「航空券の価格が大幅に値上がりした。いくら海外と言っても『このお金を払って行かなければならないのか』と思うほどだった」。
会社員のイ・ジヘさん(27)は、今年の夏休みに行こうとした海外旅行をあきらめた。社会的距離確保政策の解除後、初めての休暇だから外国に行こうかと思ったが、何倍にも跳ね上がった航空券の価格が負担になったと説明した。イさんは「航空券が高すぎてこの夏はあきらめた。経済的な理由で外国に行けないので海外旅行が『絵に描いた餅』になった気分だ」と話した。
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)で閉ざされていた海外旅行が最近解禁となったが、高騰した航空券の価格が旅行を妨げる新たな「障壁」になったという声があがっている。イさんのように海外旅行に行こうとしたがあきらめた人々は「防疫緩和されて外国に行けるようになったが、航空券の価格が上がったため行けない現実が一層悲しい」と口をそろえた。
◆「価格を見て愕然…今年の夏は国内で満足」
高くなった航空券が残念なのはイさんだけではなかった。今年就職した新社会人パクさん(27)は、「給料ももらうようになったし、東南アジアにでも行ってみようと航空便を探したが、価格を見て愕然とした」とし、「今年は済州道(チェジュド)で満足する予定だ」と話した。会社員のキムさん(28)は、「こんなに早く海外旅行が解禁になるとは思わなかった」とし、「昨年、事前に航空券を買っておいた人が勝者のようだ」と話した。
海外旅行をあきらめた人々の代案は国内旅行地になった。会社員のソさん(25)は、「新型コロナで外国に行けなかったこの2年間、済州道や江原道(カンウォンド)など、韓国にも素敵な旅行地が多いことを知った」とし、「海外に行きたい気持ちは依然としてあるが、今年の夏は国内の名所に行く予定」と話した。
◆「供給は減り、原油価格は上昇した」
実際、航空料金の価格は新型コロナ以前の2019年に比べて2~3倍に跳ね上がった。5日、航空業界やポータルサイトの航空券価格検索などで調べた結果、エコノミークラスの往復航空券基準で仁川(インチョン)~ダナン路線の場合、3年前の6月は30万ウォン(現レートで約3万1300円)~40万ウォン台だったが、今年は40万~100万ウォンに値上がりした。仁川~東京は20万ウォン台から50万ウォン台以上に、仁川~米国路線は150万~200万ウォン台から現在は250万~350万ウォン台に上昇した。
業界では新型コロナで減少した供給と急騰した国際原油価格に影響を受けた油類割増料が価格上昇の原因だと指摘している。航空業界関係者は「現在、国際線は新型コロナ以前の30%程度のみ供給されている。本来110路線を運航していたとすれば、今は38路線程度の水準」とし「需要が少しずつ回復しているため、供給不足がより際立って見える状況」と述べた。原油価格に連動する航空機の油類割増料も影響を与えた。「油類割増料の賦課が増えたため、航空券の総支払額が上がった」というのが業界の説明だ。
夏の海外旅行を計画している人々は「高くなった航空券を甘受する」という立場だ。今年7月に結婚を控えたパクさん(27)は「ニューヨーク行きの航空券価格が2倍以上に跳ね上がったが、一生に一度きりの新婚旅行なので出費が増えても行くことにした」と話した。
◆「仁川空港国際線運航、8日から正常化」
韓国国土交通部は3日、新型コロナで縮小された仁川空港の国際線運航を8日から正常化すると発表した。防疫のために導入した航空機到着便数(スロット)制限と運航時間規制(カーフュー)を2年2カ月ぶりに解除するということだ。
航空業界は国土部の決定を歓迎しつつも、旅行客が供給拡大を体感するには2~3カ月はかかるとの見方を示した。大韓航空関係者は「国土部と増便も協議しなければならず、これまで休んでいた運航関連の人材も業務に投入させるには時間が必要だと思う」と述べた。会社員のイさん(33)は、「航空券の価格が下がれば、両親を連れて久しぶりに海外へ親孝行旅行に行きたい」と語った。
