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ウクライナ軍、キーウ近郊イルピン奪還…「マリウポリは事実上陥落」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ウクライナ国防情報局は10日、ツイッターで、キエフ郊外ブロバリでロシア軍機甲部隊を攻撃し、相当な被害を与えた、と伝えた。 [ウクライナ国防情報局 ツイッター キャプチャー]

ロシアの侵攻33日目の28日(現地時間)、ウクライナ軍が首都キーウ(キエフ)とハルキウ(ハリコフ)の近郊を奪還するなど、東部戦線に集中しようとするロシア軍の計画を妨害していると、英国日刊ガーディアンなどが伝えた。

海外メディアによると、ウクライナ軍はこの日、キーウ北側のイルピンを奪還した。イルピンのマルクシン市長はSNSで「イルピンが完全に解放されたという良いニュースを伝える」とし「ここをはじめ、ブチャ、ボルゼル、ホストメルなども取り戻す」と明らかにした。

イルピンはキーウから約24キロの距離にあり、東側のブロバリとともにロシア軍の首都包囲作戦を防ぐ最前線だった。ウクライナ軍は奪還したイルピンを守るために都市「要塞化」に入った。マルクシン市長は「ロシア軍の攻撃が予想される状況だ。まだ住民は都市に戻ってはいけない」と呼びかけた。


ただ、米国防総省の関係者はこの日、「誰がイルピンを統制しているかは確認できない」と述べた。また、ウクライナ軍は東部ハルキウ近郊の村の数カ所を奪還したと、AFP通信がこの日報じた。ウクライナ軍はハルキウから約5キロ離れたマラヤローガン村を奪還して駐留中だ。ハルキウのテレホフ市長は「わが軍隊がマラヤローガンを解放した」とし「依然としてロシア軍はハルキウの住居地域を砲撃している」と述べた。

これに先立ちハルキウ北側のスミ州の村もウクライナが取り戻した。スミ州の知事は27日、テレグラムを通じてトロスヤンネツとボロムリアの奪還を知らせた。

ガーディアンは「過度に長くなった戦線で苦戦中のロシアが東部に集中しようとすると、ウクライナ軍がこれを妨害するための努力に入った」と説明した。

ロシア軍総参謀部の作戦局長が25日「東部ドンバスの完全な解放に集中する」と明らかにした後、ロシア軍はウクライナ東部包囲に力を注いでいる。ニューヨークタイムズ(NYT)は28日、ロシア軍関係者を引用し、「先週末、ロシア軍の攻撃努力が東部に集中した」と伝えた。

海外メディアによると、ロシア軍はハルキウからドンバスの中間にあるイジウム一帯を攻撃している。英国防省は28日、ツイッターで「ロシアの民間軍事会社ワグナーグループがウクライナ東部に1000人以上の傭兵を配置し、戦闘作戦を開始すると予想される」と伝えた。

英シンクタンク「チャタムハウス」の研究員は「ロシア軍が士気が落ち、すべて疲労した状態であるため、新たな戦略が開始される前に一定の整備時間を必要とするだろう」と分析した。

こうした中、ロシア軍の集中攻撃を受けたマリウポリが事実上陥落したと伝えられた。マリウポリのボイチェンコ市長は28日、CNNに「不幸にも我々は占領軍の手中にある。水・電気・暖房がすべて中断したここに16万人ほどの住民がいる」と伝えた。

しかしマリウポリの状況は確実に把握されていない。ウクライナ軍が依然としてマリウポリ市内で防御ラインを構築していると明らかにした中、CNNは「都市の中で戦闘が行われているかは確認できない」と伝えた。

マリウポリ当局によると、マリウポリだけで約5000人が犠牲になり、うち210人が子どもだ。また、住居用建物の90%が損傷し、住民3万人がロシアに強制的に移されたと伝えた。



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