赤いペンキをかけられたロシアのジャーナリスト、ドミトリー・ムラトフ氏。[写真 ノーヴァヤ・ガゼータのテレグラム]
ニューヨークタイムズ(NYT)など海外メディアは1日(現地時間)、ムラトフ氏が自身のノーベル賞のメダルを世界難民の日の6月20日にヘリテージオークションを通じて米ニューヨークで競売にかける予定だと報じた。この競売で発生する収益金の全額がユニセフ(国連児童基金)に寄付され、ウクライナの子ども支援に使われるという。
ムラトフ氏は先月、ニューヨークタイムズのインタビューで「難民の数をみると、我々は局地的な衝突でなく第3次世界大戦を経験している」とし「ロシアのウクライナ侵攻は失敗であり、我々は戦争を終えなければいけない」と主張した。
ムラトフ氏は1993年に設立した独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ」でプーチン露大統領の独裁政治を批判し、不正選挙疑惑を提起した。このほかにもロシアの言論弾圧を批判するなどの努力が認められ、昨年、ムラトフ氏はフィリピンのジャーナリストのマリア・レッサ氏と共にノーベル平和賞を受賞した。
その後、ムラトフ氏はロシア当局の弾圧を受けた。4月にはモスクワからサマーラに向かう列車の客室で身元不明の男2人から赤いペンキをかけられた。
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