20万ウォン以上上がったわけだ。
アシアナ航空で今月国際線航空券を発券すれば、4万400~22万9600ウォンの燃油サーチャージを支払わなければならない。わずか1カ月前である5月の燃油サーチャージは3万5400~19万7900ウォンだった。この航空会社で今年1月ソウル~ニューヨーク航空券を発券した場合、燃油サーチャージで6万4000ウォン(片道基準)を支払ったが、今月にはほぼ23万ウォンとなっている。
本格的な休暇シーズンが始まる翌月、国際線燃油サーチャージは史上最高値を更新するものと見られる。
航空会社は国内線と国際線燃油サーチャージをそれぞれ別に発表する。一般的に国内線燃油サーチャージを先に公示するが、翌月適用する国内線燃油サーチャージは今年最高となった。
大韓航空とアシアナ航空が最近発表した7月国内線燃油サーチャージは1万9800ウォンで6月(1万7600ウォン)より2200ウォン上がった。国内線燃油サーチャージが2万ウォンに近接したのは今回が初めてだ。2008年世界金融危機によって国際石油価格が暴騰して史上最高となった(1万7600ウォン)時期より高い。
大韓航空などは今月中旬ごろ、翌月に適用する国際線燃油サーチャージを公示する予定だ。航空業界関係者は「燃油サーチャージは国際石油価格に連動して策定されるので一般的に国内線と国際線がともに動く」と話した。
航空会社も急に上がる燃油サーチャージがうれしいだけではない。8日から国際線の到着便数制限を含む各種防疫規制が解除されたが、高い航空料金のせいで旅客需要の回復が予想より遅いためだ。航空業界関係者は「高い燃油サーチャージは需要回復に役に立たない」と話した。
航空業界では燃油サーチャージが当分下落しないと予想する見方が多い。国際原油価格が右肩上がりを続けているからだ。米国ニューヨーク商品取引所で7日(現地時間)西部テキサス産軽質原油(WTI)の7月分は前日比0.8%上がった1バレル当たり119.41ドルで取り引きを終えた。ゴールドマン・サックスは今年夏に石油価格が大きく上がり、今年7~9月ブレント原油の平均価格が1バレル当たり140ドル台になると見通したとCNNビジネスが伝えた。
ジェット燃料価格指数(Jet Fuel Price Index)も今年に入って上昇ぶりを見せている。国際航空運送協会(IATA)によると、JFPIは今月3日基準で466.08となった。昨年末には300割れとなったJFPIは今年初めから急上昇して3月には400台を突破した。
各国で航空需要が急速に回復し、航空燃料価格が国際原油価格を超える異常現象も現れている。3月1バレル当たり135ドルとなった航空燃料価格は最近1バレル当たり175ドルを超えた。それだけ旅行客が支払う燃油サーチャージが増えるという意味だ。
それでは航空券を買う適正な時期はいつだろうか。翌月燃油サーチャージの引き上げを控えているため、引き上げ前に急いで購入するのが良い。供給を決める航空便の拡大という変数を除いて燃油サーチャージに限っての計算だ。インターパークのパク・ソンミ課長は「燃油サーチャージは搭乗日と関係なく予約確定日を基準に適用される」と話した。
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