ウクライナが首都キーウ（キエフ）に向かっていたロシア軍をキーウ東部に後退させたと、米国防総省が明らかにした。

ＣＮＮは２３日（現地時間）、米国防総省高官の話としてこのように報じた。ロシア軍はキーウ都心部から東に約５５キロメートルまで後退した状況だ。この関係者は、これは前日より２５～３５キロメートルほど後退したものだと説明した。このような戦況は、先月２４日のロシアのウクライナ侵攻後、１カ月でロシアの一方的な優勢に変化が生じたことを物語っている。

ただ、ロシア軍はキーウ都心の北西部にも駐屯して防御陣地を構築しているが、１５～２０キロメートルほど離れた場所だ。


ウクライナ国防省も、自国軍が現地時間２２日午前、激しい戦闘の末、ロシア兵力をキーウ郊外のマカリウから撃退したと発表した。実際、この日、マカリウにはウクライナ国旗が掲揚されたという。マカリウは、ロシア軍の爆撃により民間施設などが破壊されるなど、大きな被害を受けた地域の一つだ。

これを受け、ウクライナの兵力は主要な高速道路１カ所に関する統制を奪還し、ロシア兵力が西北部地域でキーウを包囲することを阻止できるようになったと、ＡＰ通信は伝えた。

しかし、ウクライナ国防省は、ロシア軍がブチャ、ホストメル（ゴストメル）、イルピンなど他の北西部郊外地域を部分的に占領し、このうち一部はほぼ１ヵ月前にロシアが侵攻した後、攻撃を受けていると明らかにした。

ウクライナ軍の反撃は、ロシア軍が掌握した南部ヘルソンでも行われた。米国防総省のジョン・カービー報道官は２３日、記者会見で「ウクライナはロシアに対抗して敏捷に自国の領土を防御してきた」とし、「ウクライナ軍はロシアが掌握したヘルソンを奪還するために努力している」と述べた。