イ・スジさん(左)、チェ・ドクギュさん(右)
22日(現地時間)イタリア・ボローニャ国際児童図書展はイ・スジさんの『夏がくる』(ピリョンソ)とチェ・ドクギュさんの『大きな手』(ユン・エディション)がボローニャ・ラガッツィ賞のスペシャルメンション(特別言及)を受賞したと明らかにした。『夏がくる』はフィクション部門に、『大きな手』はノンフィクション部門にそれぞれ選ばれた。
ボローニャ・ラガッツィ賞はイタリアで毎年3月末に開かれる世界で最も大きな児童図書展「ボローニャ・ブックフェア」が与える賞だ。フィクション、ノンフィクション、コミックス、詩などに分かれ、今年は61カ国から2215件の作品が出品された。
フィクション部門の『夏がくる』は水遊びやヴィヴァルディの『四季』の中で『夏』を組み合わせた絵本だ。
ヴィヴァルディの『四季』はイさんの子どもが好きだった曲で、ともに音楽を聞きながら感じた感じを夏の水遊びで表現した。書籍カバーのQRコードを通じて『四季』とともに作家の解説が入った映像が再生される。
イさんはこの作品で「児童文学界ノーベル賞」と呼ばれる国際アンデルセン賞のイラストレーター部門最終候補にもノミネートされた。韓国作家が候補に上がったのは今回が2回目だ。
ノンフィクション部門の『大きな手』は父に世話してもらって育った息子が大人になって老いていく父の面倒を見る話を描いた。父が息子を育てるように、今は息子が父の世話をする。お風呂に入らせ、服を着させ、ご飯を落ちないように食べさせる。このように父の面倒を見るのは自然な世代継承はもちろん、その中に宿った愛を見せる。
『大きな手』は既存の出版ルートでない独立出版で販売を始めた絵本で、チェさんが直接出版社を運営している。
二人の作家に対する授賞は翌月21日開かれるイタリア・ボローニャ国際児童図書展で行われる予定だ。
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