新型コロナ新規感染者の増加傾向が取りあえず止まっている様子だが、死亡者は着実に増えて２４日過去最多となって５００人台に迫ってきた。当局は昨年１２月のように治療を適時に受けることができず死亡する事例はなく、基礎疾患が悪化して死亡者が増加すると説明した。

中央防疫対策本部によると、この日０時基準で新規感染者は３９万５５９８人で前日（４９万８８１人）より９万５２８３人減った。通常、平日検査量が回復する水・木曜日に感染者数が増加する傾向を見せるが、この日の増加傾向は確認されなかった。過去最多で感染者が発生した１週間前（１７日６２万１２０５人）に比べると２２万５６０７人減った。当時、前日の７万人余り感染者が繰り越し反映されたことを考えても１５万人以上少ない規模だ。

中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長はこの日、記者会見で「曜日別に感染者偏差があり、７日平均感染者数で傾向性をがみられる」として「土曜日の週間平均感染者が４０万４５７９人だったが、引き続き低くなって今日基準で３６万７４６４人」と話した。同時に、「今週の状況をさらに見守れば、減少し続けるのか推移がどのように現れるのかが分かるだろう」とした。


減少傾向に入っても急激に感染者数が減らずに３０万人台前後の発生が続くだろうという見通しも出ている。韓国感染規模は海外に比べても圧倒的に多い状況だ。世界保健機関（ＷＨＯ）が２３日発表した週間疫学報告書によると、２月２８日から２０日まで最近３週間韓国で最も多い新規感染者が報告された。

政府がオミクロン株防疫体系に転換して集中管理すると強調してきた死亡指標などは悪化の一途をたどっている。重症・重篤患者は１０８１人で１７日連続で１０００人台となっており、死亡者は４７０人発生して前日（２９１人）より１７９人急増した。従来の最高記録（１７日４２９人）よりも４１人多く過去最多だ。８０歳以上が３１６人（６７．２％）で最も多く、７０代９４人（２０％）、６０代３１人（６．６％）、５０代１８人（３．８％）、４０代５人（１．１％）、３０代３人（０．６％）、２０代３人（０．６％）などだ。

最近７日（１８～２４日）には２４２１人が亡くなった。一日に約３５０人だ。新型コロナ隔離期間以降亡くなった感染者、医療現場の混乱による疾病追加死亡者などを考えると、実際の新型コロナ死亡者は政府発表より２倍を上回るというのが現場の話だ。

問題は、今の重患者、死亡者は２、３週前である今月初め一日感染者規模が２０万人前後になっていた時感染した人々ということだ。３０万～４０万人台発生が反映されれば、今後の死亡者はより大きく増える「第２波」がくるものとみられる。

しかし、ソン・ヨンレ班長は「２月時点の致命率は０．０９％（累積致命率０．１３％）程度」として「致命率が急激に悪化する現象は遮断している」と評価した。また「死亡者は多少多いが、昨年１２月のように入院できず死亡する問題は発生していない」と話した。

ソン班長は「重症・重篤患者は（相対的に）少ないが、死亡者が多いのは様々な理由がある」とし「呼吸器感染、重症症状は極めて低いが、感染者数があまりにも多いから基礎疾患の重症患者が死亡につながったようだ」と話した。