韓国では新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)累計感染者が20日に200万人を突破した中、重症患者が1カ月ぶりに再び400人線を超え、死亡者も1週間で倍増した。特に在宅治療者はこの短期間で、毎週2倍に増える「ダブリング現象」が起きていて、近く50万人を超えるものと見られる。
これに伴い、自宅で適切な時期に治療を受けることができず放置されたまま死亡する悲劇的な事例も次々と報告されている。19日、ソウル冠岳区奉天洞(クァナクグ・ポンチョンドン)の住宅で遺体で見つかった50代男性は2日前に感染判定を受けて自宅でセルフ治療中に亡くなった事例だ。15日、自宅隔離中に仁川(インチョン)のあるチムジルバン(サウナ施設)に行ってそこで倒れて亡くなった70代の場合、集中管理群在宅治療者に分類されていた。だが、9日から防疫当局が隔離者が自己管理するように指針を変更したせいで隔離場所を離脱しても統制する手段がなかった。最近感染したソウル在住の50代会社員は「在宅治療中に呼吸困難で119(救急車)を呼んだが、保健所の管理対象ではないという理由で、適時に病院を割り当ててもらえなかった」と話した。オミクロン株体制で疾病管理庁の感染者管理に次々と穴があけられているということだ。
実際、感染判定以降、京畿道水原(キョンギド・スウォン)の自宅で治療を受けていた生後7カ月の嬰児は発作症状を示していたのに、周辺でコロナ担当病床を見つけることができず、安山(アンサン)への移送途中に心停止が起きて結局亡くなった。
感染者が一日10万人以上出てくるようになって医療体系がこれに耐えることができないのに、韓国政府が19日から飲食店・カフェなど大衆利用施設の利用時間を10時まで1時間延長して問題になっている。大統領選挙を控えて青瓦台(チョンワデ、大統領府)と与党が疾病庁と感染病専門家の声を握りつぶしているという批判が出てきた。
昨日、中央防疫対策本部は今月末~3月中旬に感染者が一日最大14万~27万人に達すると展望した。重症患者や死亡者が追加で出てくる可能性もあり、急増する在宅治療者のうち放置されたまま亡くなる悲劇的ケースもさらに生じる恐れがあるという懸念も強まっている。
過去2年間、検査・追跡・治療の3T体制でK防疫が作動していたが、今年に入ってオミクロン株が拡散すると政府は力不足を感じて白旗をあげた状態だ。国民の安全と生命は自律という名の下、各自の防疫行動に丸投げ状態だ。在宅治療も言葉こそ「治療」だが、実際は在宅放置と同じだという批判を受ける。
それでも政府は医療システム崩壊を防ぐ責任がある。解熱剤や風邪薬だけでなく、治療薬の需給支障を解決して診断キット大乱も防がなければならない。療養施設と病院にいた高齢者の死亡急増で病床に余裕があるように見えても、実際に使用可能病床がどれくらいになるのか随時点検しなければならない。自宅でセルフ治療中に症状が悪化する場合、迅速な病院移送と入院および治療が可能なようにシステムを再点検しなければならない。
これに伴い、自宅で適切な時期に治療を受けることができず放置されたまま死亡する悲劇的な事例も次々と報告されている。19日、ソウル冠岳区奉天洞(クァナクグ・ポンチョンドン)の住宅で遺体で見つかった50代男性は2日前に感染判定を受けて自宅でセルフ治療中に亡くなった事例だ。15日、自宅隔離中に仁川(インチョン)のあるチムジルバン(サウナ施設)に行ってそこで倒れて亡くなった70代の場合、集中管理群在宅治療者に分類されていた。だが、9日から防疫当局が隔離者が自己管理するように指針を変更したせいで隔離場所を離脱しても統制する手段がなかった。最近感染したソウル在住の50代会社員は「在宅治療中に呼吸困難で119(救急車)を呼んだが、保健所の管理対象ではないという理由で、適時に病院を割り当ててもらえなかった」と話した。オミクロン株体制で疾病管理庁の感染者管理に次々と穴があけられているということだ。
実際、感染判定以降、京畿道水原(キョンギド・スウォン)の自宅で治療を受けていた生後7カ月の嬰児は発作症状を示していたのに、周辺でコロナ担当病床を見つけることができず、安山(アンサン)への移送途中に心停止が起きて結局亡くなった。
感染者が一日10万人以上出てくるようになって医療体系がこれに耐えることができないのに、韓国政府が19日から飲食店・カフェなど大衆利用施設の利用時間を10時まで1時間延長して問題になっている。大統領選挙を控えて青瓦台(チョンワデ、大統領府)と与党が疾病庁と感染病専門家の声を握りつぶしているという批判が出てきた。
昨日、中央防疫対策本部は今月末~3月中旬に感染者が一日最大14万~27万人に達すると展望した。重症患者や死亡者が追加で出てくる可能性もあり、急増する在宅治療者のうち放置されたまま亡くなる悲劇的ケースもさらに生じる恐れがあるという懸念も強まっている。
過去2年間、検査・追跡・治療の3T体制でK防疫が作動していたが、今年に入ってオミクロン株が拡散すると政府は力不足を感じて白旗をあげた状態だ。国民の安全と生命は自律という名の下、各自の防疫行動に丸投げ状態だ。在宅治療も言葉こそ「治療」だが、実際は在宅放置と同じだという批判を受ける。
それでも政府は医療システム崩壊を防ぐ責任がある。解熱剤や風邪薬だけでなく、治療薬の需給支障を解決して診断キット大乱も防がなければならない。療養施設と病院にいた高齢者の死亡急増で病床に余裕があるように見えても、実際に使用可能病床がどれくらいになるのか随時点検しなければならない。自宅でセルフ治療中に症状が悪化する場合、迅速な病院移送と入院および治療が可能なようにシステムを再点検しなければならない。
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