◆米国に必要な韓国の生産技術力
韓国と米国が現在の半導体・バッテリー同盟を戦略技術全般に拡大発展させることを提案したい。もちろん米国が全般的な先端技術で最も進んでいるのは事実だ。しかしこうした技術を実用化して戦略的に生産するためには韓国のようなパートナーが必要だ。韓国の生産技術力の優秀性はすでに証明されている。米国が世界経営をするために必要な戦略技術を韓国と共同開発して共同生産すれば、非常に良いシナジー効果が生まれると考えられる。自由民主陣営のグローバルサプライチェーン構築で韓国は重要な役割ができる。
韓国は5G通信を世界で初めて実現させるほど情報通信分野で世界最高水準に達している。国防産業の基礎となる鉄鋼・造船など製造業が発達している。米国と共に戦略技術を共同開発して共有、生産できる十分な資格を持つ。未来の技術のうち特に量子コンピューティング、宇宙航空、原子力、知能型半導体技術などは韓米の協力でシナジーが生じる。これまで主に支援を受けてきた韓国が米国と肩を並べて世界経営に協力できる日を期待してみる。同時に5月に訪韓するバイデン米大統領も熟考することを望む。
◆AI・ロボット・宇宙など自主国防・輸出の一挙両得技術を開発すべき
政府は昨年末、「10大国家必須戦略技術」を選定し、集中的に育成すると宣言した。2030年までに最高技術国と比較して90%以上の技術レベル達成を目標に▼半導体・ディスプレー▼二次電池▼サイバーセキュリティー▼先端バイオ▼先端ロボット・製造▼5G・6G▼宇宙・航空▼量子▼人工知能(AI) ▼水素が選定された。産業経済はもちろん国家安全保障にまで技術が直結する技政学時代に備えるための戦略だ。
筆者はこれら10大技術の中でも産業経済はもちろん、国防力の増進に直結する技術を優先して開発すべきだと考える。一つの技術で経済力と国防力を同時に高めることができる効果があるからだ。
このような技術は自主国防と輸出の一挙両得の技術といえる。世界市場をみると、軍需産業も一般産業に劣らず規模が大きい。昨年、韓国の防衛産業輸出実績は70億ドル(約8兆3500億ウォン、約8610億円)で過去最高となった。ストックホルム国際平和問題研究所(SIPRI)によると、韓国は2016-20年の防衛産業輸出で世界9位だ。
韓国の主力産業の半導体・ディスプレーは経済安保の核心であり、人工知能(AI)、5G・6Gと共に第4次産業革命の基盤技術だ。こうした先端技術は国防力と直結する。特にAIは幅広い産業への応用が可能であり、先端ロボット・製造分野などと共に国防分野にも幅広い活用性を持つ。また宇宙航空技術は言うまでもなく民・軍兼用の技術だ。
量子コンピューティング技術も国家安保の観点で非常に大きな戦略的価値を持つ技術だ。また、現在進行中のデジタル転換が加速化し、サイバーセキュリティーも重要性が強調される分野だ。量子技術はサイバーセキュリティー強化による情報主権確保に核心の役割をする。
このように融合を通じた国防科学技術の競争力強化は、単純に武器や装備を開発するだけでなく、国防力強化と輸出成果につながる可能性がある。一挙両得技術の集中開発で自主国防だけでなく、国家の新しい成長動力として定着させることが求められる。
イ・グァンヒョン/KAIST(韓国科学技術院)総長/リセットコリア第4次産業革命分科長
【コラム】生産技術が優れた韓国、米国と戦略技術共同開発を始めるべき(1)
韓国と米国が現在の半導体・バッテリー同盟を戦略技術全般に拡大発展させることを提案したい。もちろん米国が全般的な先端技術で最も進んでいるのは事実だ。しかしこうした技術を実用化して戦略的に生産するためには韓国のようなパートナーが必要だ。韓国の生産技術力の優秀性はすでに証明されている。米国が世界経営をするために必要な戦略技術を韓国と共同開発して共同生産すれば、非常に良いシナジー効果が生まれると考えられる。自由民主陣営のグローバルサプライチェーン構築で韓国は重要な役割ができる。
韓国は5G通信を世界で初めて実現させるほど情報通信分野で世界最高水準に達している。国防産業の基礎となる鉄鋼・造船など製造業が発達している。米国と共に戦略技術を共同開発して共有、生産できる十分な資格を持つ。未来の技術のうち特に量子コンピューティング、宇宙航空、原子力、知能型半導体技術などは韓米の協力でシナジーが生じる。これまで主に支援を受けてきた韓国が米国と肩を並べて世界経営に協力できる日を期待してみる。同時に5月に訪韓するバイデン米大統領も熟考することを望む。
◆AI・ロボット・宇宙など自主国防・輸出の一挙両得技術を開発すべき
政府は昨年末、「10大国家必須戦略技術」を選定し、集中的に育成すると宣言した。2030年までに最高技術国と比較して90%以上の技術レベル達成を目標に▼半導体・ディスプレー▼二次電池▼サイバーセキュリティー▼先端バイオ▼先端ロボット・製造▼5G・6G▼宇宙・航空▼量子▼人工知能(AI) ▼水素が選定された。産業経済はもちろん国家安全保障にまで技術が直結する技政学時代に備えるための戦略だ。
筆者はこれら10大技術の中でも産業経済はもちろん、国防力の増進に直結する技術を優先して開発すべきだと考える。一つの技術で経済力と国防力を同時に高めることができる効果があるからだ。
このような技術は自主国防と輸出の一挙両得の技術といえる。世界市場をみると、軍需産業も一般産業に劣らず規模が大きい。昨年、韓国の防衛産業輸出実績は70億ドル(約8兆3500億ウォン、約8610億円)で過去最高となった。ストックホルム国際平和問題研究所(SIPRI)によると、韓国は2016-20年の防衛産業輸出で世界9位だ。
韓国の主力産業の半導体・ディスプレーは経済安保の核心であり、人工知能(AI)、5G・6Gと共に第4次産業革命の基盤技術だ。こうした先端技術は国防力と直結する。特にAIは幅広い産業への応用が可能であり、先端ロボット・製造分野などと共に国防分野にも幅広い活用性を持つ。また宇宙航空技術は言うまでもなく民・軍兼用の技術だ。
量子コンピューティング技術も国家安保の観点で非常に大きな戦略的価値を持つ技術だ。また、現在進行中のデジタル転換が加速化し、サイバーセキュリティーも重要性が強調される分野だ。量子技術はサイバーセキュリティー強化による情報主権確保に核心の役割をする。
このように融合を通じた国防科学技術の競争力強化は、単純に武器や装備を開発するだけでなく、国防力強化と輸出成果につながる可能性がある。一挙両得技術の集中開発で自主国防だけでなく、国家の新しい成長動力として定着させることが求められる。
イ・グァンヒョン/KAIST(韓国科学技術院)総長/リセットコリア第4次産業革命分科長
【コラム】生産技術が優れた韓国、米国と戦略技術共同開発を始めるべき(1)
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