ウクライナを侵攻中のロシアが核兵器を使用するかもしれないとの懸念が提起されたことに対し、２２日（現地時間）、ロシア側が「国が存立危機事態に直面した時にのみ核兵器を使用する」と明らかにした。

クレムリン宮のドミトリー・ペスコフ報道官は同日、米国ＣＮＮとのインタビューで、ロシアがウクライナ軍事作戦で核兵器を使用するかもしれないという見方が西側諸国から出ていることに関連し、「国家が存立危機事態に直面した時にのみ核兵器を使用するように規定している」と抗弁した。

ペスコフ報道官はロシア軍のウクライナ軍事作戦の進行状況に関連し、「作戦は徹底的に事前に設定された計画と課題に沿って行われている」と強調した。ペスコフ報道官はロシア軍のウクライナ作戦が予想より規模が拡大し長期化しているという指摘を意識したように「最初から誰も作戦が２日程度で終わるとは思っていない。これは重大な目標を持つ重大な作戦」と付け加えた。


ペスコフ報道官はロシア軍の集中的包囲作戦が展開しているウクライナ南部マリウポリの戦況に関連し、「ロシア軍の活動の主要目標はこの都市で（ウクライナ）民族主義者部隊を除去すること」と主張した。ペスコフ報道官はまた、ウクライナ占領がロシア軍軍事作戦の目的ではないと繰り返し強調した。

一方、ウラジーミル・プーチン大統領はこの日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と電話会談を行い、ウクライナ周辺の状況に関して意見を交換したとクレムリン宮が明らかにした。クレムリン宮は特に両首脳が現在進行中であるロシアとウクライナ代表団間の交渉過程に対して意見を交わしたと伝えた。