クリス・ロックのワールドツアーポスター[クリス・ロックのインスタグラム キャプチャー]
29日(現地時間)、CBS、バラエティーなど米現地メディアによると、ロックのライブチケットの販売数がアカデミー授賞式後に急増していることが分かった。チケットは先月24日から販売されていたが、授賞式後に売れたチケットのほうが、この1カ月間に売れたチケットより多いという。
ライブに訪れる人が増え、チケットの価格も上がった。CBSはチケット取引サイトの関係者筋によると、「3月18日に最低46ドル(約5600円)で取引されていたチケット価格が、28日には411ドル(約5万円)まで上昇している」と説明した。
ロックは4月2日、ワールドツアー「EGO DEATH」を正式にスタートさせる。本格的なツアーに先立ち、今月30日から4月1日まで、ボストンのウィルバー劇場で公演を行う予定だ。ボストン公演は現在、完売している。
今月27日、米ロサンゼルス(LA)ドルビー劇場で開かれた第94回アカデミー賞授賞式で、ドキュメンタリー賞のプレゼンターとして舞台に上がったロックは、スミスの妻で俳優のジェイダ・ピンケット・スミスの坊主頭について冗談を言い、スミスに平手打ちされた。
ジェイダは2018年、自己免疫疾患による脱毛の診断を受けたと告白し、このため剃髪を固守している。
当時、ロックは自己免疫疾患による脱毛の症状で剃髪したジェイダに対し、「映画『G.I.ジェーン2』があなたを待っている」と発言した。映画『G.I.ジェーン』には主人公が劇中で自ら丸刈りにする場面がある。
これを受け、スミスは舞台に乱入してロックの顔を平手打ちし、席に戻って座ってからも「妻の名前を口にするな」と怒りをあらわにした。
授賞式後に批判が起こると、翌日、スミスは自身のインスタグラムでロックに公開謝罪した。
スミスは「どのような形の暴力も有害であり、相手を傷つける。昨夜のアカデミー授賞式での私の行動は許容できず、言い訳できないものだった」とし「私が一線を越え、私が間違っていた。自分が恥ずかしく、私が取った行動は私がなろうとしている男の行動ではなかった」と記した。
スミスの謝罪にも、ハリウッドでは批判の声が止まず、アカデミー賞を主催する米国映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は「いかなる形の暴力も容認しない。スミスの行動を糾弾する」とし、暴行事件について公式調査に着手すると発表した。
この記事を読んで…