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「反感」が集めた1639万票vs1614万票…韓国が真っ二つに(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国の第20代大統領選挙に当選した尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が先月16日、忠清北道清州(チュンチョンブクド・チョンジュ)での遊説で「忠清圏広域鉄道」公約を掲げて遊説をしている。キム・サンソン記者

(3)キャスティングボートになった「スイングボーター」忠清…尹氏、15万票勝利

全国が二つに分かれた大統領選挙でキャスティングボートとして勝負を決めたのは忠清圏の民心だった。尹氏は世宗(セジョン)(44.14%)以外は大田(テジョン)(49.55%)・忠北(チュンブク)(50.67%)・忠南(チュンナム)(51.08%)で等しく50%前後の得票率を記録した。李氏も大田(46.44%)・忠北(45.12%)・忠南(44.96%)で45%前後の得票率で善戦したが、5%ポイントという微妙な差が結局全国の勝敗を決める結果となった。尹氏が忠清圏で追加で得た14万7612票は「25万票差」薄氷勝利の基礎となった。「忠清の息子」を自認した尹氏と「忠清の婿」と自身を呼んだ李氏の明暗が分かれた。

明智(ミョンジ)大学政治外交学科の申律(シン・ユル)教授は「かつて自由民主連合や自由先進党のような政党があった忠清圏は、自身の利益を代弁してくれる候補をその時その時に支持する典型的な『スイングボーター(swing voter)』地域」としながら「忠清圏で負けた人が大統領選挙で当選することができない鉄則は今回も続いた」と話した。


(4)世代・性別葛藤も最大化…「統合を悩むべき」

今回の大統領選挙に対する地上波3局の出口調査では地域別の票差とあわせて世代・性別葛藤も同時に浮き彫りになった。60代以上は67.1%が尹氏を支持し、40代は60.5%が李氏を支持した。同じ世代が性別格差を顕著に示したケースもあった。20代男性は58.7%が尹氏に投票したと答え、20代女性は58.0%が李氏を選択したことが調査で分かった。

このように地域と世代、時には性別で割れた大韓民国有権者の地形を巡り、学界からはNetflix(ネットフリックス)のドラマ『イカ ゲーム』にたとえる意見も出てきた。相手を殺そうと飛びかかったものの自分が死んでしまうドラマの中のゲームのように、極端な政治葛藤が蔓延すれば選挙に勝利した陣営も結局は不信に包まれるという懸念だ。

韓国政党学会長を務めた徳成(トクソン)女子大学政治外交学科のチョ・ジンマン教授は「尹氏には深刻な社会的葛藤を統合に導くという課題が与えられた」とし「特に過激保守支持者に取り込まれないように、彼らをうまく節制させる方案について悩まないといけない」と話した。


「反感」が集めた1639万票vs1614万票…韓国が真っ二つに(1)

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