20~24日、ジョー・バイデン米国大統領の初めての訪韓と訪日には歴代米国大統領のアジア歴訪に当然あった3つが見えない。中国、ファーストレディ、そして国務長官だ。
バイデン大統領は就任後16カ月ぶりに実現した初めてのアジア歴訪日程を韓国や日本、両国だけを訪問することにした。ドナルド・トランプ前大統領とバラク・オバマ元大統領は就任後初めてのアジア歴訪で日中韓3カ国を全部訪れたが、バイデン大統領は韓国・日本だけを訪問して中国は除いた。
トランプ前大統領は就任初年である2017年11月、日本・韓国・中国の順に初めてのアジア歴訪日程を進めた。中国の次にベトナム・フィリピンまで9日間5カ国を回った。
バラク・オバマ元大統領は就任初年である2009年11月、初めてのアジア訪問で日本・シンガポール・中国・韓国を順に訪れた。
バイデン大統領の日程は米国のアジア戦略と世界外交・安保の流れの変化を反映したと見なされる。トランプ前大統領時代から本格化した米中間戦略競争が激しくなり、自由・民主主義と権威主義陣営間対立がさらに明確になった結果でもある。
新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)も影響を及ぼしたものとみられる。習近平中国国家主席は新型コロナ大流行以来2年以上海外の首脳と交流をほとんど切っているようだ。
バイデン大統領は中国を訪問するわけではないが、日韓訪問日程とアジェンダのほとんどが中国牽制に焦点が当てられている。半導体など先端技術製品をはじめ、産業のサプライチェーンを同盟中心に再編し、新しいアジア経済協議体「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」を公式発足し、米国・日本・オーストラリア・インド4カ国が参加する中国けん制の安保協議体「クアッド(Quad)」サミットも開く。
今回の訪韓・訪日にはファーストレディであるジル・バイデン夫人が同行しない。前任米国大統領が皆夫人とともに訪問したわけではないが、夫人や娘、孫娘など家族を連れてきた場合はたびたびあった。
トランプ前大統領は2017年11月初めての訪韓した時、メラニア夫人と同行した。金正恩(キム・ジョンウン)委員長を板門店(パンムンジョム)で会談した2019年6月訪韓の時は娘イバンカ氏と婿ジャレッド・クシュナー上級補佐官が同行した。
バイデン大統領は2013年副大統領時代に孫娘と訪韓し、ともに非武装地帯(DMZ)を訪問した。バイデン大統領は就任後3回にわたって海外を訪問したが、ジル夫人はその中で昨年6月英国で開かれた主要7カ国(G7)サミットに参加した。ジル夫人がファーストレディの中で初めて「フルタイム」の職業を持つ大学教授という点も影響を及ぼしたものとみられる。
家族連れでない「単独」訪韓はひたすら業務に集中するという意味に読まれる。トランプ前大統領とオバマ元大統領は就任初年下半期にアジアを初めて訪問したが、バイデン大統領は翌年中旬に先送りした。昨年アフガニスタン軍撤収による混乱に続き、今年初めロシアによるウクライナ侵攻で米国の外交が欧州に足止めされたせいだった。
バイデン大統領の今回の訪韓にはアントニー・ブリンケン国務長官が同席しない。バイデン大統領が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と首脳会談を行う21日、ブリンケン長官はワシントン市内のジョージタウン大学卒業式で祝辞を行う予定だ。
首脳会談は大統領の舞台で、国務長官は大統領を随行する多数の参謀の中の1人であるだけという指摘があるが、米国大統領の訪韓時概して国務長官が同席してきた前例からみると異例的だ。
米国では大統領や高官、政治家、企業家など有名人が大学卒業式の祝辞を述べる伝統がある。
バイデン大統領は就任後16カ月ぶりに実現した初めてのアジア歴訪日程を韓国や日本、両国だけを訪問することにした。ドナルド・トランプ前大統領とバラク・オバマ元大統領は就任後初めてのアジア歴訪で日中韓3カ国を全部訪れたが、バイデン大統領は韓国・日本だけを訪問して中国は除いた。
トランプ前大統領は就任初年である2017年11月、日本・韓国・中国の順に初めてのアジア歴訪日程を進めた。中国の次にベトナム・フィリピンまで9日間5カ国を回った。
バラク・オバマ元大統領は就任初年である2009年11月、初めてのアジア訪問で日本・シンガポール・中国・韓国を順に訪れた。
バイデン大統領の日程は米国のアジア戦略と世界外交・安保の流れの変化を反映したと見なされる。トランプ前大統領時代から本格化した米中間戦略競争が激しくなり、自由・民主主義と権威主義陣営間対立がさらに明確になった結果でもある。
新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)も影響を及ぼしたものとみられる。習近平中国国家主席は新型コロナ大流行以来2年以上海外の首脳と交流をほとんど切っているようだ。
バイデン大統領は中国を訪問するわけではないが、日韓訪問日程とアジェンダのほとんどが中国牽制に焦点が当てられている。半導体など先端技術製品をはじめ、産業のサプライチェーンを同盟中心に再編し、新しいアジア経済協議体「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」を公式発足し、米国・日本・オーストラリア・インド4カ国が参加する中国けん制の安保協議体「クアッド(Quad)」サミットも開く。
今回の訪韓・訪日にはファーストレディであるジル・バイデン夫人が同行しない。前任米国大統領が皆夫人とともに訪問したわけではないが、夫人や娘、孫娘など家族を連れてきた場合はたびたびあった。
トランプ前大統領は2017年11月初めての訪韓した時、メラニア夫人と同行した。金正恩(キム・ジョンウン)委員長を板門店(パンムンジョム)で会談した2019年6月訪韓の時は娘イバンカ氏と婿ジャレッド・クシュナー上級補佐官が同行した。
バイデン大統領は2013年副大統領時代に孫娘と訪韓し、ともに非武装地帯(DMZ)を訪問した。バイデン大統領は就任後3回にわたって海外を訪問したが、ジル夫人はその中で昨年6月英国で開かれた主要7カ国(G7)サミットに参加した。ジル夫人がファーストレディの中で初めて「フルタイム」の職業を持つ大学教授という点も影響を及ぼしたものとみられる。
家族連れでない「単独」訪韓はひたすら業務に集中するという意味に読まれる。トランプ前大統領とオバマ元大統領は就任初年下半期にアジアを初めて訪問したが、バイデン大統領は翌年中旬に先送りした。昨年アフガニスタン軍撤収による混乱に続き、今年初めロシアによるウクライナ侵攻で米国の外交が欧州に足止めされたせいだった。
バイデン大統領の今回の訪韓にはアントニー・ブリンケン国務長官が同席しない。バイデン大統領が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と首脳会談を行う21日、ブリンケン長官はワシントン市内のジョージタウン大学卒業式で祝辞を行う予定だ。
首脳会談は大統領の舞台で、国務長官は大統領を随行する多数の参謀の中の1人であるだけという指摘があるが、米国大統領の訪韓時概して国務長官が同席してきた前例からみると異例的だ。
米国では大統領や高官、政治家、企業家など有名人が大学卒業式の祝辞を述べる伝統がある。
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