「怖さはあるが、なぜかときめく。ケージに立ったことがある人にだけ分かる感情だ」。
総合格闘技の試合を控えた秋山成勲(47)がこのように語った。ベテランらしく始終、余裕のある口調だった。秋山成勲は26日、シンガポール・インドア・スタジアムで開催されるONEチャンピオンシップ総合格闘技のライト級(77キロ級)試合で青木真也(39、日本)と対戦する。青木はONEチャンピオンシップで2度もライト級チャンピオンになった選手で、最近4連勝中だ。現在のランキングは3位。
秋山成勲には2年ぶりの試合となる。秋山の最後の試合は2020年2月のシェリフ・モハメド(エジプト)との対戦だった。当時、第1ラウンドでKO勝ちした。東京で試合に向けて準備中の秋山に7日、電話で対戦を控えた心境を聞いた。
◆キム・ドンヒョンとの練習計画、コロナで中止
秋山は「新年に入って本格的に練習している。親しい後輩のキム・ドンヒョン(UFCウェルター級元6位)をパートナーに韓国で練習する計画だったが、コロナ感染拡大で移動が難しくなり、できなくなった。日本の同僚選手の力を借りてコンディションを高めている」と話した。
秋山は2002年釜山(プサン)アジア競技大会柔道男子81キロ級の金メダリストだ。2004年に引退した後、格闘技に転向した。柔道選手出身では珍しく打撃能力が優れ、格闘技界でも活躍した。2009年に「格闘技のメジャーリーグ」UFCに進出した。勝敗を気にせず乱打戦を見せて人気が高まった。最近は「UFC史上最も偉大な柔道出身ファイタートップ10」に選ばれた。ONEチャンピオンシップには2018年に登場した。
1975年生まれの秋山成勲は満47歳で、格闘技選手としては「高齢者」だ。シックスパックが鮮明な筋肉を維持しているが、力と体力は以前とは違う。半面、放送界では依然として全盛期だ。優れたファッション感覚とトークで早くから韓国・日本の放送界に姿を見せていた秋山は、娘チュ・サラン(11)と共に出演した子育て番組「スーパーマンが帰ってきた」で注目を集めた。それ以降、放送・広告界の出演オファーが相次いだ。
秋山に格闘技の試合にまた出場する理由を尋ねた。秋山は「父の教えに従った」と答えた。秋山の父(71)は在日同胞で柔道選手だった。柔道の先輩であり、人生のメンターだ。
秋山は「父はいつも『人生の岐路では平坦な道でなく険しい道を選べ』と話していた。容易で楽な道を歩けば怠けて目標意識も失う。半面、険しい道を進めば鍛練されて成長する。放送も私が好きでしていることだが、いま選ぶべきことは厳しくてつらい格闘技選手の道」と説明した。
そして「スポーツでは情熱ほど重要なものはない。20-30代は試合に必ず勝って大金を稼がなければという負担があった。今は勝敗よりも重要なことがある。モチベーションと目標意識だ。今回の対戦を準備しながら新人時代の情熱がよみがえった。自分がいるべきところはまだケージだという気がした」と話した。
8歳年下の対戦相手の青木真也とは悪縁だ。青木は2008年から秋山に何度も「戦おう」と挑発してきた「変わり者」ファイターだ。両選手の対戦は階級が異なり実現しなかった。それでも青木は繰り返し秋山を刺激した。昨年は試合場で会った秋山に向かって「なぜ対戦を断ったのか」と叫んだ。結局、ウェルター級(84キロ級)の秋山が階級をライト級に一つ落として対戦が実現することになった。秋山成勲は以前の試合より体重を7キロ落とす不利の条件を受け入れて対戦する。
秋山は「昨年4月の復帰戦がけがで延期になり、ファンとONEチャンピオンシップに申し訳ないという気持ちが強かった。それでまた機会が与えられれば条件を付けずに受諾することを決めていた。私が階級と相手を選ぶことができる状況ではなかった」とし「むしろよかった。私の年齢でチャンピオン級の選手と対戦するのは難しいが、良いチャンスをつかむことができた。言い訳をして避けるのは自尊心が許さない」と述べた。
秋山成勲は毎日ウェイトトレーニング(午前)-スパーリング(午後)-ランニング(晩、2時間ずつ)をしている。一日に3回練習する過酷なスケジュールを消化している。食事メニューも徹底している。普段90キロの体重から13キロ落とさなければいけないからだ。鶏のささ身ばかり食べている。
秋山は「20代の時は短い期間で減量できたが、年を取ると容易でない。好きなサムギョプサルを食べることができないのが苦痛だ。そんな時は試合をすると言ったことを少し後悔する」と言って笑った。
秋山はつらい時に家族を思い出すと力が湧くと言った。秋山は2009年、日本のトップモデルSHIHO(矢野志保、46)と結婚した。SHIHOは秋山の意思を尊重してサポートしている。秋山は「妻は私を信頼してくれて後押ししてくれる。『現役生活を続けたい』と話した時も応援してくれたのでありがたく思う」と語った。
<総合格闘技>秋山成勲「私の夢は50歳チャンピオン」…試合前の心境(2)
