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文政権で見られなかった尹政権の「3つ」…北朝鮮の挑発と政府の対応(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
#.すぐに電話をした韓日外相

実際、最も目を引いたのは朴振(パク・ジン)外交部長官と林芳正外相の電話だった。外交部が記者に韓日外相が北朝鮮の挑発に関連して電話をした事実を伝えたのは25日午後7時49分。北朝鮮がミサイルを発射した当日、しかも半日しか過ぎていない時間だった。

さらに報道資料の5つの文章のうち4つは主語が「双方」または「両長官」だった。意見がほぼ一致したということだ(残りの1つは『朴長官が林外相と通話した』という内容だった)。


北朝鮮が挑発すれば韓日間で議論が行われるのは自然な手続きだが、普通、北朝鮮核問題首席代表の間で電話をする。格を上げて外相が受話器を持って共同対応を議論したのはこの数年間ほとんど見られなかった場面だ。

わずか1カ月前、朴長官の前任者の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官はブリュッセルで開催された北大西洋条約機構(NATO)閣僚会議に出席し、林外相と同じ空間にいながら略式会談もしなかった。双方とも積極的に会う意志がなかった。林外相の就任後、鄭長官との最初の電話会談までも3カ月かかった。

実際、北朝鮮の核・ミサイル脅威に米国よりも直接的に露出している韓日が対北朝鮮で連携を強化するのは当然のことだ。しかし過去をめぐる葛藤などによる韓日関係の悪化は、対北朝鮮協力も揺らぐ安保上の弱点につながった。それだけに朴長官と林外相の迅速な電話は評価できる。

前政権との比較ではなく、実際に最も印象深かったのは、この日NSC会議を開くために早朝に龍山(ヨンサン)大統領室庁舎に急いで出勤する尹錫悦大統領の姿だった。選挙期間中、外見上で最も大きく変わったのが、前髪を上げて整えたヘアスタイルだったが、この日カメラに映った尹大統領は前髪が垂れて額が隠れる「尹検察総長スタイル」にまた戻っていた。

個人的には変わったスタイルがはるかに良いと思うが、この日に関しては総長スタイルが適切だった。数分でも早くNSCを開き、断固たるメッセージを発信して国民を安心させる軍統帥権者としての職分の履行が最優先だったからだ。

このように新政権の変わった姿は印象的だ。もちろん韓国の政権交代が北朝鮮の核の野心に大きな影響は及ぼさないだろう。

それで重要なのが行動だ。大統領室は21日、尹大統領とバイデン米大統領の首脳会談の後、もう「言葉より行動」で見せることにしたという点を成果として説明した。

そうなることを願う。共同声明で抽象的に約束した「韓米間の隙間ない連携」がどのように現実化するのか、期待半分、疑い半分で眺める視線はまだ多い。


文政権で見られなかった尹政権の「3つ」…北朝鮮の挑発と政府の対応(1)

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