ロシアのウクライナ侵攻以降、隣接国のベラルーシでは深夜になると謎のバスが数台目撃されているという。共通して「V」マークが描かれたこれらのバスが密かに向かうのは霊安室や病院。目撃者はこのバスを「幽霊バス(ghost bus)」と呼んでいる。このバスにはどのような秘密が隠されているのだろうか。
23日(現地時間)、ミラー紙などは、目撃者の証言に基づき、このバスにはウクライナとの戦争で戦死したロシア兵士の死体や負傷したロシア軍人が乗せられていると推定されると報じた。ロシア軍がウクライナで戦争中に死亡あるいは負傷した軍人を人々の目を避けてこっそりとベラルーシに移動させているというのだ。ロシアはウクライナ戦争における自国兵士の死傷者数を正確に明らかにしないでいる。
メディアによると、ベラルーシの都市ゴメリ(ホメリ)でこのバスの行列を目撃したある市民は「ロシア軍の死体と担架にのせられたロシア軍負傷者がいるとみられる」と伝えた。続いて「負傷者の大多数は10台後半のあどけない若者だった」とし「彼らは惨たらしく負傷していた」とした。ロシアでは18~27歳のすべての男性が1年間義務服務に就かなければならないが、今回のウクライナ戦に投入されたロシア兵力の4分の1が徴集兵だ。
外信はバスの外観に共通して描かれた「V」表示がベラルーシ行きを意味すると推定している。ベラルーシの英語表記の頭文字は「B」だが、自分たちが分かるマークにしたということだ。
これらのバスには特にベラルーシに近いウクライナ・チェルニーヒウで起きた戦闘で死傷したロシア兵士が乗せられて来ていると外信は伝えた。ウクライナの首都キーウ(キエフ)から北に約160キロメートル離れたチェルニーヒウでは、激しい戦闘が広がり、民間人への被害も拡大している。
これに先立ちテレグラフは19日、ラジオ・フリー・ヨーロッパなどの報道を引用し、ロシア軍戦死者の遺体がベラルーシを経て本国に移送されていると報道したことがある。死亡した軍人の数を隠すために、このような移送は夜間に行われているとメディアは伝えた。
ゴメリ現地病院のある医師は「3月13日基準で2500具を超えるロシア軍の死体がウクライナからゴメリ地域に移送され、汽車や航空機にのせられてロシアに移された」と証言した。ベラルーシの別の都市マジルの住民たちは霊安室にはロシア軍の死体が、病院には負傷したロシア軍人でいっぱいだと伝えた。
◆「地面が溶けて放置されたロシア軍の死体が現れ始め…」
ウクライナでは放置されたロシア軍の死体が問題になっている。23日、CNNはウクライナ南部ミコライウでは気温が上昇し、冬の間に凍っていた地面が溶けて雪などに埋められていたロシア軍の死体が現れ始めていると報じた。
報道によると、ミコライウのビタリ・キム州知事は最近住民たちに「ロシア軍の死体を回収して袋に入れてほしい」と要請した。死体を冷蔵庫に安置した後、ロシアに送りかえしてDNA検査で身元確認ができるようにしようという趣旨だという。
キム氏はCNNにロシア軍人の死体写真を見せながら「ロシア軍は後退して黒く焼けた仲間の死体を戦場に残して離れた。地域の至るところに死体数百具がある」と伝えた。
ウクライナ政府はロシア軍が戦死者数を隠す目的で戦場に移動式火葬場を送って死体を燃やしているとも主張している。
ロシアは隠しているが、西側ではロシア軍死傷者の推算値を出している。AP通信などによると、北大西洋条約機構(NATO)の高官は匿名を前提に23日、「(開戦から1カ月間で)ウクライナで7000~1万5000人のロシア軍人が死亡したと推定される」とし「ケガをしたり捕虜で捕まったり失踪したりした軍人まで合わせると総死傷者は3万~4万人に早いと見ている」と明らかにした。
今まで今回のウクライナ侵攻に投入されたロシア軍人の20%が死亡あるいは負傷、捕虜になったというのがNATOの判断だ。NATOはウクライナから得た情報、ロシア側から流れてくる情報などに基づいてこのような推算値を出したと説明した。
