北朝鮮が12日に「国家最重大非常事件」としながらオミクロン株発生の事実を発表した6時間半後に弾道ミサイルを発射した。新型コロナウイルスの余波で予定された武力示威スケジュールに支障が出るのではないかとの観測に露骨に反論した格好だが、今後も「挑発マイウェイ」を継続するのか注目される。
◇「新型コロナでもびくともしない」シグナル
北朝鮮がこの日撃った飛翔体は超大型放射砲KN25と推定される。専門家らは平壌(ピョンヤン)でオミクロン株患者の検体が採取された8日ごろにはすでに発射計画が立てられていた可能性が大きいと分析する。
梨花(イファ)女子大学北朝鮮学科のパク・ウォンゴン教授は「KN25は試験発射に向け事前に準備期間がかなり必要なもので、もともと計画していた発射なのでそのまま進めたとみられる。ただここで近い将来挑発を止めるのか、あるいは今後も国防発展計画はそのまま推進するのか見守らなければならない」と話した。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がこの日深夜にオミクロン株対応関連会議を主宰し「国家防衛の前哨線をさらにうち固め、防疫大戦の勝利を武力で裏付ける」と強調した点も注目される。新型コロナウイルス対応の中でも国防力強化は手放すなという指示と変わらないためだ。
北朝鮮は昨年から国際社会に向け「ミサイル発射は自らのタイムスケジュールに従ったもので、関心を持つのをやめダブルスタンダードを引っ込めるべき」というメッセージを一貫して送ってきた。新型コロナ感染拡大という国内非常状況にかかわらずミサイルを撃つのもこうした「マイウェイ」の一環とみることができる。
北朝鮮は最大の友邦である中国の動向もこれ以上考慮しない雰囲気だ。これに先立ち北朝鮮は2月の中国の北京五輪・パラリンピックと3月の両会期間中など中国の主要行事日程や、昨年9月の外交担当国務委員訪韓や今月4日の韓半島(朝鮮半島)事務特別代表訪韓中にもはばかることなくミサイルを撃った。中国の事情すら考慮しないのに内部問題程度は気にする必要もないといった態度を続けるとの見通しもそれで出ている。
◇韓米共助を試す
北朝鮮のこの日の弾道ミサイル発射は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後初めての挑発だ。21日の韓米首脳会談を前後して7回目の核実験が行われるのではとの観測が出ている中で、相対的に低強度の挑発で両国の共助水準を試そうとする意図が伺える部分だ。米国が国連安全保障理事会で北朝鮮の弾道ミサイル発射関連の追加決議採択を推進しているが、中国とロシアの反対で不如意な状況も念頭に置いているかもしれない。
高麗(コリョ)大学統一外交学部のナム・ソンウク教授は「北朝鮮は新型コロナ発病事実を透明に公開し『正常国家』のコンセプトを強化すると同時に、『核保有国』の地位と核軍縮交渉を狙って核実験を敢行し核兵器の数を増やそうとするだろう」と指摘した。
新型コロナ拡散でもミサイル発射…中国も気にしない北朝鮮の「挑発マイウェイ」(2)
◇「新型コロナでもびくともしない」シグナル
北朝鮮がこの日撃った飛翔体は超大型放射砲KN25と推定される。専門家らは平壌(ピョンヤン)でオミクロン株患者の検体が採取された8日ごろにはすでに発射計画が立てられていた可能性が大きいと分析する。
梨花(イファ)女子大学北朝鮮学科のパク・ウォンゴン教授は「KN25は試験発射に向け事前に準備期間がかなり必要なもので、もともと計画していた発射なのでそのまま進めたとみられる。ただここで近い将来挑発を止めるのか、あるいは今後も国防発展計画はそのまま推進するのか見守らなければならない」と話した。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がこの日深夜にオミクロン株対応関連会議を主宰し「国家防衛の前哨線をさらにうち固め、防疫大戦の勝利を武力で裏付ける」と強調した点も注目される。新型コロナウイルス対応の中でも国防力強化は手放すなという指示と変わらないためだ。
北朝鮮は昨年から国際社会に向け「ミサイル発射は自らのタイムスケジュールに従ったもので、関心を持つのをやめダブルスタンダードを引っ込めるべき」というメッセージを一貫して送ってきた。新型コロナ感染拡大という国内非常状況にかかわらずミサイルを撃つのもこうした「マイウェイ」の一環とみることができる。
北朝鮮は最大の友邦である中国の動向もこれ以上考慮しない雰囲気だ。これに先立ち北朝鮮は2月の中国の北京五輪・パラリンピックと3月の両会期間中など中国の主要行事日程や、昨年9月の外交担当国務委員訪韓や今月4日の韓半島(朝鮮半島)事務特別代表訪韓中にもはばかることなくミサイルを撃った。中国の事情すら考慮しないのに内部問題程度は気にする必要もないといった態度を続けるとの見通しもそれで出ている。
◇韓米共助を試す
北朝鮮のこの日の弾道ミサイル発射は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後初めての挑発だ。21日の韓米首脳会談を前後して7回目の核実験が行われるのではとの観測が出ている中で、相対的に低強度の挑発で両国の共助水準を試そうとする意図が伺える部分だ。米国が国連安全保障理事会で北朝鮮の弾道ミサイル発射関連の追加決議採択を推進しているが、中国とロシアの反対で不如意な状況も念頭に置いているかもしれない。
高麗(コリョ)大学統一外交学部のナム・ソンウク教授は「北朝鮮は新型コロナ発病事実を透明に公開し『正常国家』のコンセプトを強化すると同時に、『核保有国』の地位と核軍縮交渉を狙って核実験を敢行し核兵器の数を増やそうとするだろう」と指摘した。
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