会社員のイ・ジヘさん(27)は、今年の夏休みに行こうとした海外旅行をあきらめた。社会的距離確保政策の解除後、初めての休暇だから外国に行こうかと思ったが、何倍にも跳ね上がった航空券の価格が負担になったと説明した。イさんは「航空券が高すぎてこの夏はあきらめた。経済的な理由で外国に行けないので海外旅行が『絵に描いた餅』になった気分だ」と話した。
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)で閉ざされていた海外旅行が最近解禁となったが、高騰した航空券の価格が旅行を妨げる新たな「障壁」になったという声があがっている。イさんのように海外旅行に行こうとしたがあきらめた人々は「防疫緩和されて外国に行けるようになったが、航空券の価格が上がったため行けない現実が一層悲しい」と口をそろえた。
◆「価格を見て愕然…今年の夏は国内で満足」
高くなった航空券が残念なのはイさんだけではなかった。今年就職した新社会人パクさん(27)は、「給料ももらうようになったし、東南アジアにでも行ってみようと航空便を探したが、価格を見て愕然とした」とし、「今年は済州道(チェジュド)で満足する予定だ」と話した。会社員のキムさん(28)は、「こんなに早く海外旅行が解禁になるとは思わなかった」とし、「昨年、事前に航空券を買っておいた人が勝者のようだ」と話した。
海外旅行をあきらめた人々の代案は国内旅行地になった。会社員のソさん(25)は、「新型コロナで外国に行けなかったこの2年間、済州道や江原道(カンウォンド)など、韓国にも素敵な旅行地が多いことを知った」とし、「海外に行きたい気持ちは依然としてあるが、今年の夏は国内の名所に行く予定」と話した。
◆「供給は減り、原油価格は上昇した」
実際、航空料金の価格は新型コロナ以前の2019年に比べて2~3倍に跳ね上がった。5日、航空業界やポータルサイトの航空券価格検索などで調べた結果、エコノミークラスの往復航空券基準で仁川(インチョン)~ダナン路線の場合、3年前の6月は30万ウォン(現レートで約3万1300円)~40万ウォン台だったが、今年は40万~100万ウォンに値上がりした。仁川~東京は20万ウォン台から50万ウォン台以上に、仁川~米国路線は150万~200万ウォン台から現在は250万~350万ウォン台に上昇した。
業界では新型コロナで減少した供給と急騰した国際原油価格に影響を受けた油類割増料が価格上昇の原因だと指摘している。航空業界関係者は「現在、国際線は新型コロナ以前の30%程度のみ供給されている。本来110路線を運航していたとすれば、今は38路線程度の水準」とし「需要が少しずつ回復しているため、供給不足がより際立って見える状況」と述べた。原油価格に連動する航空機の油類割増料も影響を与えた。「油類割増料の賦課が増えたため、航空券の総支払額が上がった」というのが業界の説明だ。
夏の海外旅行を計画している人々は「高くなった航空券を甘受する」という立場だ。今年7月に結婚を控えたパクさん(27)は「ニューヨーク行きの航空券価格が2倍以上に跳ね上がったが、一生に一度きりの新婚旅行なので出費が増えても行くことにした」と話した。
◆「仁川空港国際線運航、8日から正常化」
韓国国土交通部は3日、新型コロナで縮小された仁川空港の国際線運航を8日から正常化すると発表した。防疫のために導入した航空機到着便数(スロット)制限と運航時間規制(カーフュー)を2年2カ月ぶりに解除するということだ。
航空業界は国土部の決定を歓迎しつつも、旅行客が供給拡大を体感するには2~3カ月はかかるとの見方を示した。大韓航空関係者は「国土部と増便も協議しなければならず、これまで休んでいた運航関連の人材も業務に投入させるには時間が必要だと思う」と述べた。会社員のイさん(33)は、「航空券の価格が下がれば、両親を連れて久しぶりに海外へ親孝行旅行に行きたい」と語った。
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