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「住民15万人閉じ込められた」…ロシア軍の人質作戦で補給途絶える都市

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ウクライナが首都キーウ(キエフ)防衛に善戦する中でロシア軍は首都近郊の村に爆撃を浴びせ、住民らを水道・ガスなどが断たれた都市内に閉じ込める一種の「人質作戦」まで展開している。

CNNやAP通信など外信は23日、ウクライナ軍が首都キーウ東側郊外でロシア軍を都心から55キロメートル離れた地点まで後退させたと報道した。米国防総省によるとロシア軍は前日の22日にはキーウから20~30キロメートル離れた地点まで進撃していた。1日で25~35キロメートルも押し出された形だ。

ロシアがキーウ都心北西部でも苦戦しているとの見方が出ている。米国防総省関係者は「ロシア軍がキーウから北西15~20キロメートルの所に離れている。(そこで)防衛線を構築したまま都心に向かって一歩も近付けずにいる」と伝えた。ロシアは2日に64キロメートルに達する軍の輸送隊をキーウ周辺に結集させていた。


3週間以上にわたった包囲戦にも「首都陥落」の兆しが見られないことから、ロシアが周辺地域との通路を遮断させ地域住民らを事実上「人質」にしているとの主張も出ている。

ガーディアンによると、チェルニヒウの官僚らは23日、「ロシア軍がキーウとチェルニヒウを結ぶデスナ川の橋を爆破した。15万人の人が都市に閉じ込められたまま人道的支援を受けられるだろうとの希望を失った」と話した。チェルニヒウはキーウから北に約160キロメートル離れたところに位置する都市で数日にわたり電力と暖房、ガスなどが途絶えた状態だ。

特に飲料水枯渇問題が深刻なことがわかった。チェルニヒウの官僚らは23日、市民に「飲料水タンクはいくらも残っていない」と警告し、24日からは飲料水配給を1人当たり10リットルまでに制限することを決めた。彼らは「(ロシア軍の集中砲撃を受けた)マリウポリの状況にも匹敵する状況を事前に警告するように水が底をついている」と訴えた。ウクライナ議会のリュドミラ・デニソワ人権担当調査官は「ロシアがチェルニヒウと首都の連結を断ち住民を人質にしている」と話した。

一部ではロシア軍がこうした「枯死作戦」を展開すると同時に、住民らをロシアのクルスク地域に送るための名簿を作成しているという主張も提起された。

一方、キーウの西に位置するマカリウでもロシアが爆撃を続けており依然として膠着状態だとワシントン・ポストが23日に伝えた。マカリウは21日にウクライナ軍が奪還した地域で、同紙はマカリウの検問所近くにロシア軍の砲弾が落ちるのを目撃したと伝えた。

マカリウ市長は「(マカリウ)の一部だけをウクライナ軍が統制している。15%に相当する地域は依然としてロシアが掌握している」と明らかにした。



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