ハイブはＢＴＳ軍服務による空白を最小化する様々なシナリオをめぐって最適な入隊の組み合わせを検討しなければならない。まず延期できるまで延期して最小人員が次々と入隊する案がある。来年３０歳になるジン（実名キム・ソクジン、９２年１２月生まれ）が入隊すれば、残りのメンバーが１年間６人組体制で比較的に安定した活動ができる。２０２４年にはシュガ（ミン・ユンギ、９３年生まれ）が続いて入隊すれば５人組となる。

２０２５年には９４年生まれのＲＭ（キム・ナムジュン）とＪ－ＨＯＰＥ（チョン・ホソク）が行く番だ。代わりにその間ジンが除隊して４人組になる。このシナリオ通りであれば、２０２６年が最も厳しい年だ。９５年生まれのＶ（キム・テヒョン）とジミン（パク・ジミン）が入隊し、シュガが除隊してジンとジョングクとともに３人組となる。２０２７年にはＲＭとＪ－ＨＯＰＥが除隊して５人組として活動する。２０２８年最後に末っ子のジョングク（チョン・ジョングク、９７年生まれ）が入隊し、Ｖとジミンが除隊して再び６人組となる。ジョングクが除隊する２０３０年に「完全体」として活動が可能になる。

この計画のデメリットは全部帰ってくるまで７年がかかるという点だ。これを避けるためには２～３人がともに入隊して残りはユニットで活動しながら完全体の活動時点を２０２８年に２年操り上げる方法がある。もし来年初めに７人全員が入隊すれば、２０２５年７－９月期に全員の軍服務が終わる。ただ、この場合、ハイブがＢＴＳのない１年６カ月を持ちこたえなければならない。


空白期にもレコードや音源、各種グッズの販売は可能だ。だが、新しい音源が発売されたりコンサートなどイベントがあってこそ関連売り上げが増加する傾向があり影響を与え得る。全員がともに入隊するシナリオはユニットの活動、コンサートなどを全部あきらめるという意味だ。ハイブが最近公表した昨年事業報告書によると、新型コロナウイルス感染症（新型コロナ）以前である２０１９年コンサート売り上げの割合は全体（５８７２億ウォン）の約３２．５％（１９１０億ウォン）だった。全部あきらめるにはあまりにも比重が大きい。

劇的に、ＢＴＳに兵役特例が与えられる可能性もある。ハイブは９日、ＢＴＳラスベガス公演記者懇談会で国会に係留されている兵役法改正案を見守っているという立場を明らかにした。法が改正されてＢＴＳが恩恵を受ける場合、ハイブには最大の好材料となる。

現在としては兵役法改正に大きな期待をかけることは難しい。昨年１１月与野党は国防委員会法案審査小委で改正案を議論したが、結論を出すことができなかった。あまりにも鋭敏な事案で、与野党両側の賛否がきっ抗したという。国防部はこれに先立ち「芸術・体育要員の代替服務編入対象の拡大は選択することが難しく、慎重を期す必要がある」として事実上反対の立場を出した。


ＢＴＳが営業利益の６７％…一度に？　最適な軍入隊シナリオ（１）