ビッグヒットエンターテインメント(現ハイブ)が2020年10月に証券市場に上場し韓国エンタメ企業の新たな1ページが開かれた。3大芸能事務所という長い間の構図が10年ぶりに崩れたことだけを意味しない。規模も市場の関心も、そしてその後の動きまでもハイブの上場は韓国のエンタメ業界に落ちた「ダイナマイト」だった。
◇ハイブ上場当日に3社の時価総額抜く
ハイブは2020年10月15日に韓国証券市場に上場した。初日に時価総額が8兆ウォンを突破し、SMエンターテインメント(7500億ウォン)、JYPエンターテインメント(1兆2000億ウォン)、YGエンターテインメント(8000億ウォン)の合計時価総額をはるかに超えた。
ハイブは有価証券市場(KOSPI)に上場した初のエンタメ企業でもある。SM、JYP、YGはいずれもKOSDAQ上場企業だ。KOSPIはKOSDAQより規模や売上面でより厳しい上場基準を要求されるが、これを軽くクリアした。ハイブ上場当時、現代証券のキム・ヒョンヨン研究員は「ビッグヒットがKOSPIに上場することによりエンタメ銘柄の地位が大きく格上げされた」と評価したりもした。
それまでのSM、YG、JYPの大手3社の上場過程はイバラの道だった。初期のエンタメ産業に対する偏見、スキャンダルひとつで揺らぐ事業構造に対する不信などから株式市場の要求に合わせるのは容易でないことだった。
韓国証券市場史上初のエンタメ株はSMだ。比較的早い時期である2000年4月にKOSDAQに上場した。グループH.O.T、SES、神話など第1世代アイドルの熱い人気に押された成果だった。当時SMの公募価格は1万2000ウォン、上場当日に時価総額は402億ウォンに達した。
JYPとYGが証券市場に上場したのはそれから10年後だった。少女時代、BIGBANG、ワンダーガールズなどが同時に活動したK-POPの黄金期だった。だが上場過程は険しかった。YGは一度の延期の末に上場できた。グループBIGBANGの軍入隊後の売り上げ不確実性が当時主要脱落理由に挙げられた。JYPは最初から迂回上場を選んだ。当時国内で好調だったワンダーガールズが米国進出に失敗して3年間売り上げ赤字を記録し審査を通過しにくい状況だったためだ。
◇エンタメ企業最大のミッション「アイドルの空白」埋めろ
スターがコンテンツで収益そのものであるエンタメ銘柄の特性上、所属芸能人の興亡盛衰が会社の存亡と直結する。エンタメ企業代表スターが輝く瞬間にも市場は次の走者あるいは彼らの空白に対する答を要求した。エンタメ企業が企業公開を通じて資本を調達しようとする最も大きな理由でもある。ハナ金融投資のイ・ギフン研究員は「上場を通じて大規模資本を速やかに調達しスターの空白期の間も利益を出せるポートフォリオを構成する必要を感じただろう」と話した。
JYPやYGは上場後に飲食事業やドラマ制作事業などで事業多角化を試みた。SMは最近まで広告会社(SKプラネット、FNCアドカルチャー)とマネージメント会社(キーイースト)を絶えず買収し規模を拡大した。
これに対し公募当時からハイブは「エンタメ企業」ではなく「プラットホーム企業」を標榜して企業価値を高めた。上場後もプラットホーム企業に向けた広幅の歩みで株価を引き上げた。
上場翌年の昨年1月、まずネイバーのVライブ事業部を買収し独自のメタバースプラットホームであるウィバースのプラットホーム育成に集中する。続いて世界最大の音楽企業であるユニバーサルミュージックグループと戦略的パートナーシップを結びグローバルサプライチェーンを確保した。ここで社名を「ビッグヒット」から「ハイブ」に変更する。エンターテインメント企業ではなく総合プラットホーム企業としてのアイデンティティを持つための選択だった。アリアナ・グランデとジャスティン・ビーバーなど世界的ポップスターの所属事務所イサカホールディングス買収までやり遂げる。これらいずれも上場から6カ月で起きたことだ。30日終値基準でハイブの株価は30万9500ウォン、時価総額は12兆7989億ウォンで10兆ウォンを大きく超えた。
IBK投資証券のイ・ファンウク研究員は「プラットホーム企業という自身のアイデンティティを確実に持ち市場に認められた。他のエンタメ企業も上場後に調達した資金で積極的な買収合併(M&A)に出たが、ハイブは最も成功的な事例」と評価した。
