韓国政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)が今年の経済成長見通しを3.0%から2.8%に引き下げた。これに対し消費者物価上昇率見通しは1.7%から4.2%に大幅に引き上げた。経済成長の速度が一層遅くなる中で物価だけ上昇するという憂鬱な見通しだ。
KDIは18日にこうした内容の上半期の「KDI経済見通し」を発表した。昨年11月に3.0%と予想した今年の国内総生産(GDP)成長率を2.8%に引き下げた。KDI経済展望室のチョン・ギュチョル室長は「昨年11月の見通しの時より今年1-3月期の民間消費が良くなかった側面が反映され、原材料価格上昇が続き輸入物価が上がったことが国内経済下方要因として作用した」と話した。
チョン室長は続けて「米国と韓国の金利が引き上げられ市場金利が引き上げられた点も景気下方要因として作用し、対外環境が大きく悪化し輸出に否定的な影響が発生した部分を反映して見通しを調整した」と説明した。
KDIは59兆ウォン規模の第2次追加補正予算が今年の経済成長率を0.4ポイント、物価上昇率を0.16ポイントそれぞれ引き上げる効果を出すと試算した。追加補正予算がなければ今年の経済成長率は2.4%にとどまったという意味だ。
他の経済見通し機関も今年2%台の成長に傍点を付けている。それでも国際通貨基金(IMF)の2.5%、韓国金融研究院の2.6%などと比較すると、KDIの見通し2.8%はむしろ楽観的な方だ。韓国銀行もやはり今年の経済成長見通しを2%台中後半に修正すると予告した。
反対に物価見通しは大きく上げる傾向だ。昨年11月に今年の消費者物価上昇率を1.7%と予想したKDIは今回見通しを4.2%と大幅に引き上げた。供給網不安とロシアのウクライナ侵攻などもあり高騰した原材料価格を見通しに反映した。
来年の見通しも暗いのは同じだ。KDIは来年の経済成長率を今年の2.8%より低い2.3%と予想した。代わりに石油類など原材料価格急騰傾向が徐々に収まり来年の消費者物価上昇率は2.2%に鈍化するとみた。
KDIはまた、経常収支黒字幅が昨年の883億ドルから今年は516億ドルと大幅に減ると予想した。輸出入量の増加傾向が鈍化し原油価格など貿易条件が悪化してだ。その後貿易条件が改善されてもサービス輸入が大きく増え来年の経常収支黒字幅は今年より小幅に増加した602億ドルにとどまると観測した。
今年の就業者数は対面サービス業の回復とベース効果により60万人程度と大幅に増加するとKDIは予想した。失業率は3.1%で予想する。
KDIは経済政策全般に対する助言もともに出した。追加補正予算を通じた国の資金を注ぎ込む方式の景気浮揚策は控え、基準金利は徐々に引き上げるべきという診断だ。KDIのホ・ジンウク見通し総括は「景気回復動向と高い物価上昇を考慮して景気浮揚策は当分控えるのが望ましいだろう」と話した。ホ総括は通貨政策と関連しては「期待インフレが物価安定目標水準で維持されるよう基準金利を徐々に引き上げることが望ましい」と強調した。
KDIは18日にこうした内容の上半期の「KDI経済見通し」を発表した。昨年11月に3.0%と予想した今年の国内総生産(GDP)成長率を2.8%に引き下げた。KDI経済展望室のチョン・ギュチョル室長は「昨年11月の見通しの時より今年1-3月期の民間消費が良くなかった側面が反映され、原材料価格上昇が続き輸入物価が上がったことが国内経済下方要因として作用した」と話した。
チョン室長は続けて「米国と韓国の金利が引き上げられ市場金利が引き上げられた点も景気下方要因として作用し、対外環境が大きく悪化し輸出に否定的な影響が発生した部分を反映して見通しを調整した」と説明した。
KDIは59兆ウォン規模の第2次追加補正予算が今年の経済成長率を0.4ポイント、物価上昇率を0.16ポイントそれぞれ引き上げる効果を出すと試算した。追加補正予算がなければ今年の経済成長率は2.4%にとどまったという意味だ。
他の経済見通し機関も今年2%台の成長に傍点を付けている。それでも国際通貨基金(IMF)の2.5%、韓国金融研究院の2.6%などと比較すると、KDIの見通し2.8%はむしろ楽観的な方だ。韓国銀行もやはり今年の経済成長見通しを2%台中後半に修正すると予告した。
反対に物価見通しは大きく上げる傾向だ。昨年11月に今年の消費者物価上昇率を1.7%と予想したKDIは今回見通しを4.2%と大幅に引き上げた。供給網不安とロシアのウクライナ侵攻などもあり高騰した原材料価格を見通しに反映した。
来年の見通しも暗いのは同じだ。KDIは来年の経済成長率を今年の2.8%より低い2.3%と予想した。代わりに石油類など原材料価格急騰傾向が徐々に収まり来年の消費者物価上昇率は2.2%に鈍化するとみた。
KDIはまた、経常収支黒字幅が昨年の883億ドルから今年は516億ドルと大幅に減ると予想した。輸出入量の増加傾向が鈍化し原油価格など貿易条件が悪化してだ。その後貿易条件が改善されてもサービス輸入が大きく増え来年の経常収支黒字幅は今年より小幅に増加した602億ドルにとどまると観測した。
今年の就業者数は対面サービス業の回復とベース効果により60万人程度と大幅に増加するとKDIは予想した。失業率は3.1%で予想する。
KDIは経済政策全般に対する助言もともに出した。追加補正予算を通じた国の資金を注ぎ込む方式の景気浮揚策は控え、基準金利は徐々に引き上げるべきという診断だ。KDIのホ・ジンウク見通し総括は「景気回復動向と高い物価上昇を考慮して景気浮揚策は当分控えるのが望ましいだろう」と話した。ホ総括は通貨政策と関連しては「期待インフレが物価安定目標水準で維持されるよう基準金利を徐々に引き上げることが望ましい」と強調した。
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