米国を含めて世界中で民主主義が危機に瀕している。暗鬱だった韓国の大統領選挙キャンペーンはこの国の民主主義制度が虚偽情報・両極化・スキャンダルに脆弱であることを教えてくれた。多くの韓国人が非好感候補の中から次悪を選択する姿がやるせないとも言った。だが、今回の大統領選挙は選挙が今も重要で責任があり、適法な指導者を選ぶためには必須であるという事実もまた想起させてくれた。各候補に対する不満の中でも現れた高い投票率、敗者のいち早く上品な承服、寛大ながらも適切だった当選者の受諾演説は非常に感動的だった。
ワシントン・ポスト(WP)は先月12日付の社説で「35年経った韓国の民主主義が優れた点数で合格した」と言及し、ロシアのウクライナ侵攻と関連して「米国主導の安保同盟がだめになったわけではないことを世界中に気づかせた」と評価した。また「非常に必要な時期の対米友好的転換」としながら尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領がバイデン大統領と協力して韓米同盟に新しい活力を吹き込むことを求めた。
世論調査の結果も両国国民ともにさらに緊密な同盟関係に向かって強力な超党派的支持を送っていることが明らかになった。私は昨年5月にあった韓米首脳会談共同宣言文に基づき、すべての議題にわたり韓米協力が拡大することを期待する。しかし国内外の各種挑戦で容易ではなさそうだ。バイデン大統領の目の前にはウクライナ戦争をはじめ、米国の物価上昇、11月の中間選挙で民主党が議会掌握を維持できるかに対する不吉な予測などの課題が置かれている。尹氏は激化している強大国間の覇権争いはもちろん、不動産・雇用・公平性など社会・経済的問題を解決しなければならない。
韓国大統領選挙が国際的な関心を引くことになったのは、外交政策の示唆する点や韓国がグローバル民主主義のバロメーターである点以外にもまだある。私を含めた外国人は今回の大統領選挙で特に韓国の若者世代と選挙戦略の側面でジェンダー政治の役割を理解するのに困難を強いられた。相当数の米国メディアもこの問題に焦点を合わせた。ワシントン・ポスト(WP)は選挙結果を歓迎する社説を出した同日、「韓国の『アンチフェミニスト』選挙がどのようにジェンダー戦争を触発したのか」というオピニオンコラムを掲載した。大統領選挙1週間前には「韓国のフェミニスト、性差別主義者の反発に相対して戦う」「韓国大統領選候補、インタビュー内容が議論になると国際女性デーに『フェミニスト』の肩書拒否」という記事を載せたりもした。そのため最近、米国内の韓国ウォッチャーは尹錫悦政府の外交政策に対する質問とあわせて、韓国内の女性地位とフェミニズム、尹氏がアンチフェミニストなのかどうか、韓国の男性人権擁護者の活動が欧州と米国の右翼男性優越主義運動の変形なのかどうかに対して論評してほしいという要請を受けるようになった。
【米国から見た韓国】韓国大統領選挙を席巻した「ジェンダー戦争」(2)
ワシントン・ポスト(WP)は先月12日付の社説で「35年経った韓国の民主主義が優れた点数で合格した」と言及し、ロシアのウクライナ侵攻と関連して「米国主導の安保同盟がだめになったわけではないことを世界中に気づかせた」と評価した。また「非常に必要な時期の対米友好的転換」としながら尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領がバイデン大統領と協力して韓米同盟に新しい活力を吹き込むことを求めた。
世論調査の結果も両国国民ともにさらに緊密な同盟関係に向かって強力な超党派的支持を送っていることが明らかになった。私は昨年5月にあった韓米首脳会談共同宣言文に基づき、すべての議題にわたり韓米協力が拡大することを期待する。しかし国内外の各種挑戦で容易ではなさそうだ。バイデン大統領の目の前にはウクライナ戦争をはじめ、米国の物価上昇、11月の中間選挙で民主党が議会掌握を維持できるかに対する不吉な予測などの課題が置かれている。尹氏は激化している強大国間の覇権争いはもちろん、不動産・雇用・公平性など社会・経済的問題を解決しなければならない。
韓国大統領選挙が国際的な関心を引くことになったのは、外交政策の示唆する点や韓国がグローバル民主主義のバロメーターである点以外にもまだある。私を含めた外国人は今回の大統領選挙で特に韓国の若者世代と選挙戦略の側面でジェンダー政治の役割を理解するのに困難を強いられた。相当数の米国メディアもこの問題に焦点を合わせた。ワシントン・ポスト(WP)は選挙結果を歓迎する社説を出した同日、「韓国の『アンチフェミニスト』選挙がどのようにジェンダー戦争を触発したのか」というオピニオンコラムを掲載した。大統領選挙1週間前には「韓国のフェミニスト、性差別主義者の反発に相対して戦う」「韓国大統領選候補、インタビュー内容が議論になると国際女性デーに『フェミニスト』の肩書拒否」という記事を載せたりもした。そのため最近、米国内の韓国ウォッチャーは尹錫悦政府の外交政策に対する質問とあわせて、韓国内の女性地位とフェミニズム、尹氏がアンチフェミニストなのかどうか、韓国の男性人権擁護者の活動が欧州と米国の右翼男性優越主義運動の変形なのかどうかに対して論評してほしいという要請を受けるようになった。
【米国から見た韓国】韓国大統領選挙を席巻した「ジェンダー戦争」(2)
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