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【私は告発する】文氏と考え方が異なる尹氏…平和叫んで戦争起こされたウクライナの現実を直視すべき(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ロシアのウクライナ侵攻を糾弾するソウル集会に参加したドミトロ・ウィさん(左側の男性)。[グラフィック キム・ギョンジン記者]

こんにちは。私は韓国に住む韓国系(祖父母が旧ソ連に移住した高麗人)ウクライナ人のドミトロ・ウィ(Dmytro Vi)です。ウクライナで法大を卒業して法曹界に15年間従事し、人生の転換点が必要だと思い立ち、4年前に韓国に来ました。今は大田(テジョン)のある病院で患者移送業務を行っています。

ロシアのウクライナ侵攻以降、戦争が1カ月以上続いています。日々増える犠牲者と破壊の水準は過去の世界大戦を思い起こさせるほど残酷です。戦争勃発以降、韓国政府と国民が寄せてくれた関心に深く感謝申し上げます。しかし、この戦争の災難的結果をより多くの韓国人に知ってもらい、韓国政府のより幅広い政治・人道・軍事的支援を求めたいと思います。

韓国の人々にロシアとウクライナの言論環境についてまず知っていただきたいことがあります。ロシアはかなり以前からすでにメディアを武器化(weaponized)しています。ロシアには現在、政府の影響から自由な独立的な言論メディアが一つもありません。西側メディアによると、政府の暴走に異を唱えた最後の2つのメディアまで1カ月前に閉鎖し、官営御用メディアだけが残ったといいます。このメディアは現在、大衆を扇動するフェイクニュースの生産に熱を上げています。私だけでなくウクライナ人なら皆体験したのでその実状はよく分かっていると思います。ロシアがウクライナの領地の一部を占領した2014年からロシアが仕掛けた高度な情報戦に苦しめられてきました。


◆メディアを武器化したロシア

韓国ジャーナリストと読者により冷徹な判断を訴えるのはこのためです。消息筋という名前で、事実上、ロシアの宣伝文句に過ぎない記事を翻訳して伝達し、これをありのまま信じるたびに平和を守るというウクライナの希望は遠ざかります。ロシアがまき散らすウソは全くのでたらめなので、事実の有無を確認するのにそれほど多くの時間は必要ありません。

もう一つお願いがあります。戦争勃発初期に、韓国をはじめ世界のメディアが注目してくれたおかげでウクライナは格別の支持を受けました。しかし戦争が長期化し、関心が次第に薄れていかないだろうかと心配です。注目度が高い事件に素早く移っていくメディアの属性をよく知っています。しかし、ロシア軍爆撃が残した建物の残骸の下で子どもたちが飢えと負傷で死んでいっているにも関わらず、ロシアの意図的妨害で親が何もできない悲劇が相変わらず続いています。ですが世界のメディアが戦争初期ほどには注目していないことが私にとっては非常に残念でなりません。

このような状況こそ侵略者の願っている状況です。ロシアがクリミア半島とドンバスを8年間占領して起きたことと完全に同じです。ロシアメディアは非正常的という状況を正常に戻ったかのように包装し、そのおかげで世界の関心を別のところに転じることができました。そして今、その結果とウクライナは向き合っているのです。残酷な侵略戦争のことです。このような過去を振り返るだけでも、この戦争はウクライナの人々が全員死ぬか、あるいはプーチンの思い通り従順に言うことを聞く時まで続くよりほかないことを知ることができます。

遠い遠い地球の裏側の国の話ですって? プーチンが果たしてウクライナだけで終わるでしょうか。プーチンはウクライナにしたように領土拡張を続けていくことでしょう。すでにポーランドを公開的に威嚇しています。


【私は告発する】文氏と考え方が異なる尹氏…平和叫んで戦争起こされたウクライナの現実を直視すべき(2)

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