◇ハイブ上場当日に3社の時価総額抜く
ハイブは2020年10月15日に韓国証券市場に上場した。初日に時価総額が8兆ウォンを突破し、SMエンターテインメント(7500億ウォン)、JYPエンターテインメント(1兆2000億ウォン)、YGエンターテインメント(8000億ウォン)の合計時価総額をはるかに超えた。
ハイブは有価証券市場(KOSPI)に上場した初のエンタメ企業でもある。SM、JYP、YGはいずれもKOSDAQ上場企業だ。KOSPIはKOSDAQより規模や売上面でより厳しい上場基準を要求されるが、これを軽くクリアした。ハイブ上場当時、現代証券のキム・ヒョンヨン研究員は「ビッグヒットがKOSPIに上場することによりエンタメ銘柄の地位が大きく格上げされた」と評価したりもした。
それまでのSM、YG、JYPの大手3社の上場過程はイバラの道だった。初期のエンタメ産業に対する偏見、スキャンダルひとつで揺らぐ事業構造に対する不信などから株式市場の要求に合わせるのは容易でないことだった。
韓国証券市場史上初のエンタメ株はSMだ。比較的早い時期である2000年4月にKOSDAQに上場した。グループH.O.T、SES、神話など第1世代アイドルの熱い人気に押された成果だった。当時SMの公募価格は1万2000ウォン、上場当日に時価総額は402億ウォンに達した。
JYPとYGが証券市場に上場したのはそれから10年後だった。少女時代、BIGBANG、ワンダーガールズなどが同時に活動したK-POPの黄金期だった。だが上場過程は険しかった。YGは一度の延期の末に上場できた。グループBIGBANGの軍入隊後の売り上げ不確実性が当時主要脱落理由に挙げられた。JYPは最初から迂回上場を選んだ。当時国内で好調だったワンダーガールズが米国進出に失敗して3年間売り上げ赤字を記録し審査を通過しにくい状況だったためだ。
◇エンタメ企業最大のミッション「アイドルの空白」埋めろ
スターがコンテンツで収益そのものであるエンタメ銘柄の特性上、所属芸能人の興亡盛衰が会社の存亡と直結する。エンタメ企業代表スターが輝く瞬間にも市場は次の走者あるいは彼らの空白に対する答を要求した。エンタメ企業が企業公開を通じて資本を調達しようとする最も大きな理由でもある。ハナ金融投資のイ・ギフン研究員は「上場を通じて大規模資本を速やかに調達しスターの空白期の間も利益を出せるポートフォリオを構成する必要を感じただろう」と話した。
JYPやYGは上場後に飲食事業やドラマ制作事業などで事業多角化を試みた。SMは最近まで広告会社(SKプラネット、FNCアドカルチャー)とマネージメント会社(キーイースト)を絶えず買収し規模を拡大した。
これに対し公募当時からハイブは「エンタメ企業」ではなく「プラットホーム企業」を標榜して企業価値を高めた。上場後もプラットホーム企業に向けた広幅の歩みで株価を引き上げた。
上場翌年の昨年1月、まずネイバーのVライブ事業部を買収し独自のメタバースプラットホームであるウィバースのプラットホーム育成に集中する。続いて世界最大の音楽企業であるユニバーサルミュージックグループと戦略的パートナーシップを結びグローバルサプライチェーンを確保した。ここで社名を「ビッグヒット」から「ハイブ」に変更する。エンターテインメント企業ではなく総合プラットホーム企業としてのアイデンティティを持つための選択だった。アリアナ・グランデとジャスティン・ビーバーなど世界的ポップスターの所属事務所イサカホールディングス買収までやり遂げる。これらいずれも上場から6カ月で起きたことだ。30日終値基準でハイブの株価は30万9500ウォン、時価総額は12兆7989億ウォンで10兆ウォンを大きく超えた。
IBK投資証券のイ・ファンウク研究員は「プラットホーム企業という自身のアイデンティティを確実に持ち市場に認められた。他のエンタメ企業も上場後に調達した資金で積極的な買収合併(M&A)に出たが、ハイブは最も成功的な事例」と評価した。
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