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韓国、空軍訓練機2機が空中衝突、4人殉職…住民「破片が雨のように降ってきた」

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

1日、慶南泗川(サチョン)で空軍基本訓練機KT-1が訓練飛行中に衝突し、操縦士ら4人が殉職した。この日、住宅街に落ちた訓練機の残骸を住民が見ている。 ソン・ボングン記者

空軍操縦士養成のために訓練中だった韓国空軍機2機が1日、空中で衝突し、操縦士4人全員が死亡するという事故が発生した。

空軍関係者は「慶尚南道泗川(サチョン)基地で1日午後1時32分から相次いで離陸したKT-1基本訓練機2機が約5分後に空中で衝突した」とし「事故機に乗っていた学生操縦士2人(中尉)と飛行教授(軍務員)2人の全員が殉職した」と述べた。軍と消防当局は現在、機体の残骸の確認作業を進めている。

この日の事故を目撃した住民は、「ドンという大きな音と同時に戦闘機1機が翼なく垂直に落ちるのを見た」と伝えた。衝突で発生した飛行機の破片が雨が降るように落ちてきたという目撃談も出てきた。また3つのパラシュートが見えたが、1つはパラシュートがまともに開いていなかったという。


消防当局によると、事故機は泗川基地から南に6キロほど離れた泗川市正東面泗川邑の教会付近の山に墜落した。事故現場の周辺に民家があったが、人命被害は確認されていない。

これに先立ち1月11日には水原(スウォン)基地を離陸したF-5E戦闘機1機が機体の異常で京畿道華城(ファソン)の山に墜落し、操縦士が殉職する事故が発生した。今回、3カ月ぶりにまた墜落事故で犠牲者が発生した。空軍関係者は「空軍参謀次長を本部長とする飛行事故対策本部を設置し、正確な被害状況を確認し、事故原因を調査する予定」と明らかにした。

胴体の前部に単発プロペラを装着したKT-1訓練機は初級訓練用として使用され、通常、教官と学生操縦士の2人1組で飛行する。今回も航空機2機に計4人が搭乗したことからみて、各訓練機に教官と学生操縦士が乗っていたとみられる。

国防科学研究所(ADD)主管で開発し、韓国航空宇宙産業(KAI)が製作した国産訓練機KT-1は、2000年から本格的に導入された。現在、空軍は約80機のKT-1を運用している。1機あたりの価格が同種の競合機種に比べて安く、機体の安定性が立証され、トルコ(40機)・インドネシア(17機)、ペルー(20機)にも輸出されている。



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