「北朝鮮で私は『大使様』ではなく『大使同志』だった」。
コリン・クルックス駐韓英国大使が21日、中央日報のインタビューで話した言葉だ。クルックス大使の「朝鮮語」、すなわち北朝鮮式の抑揚は完ぺきなレベルだった。
クルックス大使は2018-21年に平壌(ピョンヤン)駐在英国大使として勤務した後、今年2月からはソウル駐在英国大使として赴任するなど異例の経歴を持つ。ソウルでは1995ー99年に、平壌(ピョンヤン)では2008年にすでに外交官として勤務し、韓国語だけでなく朝鮮語、さらに文化までも習得している。エリザベス2世女王の1999年の訪韓当時に実務を担当した人物でもある。韓半島(朝鮮半島)との縁が深いということだ。結婚も韓国の女性とし、2人の子どもがいる。
クルックス大使は南北のすべての道単位の行政区域を訪問した。韓半島に住む人でもほとんどできないことだ。クルックス大使は北朝鮮駐在当時、自身の日常生活をツイッターで共有し、何度か世界的な話題になっている。金剛山(クムガンサン)の紅葉も、妙香山(ミョヒャンサン)の花も懐かしいが、クルックス大使が最も懐かしいと語ったのは北朝鮮住民の笑顔だった。
--北朝鮮で写真を撮影してツイッターに載せる時、制止または検閲はなかったのか。
「北朝鮮での日常生活がどのようなものかを見せたいという考えで写真を載せ始めたが、最も注意していたのは一般住民を尊重する気持ちを失わないことだった。住民に迷惑をかけないよう配慮した。意外にも北朝鮮住民の中には心を開いてくれる人も多かった。私に『(北朝鮮の)外の女性の地位はどうか』『どんなことをして暮らしているのか』などと尋ねる人もいた」
--ソウルに赴任した今、北朝鮮で最も懐かしいことは何か。
「妙香山(ミョヒャンサン)も美しく、紅葉の金剛山(クムガンサン)も素晴らしかったが、住民の気さくな姿が最も懐かしい。撮影した写真のうち良いものはほとんどツイッターに載せたが、まだ整理できていない写真も数百枚以上ある。ある休日、(平壌の)牡丹峰(モランボン)公園で肉を焼いてマッコリを楽しんでいた北朝鮮住民と一緒に過ごした時間が懐かしい」
クルックス大使は平壌(ピョンヤン)のマラソン大会や、中国の習近平国家主席の北朝鮮訪問を歓迎するために待機する市民など北朝鮮の日常を撮影した。その中には北朝鮮の形式的な選挙投票用紙もあった。北朝鮮当局としては、クルックス大使が載せる写真はすべて望ましいものばかりだったわけではなかった。
新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で北朝鮮大使館は暫定的に閉鎖した状態だ。クルックス大使は「パンデミックで封鎖がさらに強まり、市場で生計の責任を負う女性の生活が特に厳しくなっていると心配される」と語った。
久しぶりに帰ってきたソウルはどう感じたのだろうか。クルックス大使は「(ソウル)鍾路(チョンノ)の街を歩きながら(同じ韓半島でも)平壌とはあまりにも違う姿に改めて驚いた」とし「平壌が静かならソウルはエネルギーが満ちていて、人々の熱気が感じられて躍動感ある」と話した。クルックス大使には「韓半島専門家」という修飾語がつくが、クルックス大使はこれについて「過剰な表現」とし「私はただ韓半島に大きな魅力を感じている外交官」と語った。
--駐韓英国大使として必ずやりたいことは。尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領には先日会ったようだが。
「韓国と英国は歴史や文化、言語が違うが、自由だけでなく経済的民主主義、そして人権という大切な価値を共有するパートナーだ。こうした共通の価値を共に守り、気候変動など環境問題などでも両国が互いに協力できる潜在力は非常に多い。英国政府が最近掲げているモットーはグローバルブリテン(Global Britain)だが、韓国もグローバルコリアを追求するという点でよく合うと考える」
--今年はエリザベス2世女王が在位70周年、すなわちプラチナジュビリーを迎えるが。
「一個人が70年間も王位という重い責任を守ったというのは大変な成就だ。女王が(1999年に)訪韓した当時、私がちょうどソウルで1等書記官として勤務中だった。(ソウル)仁寺洞(インサドン)や(慶北)安東(アンドン)を訪問したが、当時ちょうど誕生日を迎え、盛大な歓待を受けて喜んでいた記憶が鮮明に残っている。今年はパンデミック状況が良くなり、プラチナジュビリーを韓国の国民と共に祝うことができる機会があることを望む」
