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【中央時評】大統領選挙か監獄か:大連立しよう=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
国の最高代表を選ぶ日だ。しかし共同体の未来に向けた明るい期待より、重い心配が抑えつけている。勝者が独占する大統領政治と激しい憎悪の選挙過程のためだ。しかし「勝者独占政治」は「勝者独占経済」と「勝者独占社会」を生む。すなわち政治的二極化は経済的二極化と社会的二極化の根本原因となる。絶対王政から現代の政治制度にいたるまでこれは例外がなかった。政治的二極化は勝者独占と権力独占の産物という点だ。みんながこの非比例的な我々の勝者独占大統領制の改革を主張した理由だ。

近代民主主義理論と人類最初の民主共和国憲法に決定的な影響を及ぼした先賢は雄弁に語る。「ギリシャを長く繁栄させたことは連立だ。これでローマは世界を攻撃し、また、これに従ってこそ世界はローマから自分たちを防御した…このためオランダ・ドイツ・スイスは永遠の共和国と見なされる」。実際、人類史で連立と統合は国を繁栄と文明と永遠に導いた。永遠平和を目指したカントはもちろん、米国を築いたジェファーソンとマディソン、そして安重根(アン・ジュングン)思想の革新だ。

革命にもかかわらず反対派を処刑しない英国に向けて大陸の最高の哲人と君主はバカだと嘲弄した。しかし妥協と寛容の政治が議会主義・民主主義・産業革命を経て「日が沈まない国」につながると「バカ」は「最も賢明なバカ」に変わった。国家と文明の繁栄と成熟は妥協と寛容の産物だ。憤怒と憎悪で清算を繰り返した事例は革命と反動、暴力と滅亡に陥ったからだ。


民主化以降、筆者は二つの点を強く提案してきた。一つは連立政治と統合政府、もう一つは権力の分散と憲法改革だった。主要候補が共に「統合政府」を約束したのは今回が初めてだ。国が完全に2つに分裂しているからだ。合併は連立でなく勝者独占の道だ。したがって多党制・連立政治・権力分散を主張していたある政治家が撤収し、多党体制を廃止し、権力独占の道を進んだ結果、統合政府はもう大連立政府しかない。

李在明(イ・ジェミョン)、尹錫悦(ユン・ソクヨル)両候補に衷心より提案する。大連立するべきだ。すなわち国民の支持に合わせて権力を行使しなければいけない。2つに分裂した国の状況、自身の政治経歴を考慮すると、両候補は必ずこの提案を受け入れると信じる。民主主義は決して2つの特長の行政主義と司法主義だけでは成り立たない。代表を基盤とする議会主義が民主主義の骨格だ。2人のうち1人が勝者独占する時、そして憎悪と敵対で相手候補と支持者の意見を排除する時、就任後に国政運営を成功させることはできない。しかも両候補は一度も国全体の問題を扱ったことがない。


【中央時評】大統領選挙か監獄か:大連立しよう=韓国(2)

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