「メガネ先輩」キム・ウンジョンは９０％台ショット成功率で日本を圧倒した。（日本デイリースポーツ）

日本メディアも韓国女子カーリング代表のキム・ウンジョン（３２）の実力に驚きを表した。読売新聞オンラインは「ツイッターでは『メガネ先輩』がトレンド入りした」とし、「お久しぶりですメガネ先輩」「当然、日本を応援しているのだが、メガネ先輩すげーなー」などの反応を伝えた。

視力が０．７のキム・ウンジョンは眼鏡をかけてカリスマを感じさせるため、日本の漫画『スラムダンク』の木暮公延（韓国版ではクォン・ジュノ）に例えられ国内で「メガネ先輩」と呼ばれるが、日本でも４年ぶりに「メガネ先輩」として注目を集めた。キム・ウンジョンと同じく眼鏡をかけている韓国のリード、キム・ソンヨンは「メガネ後輩」と呼ばれている。


韓国は４年前の平昌（ピョンチャン）オリンピック（五輪）準決勝で、日本と接戦の末８－７で勝利した。１４日に行われた２０２２年北京五輪の韓日戦でもキム・ウンジョンは韓国を１０－５の勝利に導いた。

ショット成功率９０％のキム・ウンジョンはショット成功率７１％にとどまった藤沢五月（３１）との「スキップ対決」で完勝した。特にキム・ウンジョンは１－２とリードされた第３エンド、相手ストーン３個をはじき出すトリプルテイクアウトに成功した後、ダブルテイクアウトで３点を獲得した。第８エンドで絶妙なダブルテイクアウトを見せると、中継アナウンサーは「この難しい技をやり遂げた。カーリングの神様」と絶賛した。キム・ウンジョンはテイクアウト成功率が１００％（６回すべて成功）だった。キム・ウンジョンの絶妙なショットに、ミスを連発した藤沢は「メンタル崩壊」の表情だった。

朝日新聞は「また彼女らに止められた。韓国は前回平昌五輪の準決勝で延長戦の末に敗れた宿敵だが、日本は要所でミスをして雪辱できなかった」と報じた。読売新聞は「メガネ先輩キム・ウンジョンのショット成功率は９０％に上ったが、藤沢は７１％にとどまった」と伝えた。

韓国国内のファンは日本の富士山と藤沢を掛けながら「キム・ウンジョンが『フジ』山を倒した」「キム・ウンジョンのメガネにはひょっとしてスカウター（漫画ドラゴンボールの戦闘力測定機）が付いているのでは」と驚きを表した。

キム・ウンジョンはストーンをデリバリーした後、慶尚道（キョンサンド）方言で「待て」「もっともっと」などと叫ぶ。慶尚北道義城郡（ウソングン）出身のキム・ウンジョンはビッグエンドの後にも表情を変えない。ファンは「３得点した選手がなぜこの表情か」などと言いながら楽しむ。

キム・ウンジョンは競技中、いつも厳格、謹厳、真摯な表情を維持しているため、「厳謹真（オム・グンジン）」と呼ばれたりもする。日本に勝利した後には笑顔でカメラに向かって「投げキッス」をし、「反転」魅力も見せた。２０１９年に息子を出産したキム・ウンジョンをついて、日本メディアは「メガネ先輩がママになって帰ってきた」と伝えた。

連敗を２で止めた韓国は５位タイ（３勝３敗）となり、４強入りに望みをつないだ。北京五輪は１０チームが１回ずつ対戦する総当りで、上位４位が準決勝に進出する。現在、スイスが５勝１敗で１位、スウェーデン、米国、日本が４勝２敗で２位タイ。韓国は英国、カナダと並んで３勝３敗の５位タイだ。

韓国は１６日午前１０時５分にスイスと、午後９時５分にデンマークと対戦する。１７日にはスウェーデンと予選最終戦を行う。残り３試合で２、３勝すれば４強入りする可能性がある。