コリン・クルックス駐韓英国大使が21日、中央日報のインタビューで話した言葉だ。クルックス大使の「朝鮮語」、すなわち北朝鮮式の抑揚は完ぺきなレベルだった。
クルックス大使は2018-21年に平壌(ピョンヤン)駐在英国大使として勤務した後、今年2月からはソウル駐在英国大使として赴任するなど異例の経歴を持つ。ソウルでは1995ー99年に、平壌(ピョンヤン)では2008年にすでに外交官として勤務し、韓国語だけでなく朝鮮語、さらに文化までも習得している。エリザベス2世女王の1999年の訪韓当時に実務を担当した人物でもある。韓半島(朝鮮半島)との縁が深いということだ。結婚も韓国の女性とし、2人の子どもがいる。
クルックス大使は南北のすべての道単位の行政区域を訪問した。韓半島に住む人でもほとんどできないことだ。クルックス大使は北朝鮮駐在当時、自身の日常生活をツイッターで共有し、何度か世界的な話題になっている。金剛山(クムガンサン)の紅葉も、妙香山(ミョヒャンサン)の花も懐かしいが、クルックス大使が最も懐かしいと語ったのは北朝鮮住民の笑顔だった。
--北朝鮮で写真を撮影してツイッターに載せる時、制止または検閲はなかったのか。
「北朝鮮での日常生活がどのようなものかを見せたいという考えで写真を載せ始めたが、最も注意していたのは一般住民を尊重する気持ちを失わないことだった。住民に迷惑をかけないよう配慮した。意外にも北朝鮮住民の中には心を開いてくれる人も多かった。私に『(北朝鮮の)外の女性の地位はどうか』『どんなことをして暮らしているのか』などと尋ねる人もいた」
--ソウルに赴任した今、北朝鮮で最も懐かしいことは何か。
「妙香山(ミョヒャンサン)も美しく、紅葉の金剛山(クムガンサン)も素晴らしかったが、住民の気さくな姿が最も懐かしい。撮影した写真のうち良いものはほとんどツイッターに載せたが、まだ整理できていない写真も数百枚以上ある。ある休日、(平壌の)牡丹峰(モランボン)公園で肉を焼いてマッコリを楽しんでいた北朝鮮住民と一緒に過ごした時間が懐かしい」
クルックス大使は平壌(ピョンヤン)のマラソン大会や、中国の習近平国家主席の北朝鮮訪問を歓迎するために待機する市民など北朝鮮の日常を撮影した。その中には北朝鮮の形式的な選挙投票用紙もあった。北朝鮮当局としては、クルックス大使が載せる写真はすべて望ましいものばかりだったわけではなかった。
新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で北朝鮮大使館は暫定的に閉鎖した状態だ。クルックス大使は「パンデミックで封鎖がさらに強まり、市場で生計の責任を負う女性の生活が特に厳しくなっていると心配される」と語った。
久しぶりに帰ってきたソウルはどう感じたのだろうか。クルックス大使は「(ソウル)鍾路(チョンノ)の街を歩きながら(同じ韓半島でも)平壌とはあまりにも違う姿に改めて驚いた」とし「平壌が静かならソウルはエネルギーが満ちていて、人々の熱気が感じられて躍動感ある」と話した。クルックス大使には「韓半島専門家」という修飾語がつくが、クルックス大使はこれについて「過剰な表現」とし「私はただ韓半島に大きな魅力を感じている外交官」と語った。
--駐韓英国大使として必ずやりたいことは。尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領には先日会ったようだが。
「韓国と英国は歴史や文化、言語が違うが、自由だけでなく経済的民主主義、そして人権という大切な価値を共有するパートナーだ。こうした共通の価値を共に守り、気候変動など環境問題などでも両国が互いに協力できる潜在力は非常に多い。英国政府が最近掲げているモットーはグローバルブリテン(Global Britain)だが、韓国もグローバルコリアを追求するという点でよく合うと考える」
--今年はエリザベス2世女王が在位70周年、すなわちプラチナジュビリーを迎えるが。
「一個人が70年間も王位という重い責任を守ったというのは大変な成就だ。女王が(1999年に)訪韓した当時、私がちょうどソウルで1等書記官として勤務中だった。(ソウル)仁寺洞(インサドン)や(慶北)安東(アンドン)を訪問したが、当時ちょうど誕生日を迎え、盛大な歓待を受けて喜んでいた記憶が鮮明に残っている。今年はパンデミック状況が良くなり、プラチナジュビリーを韓国の国民と共に祝うことができる機会があることを望む」
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