◆米有名ＤＪ「ウィル・スミス、トランプと違わない」

コメディアンでＤＪのハワード・スターンは２８日、自身のラジオ番組でアカデミー賞主催側の消極的な対処を指摘した。「テレビ生中継行事なのに（暴行直後に）保安要員は１人も出てこなかった。なぜなら彼がウィル・スミスだから」としながら「これはまさにトランプのやることだ。ウィル・スミスはトランプのような人間」と批判した。トランプ前大統領の風刺で殺害脅迫まで受けたコメディアンのキャシー・グリフィンは「私たちはこれからコメディクラブで誰が第２のウィル・スミスになるのかを心配しなくてはいけなくなった」とした。

このようにハリウッドではアカデミーが被害者保護に積極的ではなかったことに対して批判も出ている。現地メディア「ハリウッドリポーター」は２８日、「オスカー：ウィル・スミス事件当時、舞台裏ではどのようなことがあったか」という記事で「クリス・ロックのマネジャーは気絶する勢いで座っていたし、ウィル・スミスの広報担当者はアカデミー会長らと集まっていた」と要約した。事件直後、アカデミー関係者は直ちに舞台裏に消え、スミスは事件直後、ＣＭ休憩時間に俳優デンゼル・ワシントンやタイラー・ペリーと共に会場の片隅に向かい、涙をふいて座席に戻ってきた。


スミスは舞台で涙を流したその数時間後、祝賀パーティーに家族と現れて笑顔で踊る様子がＡＢＣニュースやＬＡタイムズなどの外信を通じて報じられて批判を受けた。ロックはどのパーティーにも姿を見せなかった。

◆クリス・ロック、暴力被害届けを拒否

その後、アカデミー賞を主管する米国映画芸術科学アカデミー（ＡＭＰＡＳ）は２８日、ツイッターを通じて「アカデミーはいかなる形の暴力も容認しない」と明らかにし、公式調査を経て内規や行動規範、カリフォルニア州法律により追加措置を検討するという声明を出した。同日、ＬＡ警察局はロックが今回の事件に対して届け出ることを拒否したと明らかにした。しかし現地では多数の法律専門家の引用を通じてロックが公式の場での屈辱と当惑を受けたことに対して今でもスミスを告訴することができるという報道が出ている。


平手打ち後に「一線を越えてしまっていた」公開謝罪したウィル・スミス…「トランプみたいだ」批判も（１）