23日(現地時間)、ミラー紙などは、目撃者の証言に基づき、このバスにはウクライナとの戦争で戦死したロシア兵士の死体や負傷したロシア軍人が乗せられていると推定されると報じた。ロシア軍がウクライナで戦争中に死亡あるいは負傷した軍人を人々の目を避けてこっそりとベラルーシに移動させているというのだ。ロシアはウクライナ戦争における自国兵士の死傷者数を正確に明らかにしないでいる。
メディアによると、ベラルーシの都市ゴメリ(ホメリ)でこのバスの行列を目撃したある市民は「ロシア軍の死体と担架にのせられたロシア軍負傷者がいるとみられる」と伝えた。続いて「負傷者の大多数は10台後半のあどけない若者だった」とし「彼らは惨たらしく負傷していた」とした。ロシアでは18~27歳のすべての男性が1年間義務服務に就かなければならないが、今回のウクライナ戦に投入されたロシア兵力の4分の1が徴集兵だ。
外信はバスの外観に共通して描かれた「V」表示がベラルーシ行きを意味すると推定している。ベラルーシの英語表記の頭文字は「B」だが、自分たちが分かるマークにしたということだ。
これらのバスには特にベラルーシに近いウクライナ・チェルニーヒウで起きた戦闘で死傷したロシア兵士が乗せられて来ていると外信は伝えた。ウクライナの首都キーウ(キエフ)から北に約160キロメートル離れたチェルニーヒウでは、激しい戦闘が広がり、民間人への被害も拡大している。
これに先立ちテレグラフは19日、ラジオ・フリー・ヨーロッパなどの報道を引用し、ロシア軍戦死者の遺体がベラルーシを経て本国に移送されていると報道したことがある。死亡した軍人の数を隠すために、このような移送は夜間に行われているとメディアは伝えた。
ゴメリ現地病院のある医師は「3月13日基準で2500具を超えるロシア軍の死体がウクライナからゴメリ地域に移送され、汽車や航空機にのせられてロシアに移された」と証言した。ベラルーシの別の都市マジルの住民たちは霊安室にはロシア軍の死体が、病院には負傷したロシア軍人でいっぱいだと伝えた。
◆「地面が溶けて放置されたロシア軍の死体が現れ始め…」
ウクライナでは放置されたロシア軍の死体が問題になっている。23日、CNNはウクライナ南部ミコライウでは気温が上昇し、冬の間に凍っていた地面が溶けて雪などに埋められていたロシア軍の死体が現れ始めていると報じた。
報道によると、ミコライウのビタリ・キム州知事は最近住民たちに「ロシア軍の死体を回収して袋に入れてほしい」と要請した。死体を冷蔵庫に安置した後、ロシアに送りかえしてDNA検査で身元確認ができるようにしようという趣旨だという。
キム氏はCNNにロシア軍人の死体写真を見せながら「ロシア軍は後退して黒く焼けた仲間の死体を戦場に残して離れた。地域の至るところに死体数百具がある」と伝えた。
ウクライナ政府はロシア軍が戦死者数を隠す目的で戦場に移動式火葬場を送って死体を燃やしているとも主張している。
ロシアは隠しているが、西側ではロシア軍死傷者の推算値を出している。AP通信などによると、北大西洋条約機構(NATO)の高官は匿名を前提に23日、「(開戦から1カ月間で)ウクライナで7000~1万5000人のロシア軍人が死亡したと推定される」とし「ケガをしたり捕虜で捕まったり失踪したりした軍人まで合わせると総死傷者は3万~4万人に早いと見ている」と明らかにした。
今まで今回のウクライナ侵攻に投入されたロシア軍人の20%が死亡あるいは負傷、捕虜になったというのがNATOの判断だ。NATOはウクライナから得た情報、ロシア側から流れてくる情報などに基づいてこのような推算値を出したと説明した。
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