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「一晩で一気に倍に」…国際線の航空券価格が急騰=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

仁川(インチョン)国際空港。ムン・ヒチョル記者

「6月にグアム往復でおとな2人・こども2人を調べたところ、航空券の価格が300万ウォン(約30万円)を越えます」

「仁川(インチョン)-イスタンブールのビジネス路線が昨日は160万ウォン台だったのに、一晩置いて航空券を買おうと思って見たら一日で280万~320万ウォンに上がってしまいました」

国際線の航空券価格が急騰している。旅行をテーマにしたインターネット掲示板などでは上昇を続ける航空券価格に愚痴をこぼすコメントを簡単に探すことができる。実際に主要国際線の航空券価格は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)事態勃発直前と比較するのが難しいほど上昇した。トラベルバブルの締結で韓国観光客の客足が絶えないグアム路線の場合、4人家族基準で7月初旬の往復航空券は300万ウォンを越えた。28日現在、大韓航空予約ホームページでグアム路線を予約すると301万ウォン(4人家族基準、おとな2人+こども2人)を決済しなければならない。細部的に見てみると、運賃236万2600ウォン、燃料サーチャージ41万2800ウォン、税金・手数料など23万6800ウォンだ。


新型コロナ拡散直前、グアム航空券は同一基準で100万~170万ウォン水準だった。一部格安航空会社(LCC)を利用する場合、4人基準で80万ウォン水準で航空券を販売していた時もあった。単純比較でコロナ事態2年間でグアム航空券価格は2倍近く高くなった。

航空券の価格上昇は世界的な現象だ。韓国航空会社だけでなく、海外航空会社も航空券の価格引き上げに出た。KLMオランダ航空とエールフランスは国際線の価格に燃料引き上げ分を追加すると最近発表した。米国デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は今月中旬のインタビューで「市場の条件が許せば国際線航空券価格に燃料価格上昇分を追加するだろう」と話した。ユナイテッド航空も今年4-6月期に航空券価格を引き上げる予定だ。

◆国際線縮小に燃料サーチャージ上昇

航空券価格の上昇は、急激に上昇した原油価格と直接的な関係がある。韓国航空会社は原油価格の上昇に他の損失を補填するため、運賃に燃料サーチャージを課しているが最近この料金が急激に上昇した。一例として、大韓航空は今年4月からニューヨーク・ワシントン路線の燃料サーチャージを従来の13万8000ウォンから21万600ウォンに引き上げる計画だ。1カ月間で7万2600ウォン高くなった。航空業界関係者は「原油価格の上昇により、当面は燃料サーチャージも上がるものとみられる」と予想した。これに加えて国際航空会社がコロナ以降に主要国際線の運航便を縮小したことも最近の航空券価格の上昇をあおる要因となっている。

ではいつごろ航空券を買うのが最も安いだろうか。旅行業専門家「価格上昇期には一般的に航空券を早目に抑えておくのが利益」と説明する。リアルタイムで価格が変動する航空券の場合、明日の価格を予測することは難しい。航空会社別の価格割引政策や供給-需要により航空券の価格が随時変化するためだ。

だが、概略的な原則はある。需要が高まるか原油価格が上がれば航空券価格は上昇する。韓国旅行代理店インターパークツアーのパク・ソンミ課長は「今年の夏休みに海外旅行を計画しているのなら、燃料サーチャージ引き上げが予定されている4月よりは3月に航空券を買うのが利益」としながら「燃料サーチャージは搭乗日と関係なく予約確定日を基準に適用される」と話した。

ただし変数もある。航空需要の回復により航空会社が国際線路線を拡大していて、航空券価格が落ちる可能性もある。供給が増えれば価格が下落するという原理だ。パク課長は「国内航空会社がポストコロナ戦略で国際線拡大に積極的に動いているので、割引航空券などを待つのも手」と助言した。



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