韓国人の平均身長はどれほどだろうか。これに対する国家機関による公式統計が出された。昨年の韓国人男性の平均身長は１７０センチメートルを超えたが、女性は１６０センチメートルに満たなかった。４２年前と比較すると男性は６．４センチ、女性は５．３センチ伸びた。しかし頭部が身体で占める比率や頭の形はそのままだった。平均身長増加速度も鈍化している。

◇平均身長、男性１７２．５センチ・女性１５９．６センチ

国家技術標準院は３０日、「サイズコリア成果発表会」を開き、人体サイズ調査結果を発表した。韓国男性の平均身長は１７２．５センチ、女性は１５９．６センチと調査された。１９７９年の最初の調査で表れた男性１６７．４センチ、女性１５５．４センチと比較すると平均身長は確実に大きくなった。男性の平均身長は２００４年に初めて１７０センチを超えてから着実に大きくなっている。女性の平均身長も大きくなる傾向が続いており、次回調査時には１６０センチを超えるものとみられる。


平均身長の成長速度は２０００年代以降遅くなっている。時間が過ぎると４０代が５０代になり、５０代が６０代に上がるなど年齢代替効果で平均身長は大きくなる。これを除外するために成長期が終わったばかりの２０代の身長でだけ比較すると鈍化傾向が現れる。昨年の２０代の平均身長は男性が１７４．４センチ、女性が１６１．３センチで、２００４年より男性が１．２センチ、女性が１．３センチ大きくなるのにとどまった。

◇「固有ＤＮＡには勝てない」…成長鈍化

国家技術標準院バイオ化学サービス標準課のチェ・ジョンシク課長は「身長が急速に大きくなる時期が過ぎ最近は確実に成長が鈍化する様相だ。徐々に西欧型に近づいているとはいうが、韓国人固有のＤＮＡそのものが変化するには限界があるとみられる」と説明した。

韓国人のＤＮＡの特性は頭の大きさや頭の形でも現れる。平均身長は大きくなったが、頭が体で占める割合はそのままと調査された。身長で頭が占める割合を示す頭身指数は１９９０年代以降７．２～７．３を維持している。いわゆる７頭身序盤という意味だ。頭の幅は東洋人特有の短頭型（横が短い形）で変わらなかった。

◇男性の４７％が肥満、女性は２２．６％

一方、男性の平均肥満指数（ＢＭＩ）は１９７９年以降着実に増え、昨年は２４．９に達した。２２．９までが標準とされる。男性の４７％はＢＭＩが２５を超える肥満と現れた。これに対し女性は同じ期間の平均ＢＭＩは標準状態を維持している。女性の肥満の割合は２２．６％だ。

腹部肥満指標である腹囲の場合、同じ期間に２０～４０代の男性は７．３～１２．９センチ増加した。女性は３．６～５．６センチ増えた。前回の調査があった２０１５年と比較すると男性は全年齢で腹囲が増加し、女性は２０代だけが小幅に増加し残りの年齢帯ではいずれも減った。男性より女性が体重管理をしっかりしていたという見方ができる。

こうした人体サイズ調査は企業の製品・サービス競争力強化などのために行われている。韓国人の体形を詳細に公開して製品開発を助けるためだ。例えば４３５ミリメートルだった地下鉄の座席を２０１７年に４８０ミリメートルに変更したのも調査データを根拠とした。２０２０年から昨年１２月まで行われた今回の調査は２０～６９歳の韓国人６８３９人を対象にした。