北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の公式執権10周年を迎え偶像化作業に拍車をかけている。
北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、朝鮮革命博物館に金委員長の業績を紹介する別途の展示室を新たに設けたと伝えた。11日は金委員長が党第1委員長となり党権を掌握して10周年になる日だ。
朝鮮中央通信は「(博物館に)『社会主義強国建設で転換的局面を開いていくための闘争時期館』が新しく設けられた」とし、4室で構成された展示館に第7回党大会から5年間の金委員長の業績を集大成したと伝えた。展示館には800点に達する金委員長関連の映像・写真・演説文などの記録物と、核開発関連の親筆書などが展示されたと同通信は伝えた。
平壌(ピョンヤン)の万寿台(マンスデ)の丘に位置する朝鮮革命博物館は、金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)父子ら北朝鮮の指導者一家の史跡を展示してきた。住民だけでなく平壌駐在外交使節も折に触れて訪れる所だ。北朝鮮は金日成誕生105周年を控えた2017年3月に博物館を改装し、先代から続いてきた「革命の伝統」を強調したりもした。
北朝鮮当局がこのように格別の意味を付与する場所に金委員長の展示館を新たに作ったのは金日成や金正日と同じ水準の偶像化作業を本格化するものと解釈できる。国民大学のチョン・ヒョンジュン兼任教授は「北朝鮮は最高指導者の業績を展示した朝鮮革命博物館を思想的・精神的柱だと強調してきた。展示館を別に用意したのは金正恩委員長の業績を先代と同列に上げようとするもの」と話した。
北朝鮮の国家切手発行局は金委員長の執権10年を記念する切手(小型シート1種)も発行した。この日の労働新聞によると、切手の中央には金委員長の写真が配置された。また、切手上段には「わが党と国家の最高位に高く推戴されて10周年慶祝」という文言が、下段には「2012 10周年 2022」という文言がそれぞれ入れられた。
北朝鮮は万国郵便連合(UPU)協約に基づき人物、歴史、文化、動植物などを素材にした切手と国の主要行事や歴史的な事件を記念する切手を発行する。北朝鮮当局は政治と思想・文化と関連した切手製作に政権序盤期から力を入れており、自分たちの体制を内外に知らせる手段として活用してきた。
韓半島経済協力院のアン・ビョンミン院長は「北朝鮮で切手は政治スローガンを内外に宣伝する重要な手段。金委員長の公式執権10年を記念する切手の発行も内外的な偶像化作業の一環とみることができる」と話した。
執権10周年記念日に続き13日は金委員長が国家元首である国防委員会第1委員長に推戴されて10年になる日だ。さらに15日は北朝鮮が民族最大の名節に挙げる金日成主席の生誕110周年記念日だ。いずれも北朝鮮が重視する5年・10年ごとの区切りの年であるだけに高強度の挑発に先立ち最高指導者の偶像化を通じて内部の結束を固めるだろうという懸念も出ている。
これと関連し、韓国政府は韓米共助を基に北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)と潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)試験発射の動きだけでなく大規模閲兵式準備(平壌・金日成広場)、豊渓里(プンゲリ)核実験場復旧などの動向を注視している。統一部のチャ・ドクチョル報道官代理はこの日の定例会見で「4月に北朝鮮の主要政治行事日程が予想されるだけに韓国政府は継続して関連動向を鋭意注視していく」と明らかにした。
北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、朝鮮革命博物館に金委員長の業績を紹介する別途の展示室を新たに設けたと伝えた。11日は金委員長が党第1委員長となり党権を掌握して10周年になる日だ。
朝鮮中央通信は「(博物館に)『社会主義強国建設で転換的局面を開いていくための闘争時期館』が新しく設けられた」とし、4室で構成された展示館に第7回党大会から5年間の金委員長の業績を集大成したと伝えた。展示館には800点に達する金委員長関連の映像・写真・演説文などの記録物と、核開発関連の親筆書などが展示されたと同通信は伝えた。
平壌(ピョンヤン)の万寿台(マンスデ)の丘に位置する朝鮮革命博物館は、金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)父子ら北朝鮮の指導者一家の史跡を展示してきた。住民だけでなく平壌駐在外交使節も折に触れて訪れる所だ。北朝鮮は金日成誕生105周年を控えた2017年3月に博物館を改装し、先代から続いてきた「革命の伝統」を強調したりもした。
北朝鮮当局がこのように格別の意味を付与する場所に金委員長の展示館を新たに作ったのは金日成や金正日と同じ水準の偶像化作業を本格化するものと解釈できる。国民大学のチョン・ヒョンジュン兼任教授は「北朝鮮は最高指導者の業績を展示した朝鮮革命博物館を思想的・精神的柱だと強調してきた。展示館を別に用意したのは金正恩委員長の業績を先代と同列に上げようとするもの」と話した。
北朝鮮の国家切手発行局は金委員長の執権10年を記念する切手(小型シート1種)も発行した。この日の労働新聞によると、切手の中央には金委員長の写真が配置された。また、切手上段には「わが党と国家の最高位に高く推戴されて10周年慶祝」という文言が、下段には「2012 10周年 2022」という文言がそれぞれ入れられた。
北朝鮮は万国郵便連合(UPU)協約に基づき人物、歴史、文化、動植物などを素材にした切手と国の主要行事や歴史的な事件を記念する切手を発行する。北朝鮮当局は政治と思想・文化と関連した切手製作に政権序盤期から力を入れており、自分たちの体制を内外に知らせる手段として活用してきた。
韓半島経済協力院のアン・ビョンミン院長は「北朝鮮で切手は政治スローガンを内外に宣伝する重要な手段。金委員長の公式執権10年を記念する切手の発行も内外的な偶像化作業の一環とみることができる」と話した。
執権10周年記念日に続き13日は金委員長が国家元首である国防委員会第1委員長に推戴されて10年になる日だ。さらに15日は北朝鮮が民族最大の名節に挙げる金日成主席の生誕110周年記念日だ。いずれも北朝鮮が重視する5年・10年ごとの区切りの年であるだけに高強度の挑発に先立ち最高指導者の偶像化を通じて内部の結束を固めるだろうという懸念も出ている。
これと関連し、韓国政府は韓米共助を基に北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)と潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)試験発射の動きだけでなく大規模閲兵式準備(平壌・金日成広場)、豊渓里(プンゲリ)核実験場復旧などの動向を注視している。統一部のチャ・ドクチョル報道官代理はこの日の定例会見で「4月に北朝鮮の主要政治行事日程が予想されるだけに韓国政府は継続して関連動向を鋭意注視していく」と明らかにした。
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