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「安い時に買っておこう」…価値下がった円預金、今年に入り22%増=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本円

都市銀行の円預金が急増している。円が20年ぶりの安値水準に落ち「安い時に買っておこう」という需要が大きく膨らんだためだ。この辺りなら底値と考え円の反騰を期待して投資に出る需要があるが慎重なアプローチが必要というのが市場専門家らの話だ。

国民銀行、新韓銀行、ハナ銀行、ウリィ銀行、農協銀行の5大銀行によると、先月28日基準でこれら銀行の円預金残高は6044億円だ。昨年末より約22%(1078億円)増加した。このうち半分を超える579億円は3月に増えた。銀行の外貨預金は利率が年0~1%台だが、留学生など実需要者が預金に乗り出している。

ある都市銀行関係者は「3月に円相場が100円=1000ウォンを割り込み日本に留学する学生の家族や日本との輸出入取引が多い貿易業者などが円を多く買い入れ預けている」と話した。先月29日の円相場は100円=970.16ウォンで取引を終えた。3月25日に100円=996.53ウォンを記録してから円安傾向が続いている。


日本への旅行を準備する旅行客も円安にうきうきしている。インターネットコミュニティには最近「円安が維持されるだろうか」「為替相場のために物価がとても安く見える」などの投稿がいくつも上がっている。都市銀行関係者は「新型コロナウイルスが流行する前には円が下がれば後に日本旅行に行く時に使うとして円に両替しておく事例も多かった」と話す。

都市銀行関係者は「円投資関連の問い合わせも最近増加する雰囲気だ」と説明した。一般的に円は経済危機のたびに価値が上がる安全資産と考えられていただけに最近の円安にも今後反騰すると期待する人たちがいるためだ。

だが専門家らは円安が相当期間続く可能性があると話す。KB証券エコノミストのキム・ヒョジン氏は「円は十分に安いが、投資魅力は高くない。危機時の安全資産としての円の地位が弱まっているため投資収益率を最大化し難い」と話した。

円が安値を続けるのは主要国の通貨政策と反対に進む日本銀行の動きのためだ。日本銀行は先月28日に大規模金融緩和政策を維持すると発表した。このため短期政策金利をマイナス0.1%で維持し、10年物国債を0.25%の金利で無制限で買い入れると明らかにした。その後東京外国為替市場で円相場は1ドル=130円を突破した。

ハイ投資証券エコノミストのリュ・ジンイ氏も「米国など主要国が積極的に緊縮転換に出たのととても対照的な状況。景気浮揚の必要性を強調する日本銀行が結局円の急激な下落を導いたもの」と話した。

ハナ銀行のパク・ヒョンシク投資戦略ユニットチーム長は「日本の通貨政策基調が変わらない以上、突然円が上昇に転じることはないが、これから下落速度は遅くなるものとみられる。円投資をする場合、分割買いをするのが望ましい」と話した。



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