コリン・クルックス新駐韓英国大使が今年初めの赴任後に本格的に多様な活動を始めてから特に関心を注いだ行事がある。３月８日の国際女性デーを記念して韓国女性を対象に開催した作文大会だ。コリア中央デイリー（ＫＪＤ）とともに開催したこの大会で受賞したパク・オジンさん（１６）とグローリア・パクさん（１９）が１６日にソウルの英国大使館に招かれクルックス大使とともに「１日大使体験」をした。外交部から在韓欧州連合（ＥＵ）商工会議所などを訪問するなどあわただしいスケジュールをこなした。

クルックス大使はこの日大使館で中央日報・ＫＪＤと会い、「女性の権利伸張は人類すべての権利伸張。多くの発展があったりしたが依然としてガラスの天井を破るためには進む道は長く、そのような意味でこうした行事を行うことになった」と話した。国際女性デーを記念したこうした行事はかつて日が沈まない帝国だった英国が２１世紀にも依然として在外公館で多く開催する行事という。クルックス大使は「在ブルガリア公館から始まりいまは世界の英国大使館の多くで開催され、在韓大使館も今年から参加した」と付け加えた。

女性家族部廃止議論などの懸案に対する質問にクルックス大使は賢答を出した。彼は「韓国の政策は韓国政府が決めることで私の考えを申し上げることではない」としながらもひとつの統計に言及した。経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）が出した統計だ。彼は「ＯＥＣＤによると韓国が男女賃金格差を解消する場合、韓国の国内総生産（ＧＤＰ）が１２％成長するだろうという統計があった。男女平等はみんなのために良いこと」と強調した。ＯＥＣＤは１９９５年から男女賃金格差関連統計を出したが、韓国は日本と入れ替わりながら毎年最下位圏にとどまっている。


パク・オジンさんとグローリア・パクさんも同じ意見を出した。グローリア・パクさんは「女性の平等は男性を被害者にするのではなく男女両方が平等な社会を作ること。これに対し一部誤解をする男性に向け、（男女が）お互いに理解できるプログラムが用意されれば良いだろう」という意見を出した。パク・オジンさんも「大きく改善されているが男女不平等の構造はまだ存在しており、（官庁廃止の問題を超え）壊さなければならない。一部の誤解が消えることを望む」と話した。

クルックス大使の前の赴任地は北朝鮮の平壌（ピョンヤン）だ。北朝鮮女性に対する質問にクルックス大使は「北朝鮮は職業選択などにおいて男女を依然として明確に区別する社会。主にチャンマダン（市場）で金を稼ぐのは女性だが、最近（対北朝鮮制裁後）彼女たちの状況はさらに厳しくなったと予想され懸念が大きい」と話した。