総合格闘技の試合を控えた秋山成勲(47)がこのように語った。ベテランらしく始終、余裕のある口調だった。秋山成勲は26日、シンガポール・インドア・スタジアムで開催されるONEチャンピオンシップ総合格闘技のライト級(77キロ級)試合で青木真也(39、日本)と対戦する。青木はONEチャンピオンシップで2度もライト級チャンピオンになった選手で、最近4連勝中だ。現在のランキングは3位。
秋山成勲には2年ぶりの試合となる。秋山の最後の試合は2020年2月のシェリフ・モハメド(エジプト)との対戦だった。当時、第1ラウンドでKO勝ちした。東京で試合に向けて準備中の秋山に7日、電話で対戦を控えた心境を聞いた。
◆キム・ドンヒョンとの練習計画、コロナで中止
秋山は「新年に入って本格的に練習している。親しい後輩のキム・ドンヒョン(UFCウェルター級元6位)をパートナーに韓国で練習する計画だったが、コロナ感染拡大で移動が難しくなり、できなくなった。日本の同僚選手の力を借りてコンディションを高めている」と話した。
秋山は2002年釜山(プサン)アジア競技大会柔道男子81キロ級の金メダリストだ。2004年に引退した後、格闘技に転向した。柔道選手出身では珍しく打撃能力が優れ、格闘技界でも活躍した。2009年に「格闘技のメジャーリーグ」UFCに進出した。勝敗を気にせず乱打戦を見せて人気が高まった。最近は「UFC史上最も偉大な柔道出身ファイタートップ10」に選ばれた。ONEチャンピオンシップには2018年に登場した。
1975年生まれの秋山成勲は満47歳で、格闘技選手としては「高齢者」だ。シックスパックが鮮明な筋肉を維持しているが、力と体力は以前とは違う。半面、放送界では依然として全盛期だ。優れたファッション感覚とトークで早くから韓国・日本の放送界に姿を見せていた秋山は、娘チュ・サラン(11)と共に出演した子育て番組「スーパーマンが帰ってきた」で注目を集めた。それ以降、放送・広告界の出演オファーが相次いだ。
秋山に格闘技の試合にまた出場する理由を尋ねた。秋山は「父の教えに従った」と答えた。秋山の父(71)は在日同胞で柔道選手だった。柔道の先輩であり、人生のメンターだ。
秋山は「父はいつも『人生の岐路では平坦な道でなく険しい道を選べ』と話していた。容易で楽な道を歩けば怠けて目標意識も失う。半面、険しい道を進めば鍛練されて成長する。放送も私が好きでしていることだが、いま選ぶべきことは厳しくてつらい格闘技選手の道」と説明した。
そして「スポーツでは情熱ほど重要なものはない。20-30代は試合に必ず勝って大金を稼がなければという負担があった。今は勝敗よりも重要なことがある。モチベーションと目標意識だ。今回の対戦を準備しながら新人時代の情熱がよみがえった。自分がいるべきところはまだケージだという気がした」と話した。
8歳年下の対戦相手の青木真也とは悪縁だ。青木は2008年から秋山に何度も「戦おう」と挑発してきた「変わり者」ファイターだ。両選手の対戦は階級が異なり実現しなかった。それでも青木は繰り返し秋山を刺激した。昨年は試合場で会った秋山に向かって「なぜ対戦を断ったのか」と叫んだ。結局、ウェルター級(84キロ級)の秋山が階級をライト級に一つ落として対戦が実現することになった。秋山成勲は以前の試合より体重を7キロ落とす不利の条件を受け入れて対戦する。
秋山は「昨年4月の復帰戦がけがで延期になり、ファンとONEチャンピオンシップに申し訳ないという気持ちが強かった。それでまた機会が与えられれば条件を付けずに受諾することを決めていた。私が階級と相手を選ぶことができる状況ではなかった」とし「むしろよかった。私の年齢でチャンピオン級の選手と対戦するのは難しいが、良いチャンスをつかむことができた。言い訳をして避けるのは自尊心が許さない」と述べた。
秋山成勲は毎日ウェイトトレーニング(午前)-スパーリング(午後)-ランニング(晩、2時間ずつ)をしている。一日に3回練習する過酷なスケジュールを消化している。食事メニューも徹底している。普段90キロの体重から13キロ落とさなければいけないからだ。鶏のささ身ばかり食べている。
秋山は「20代の時は短い期間で減量できたが、年を取ると容易でない。好きなサムギョプサルを食べることができないのが苦痛だ。そんな時は試合をすると言ったことを少し後悔する」と言って笑った。
秋山はつらい時に家族を思い出すと力が湧くと言った。秋山は2009年、日本のトップモデルSHIHO(矢野志保、46)と結婚した。SHIHOは秋山の意思を尊重してサポートしている。秋山は「妻は私を信頼してくれて後押ししてくれる。『現役生活を続けたい』と話した時も応援してくれたのでありがたく思う」と語った。
<総合格闘技>秋山成勲「私の夢は50歳チャンピオン」…試合前の心境(2)
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