2022北京冬季オリンピック(五輪)フィギュアスケート団体戦でロシアを1位に導いた「フィギュアの天才」カミラ・ワリエワ(15)がドーピング検査で陽性反応を受けたとAP・ロイター通信など外信が10日(現地時間)、報じた。これに伴い、フィギュア団体戦の授賞式が延期となっている。
APによると、ワリエワは先月エストニア・タリンで開かれた国際スケート競技連盟(ISU)欧州選手権大会を控えてサンプルを提出した。このサンプルから禁止薬物が検出されたのか、治療薬目的で該当の薬物使用を承認を受けたのかなどの詳しい内容は分からない。
コメルサントやRBCなどロシアメディアはワリエワのドーピングサンプルから検出された成分が狭心症治療剤であるトリメタジジンではないかと伝えた。トリメタジジンは狭心症治療に使われる薬で、運動選手の身体的効率を上げる効果が認められ、2014年1月からドーピング禁止薬物に指定された。
◆「ワリエワ自身は知らなかった可能性も」
ソーシャルメディア(SNS)でフィギュア専門コンテンツを提供する米国の「スケートレッスン」は「未成年者であるワリエワはドーピング投与の事実さえ知らなかっただろう」と伝えた。また、米国メディア「ビジネスインサイダー」は「一部のフィギュアファンはワリエワを教えているコーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏を今回の事件の背後者と見ている」と伝えた。
トゥトベリーゼ氏は最近、ロシアフィギュア女子シングルの復興を導いて有名になった。代表的な弟子には2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪フィギュア女子シングルでそれぞれ金メダルと銀メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ、エフゲニア・メドベージェワらがいる。
トゥトベリーゼ氏は女子選手にも4回転ジャンプを教えるなど過酷な訓練を行うコーチとしても知られている。しかしそのほとんどである10台後半の選手たちは厳しい練習によって負傷で苦しむ場合もある。
ビジネスインサイダーはフランスのフィギュアスケート振付師ブノワ・リショー氏のインタビューを引用して「トゥトベリーゼ氏は17歳まで可能な4回転ジャンプを教える方法を探した」とした。すなわち五輪出場可能な年齢制限を超えた満15歳から約2~3年間に最高の技術を身に付けさせてチャンピオンにすることだ。
それによってトゥトベリーゼ氏が女子選手の身体変化を防ぐために薬物を投じているという話がまことしやかに流れた。思春期の時に身長が急激に伸び、胸が大きくなるなど身体変化があるとジャンプに影響を及ぼすためだ。
◆「スターメーカー」コーチに疑惑の視線
ガーディアンも疑惑を提起した。2020年ロシアフィギュア選手出身のインタビューで「ロシアでは幼いフィギュア選手たちがホルモン遮断剤を使って身体が変化しないようにする」と伝えた。これについてトゥトベリーゼ氏は「過酷な訓練日程が自然に身体発達を抑制しているにすぎない」と説明した。
トゥトベリーゼ氏の選手を支援するロシアフィギュア国家代表チームのドクターであるPhilip Shvetsky博士もドーピング懲戒前歴がある。2007年ロシアボート代表チームのドクターとして、選手たちに競技力向上物質を投与した容疑で懲戒を受けた。
ビジネスインサイダーは「Shvetsky博士は先月の欧州選手権大会を含め、ワリエワが出場した大会に同伴していた」と伝えた。ロシア現地スポーツメディアは「ワリエワが未成年者なのでコーチ、チームドクターなども懲役1年刑の刑事処罰を受ける可能性があるが、現実的に罰金や資格剥奪などの懲戒に終わるだろう」とした。
国際オリンピック委員会(IOC)は今回のドーピング事件の当事者がワリエワであるとは明らかにしなかった。マーク・アダムスIOC広報部長は10日のブリーフィングで「法的な議論が進められている事案で、言及しない」として言葉を控えた。世界アンチドーピング機関(WADA)は満16歳以下の選手の場合、ドーピング違反事実を公開しないでいる。2006年4月26日生まれのワリエワは今年の誕生日はまだ来ておらず満15歳だ。
ワリエワはこの日も中国北京首都体育館の近くの補助リンクでコーチのトゥトベリーゼ氏と一緒に出てきて練習をしていた。
APによると、ワリエワは先月エストニア・タリンで開かれた国際スケート競技連盟(ISU)欧州選手権大会を控えてサンプルを提出した。このサンプルから禁止薬物が検出されたのか、治療薬目的で該当の薬物使用を承認を受けたのかなどの詳しい内容は分からない。
コメルサントやRBCなどロシアメディアはワリエワのドーピングサンプルから検出された成分が狭心症治療剤であるトリメタジジンではないかと伝えた。トリメタジジンは狭心症治療に使われる薬で、運動選手の身体的効率を上げる効果が認められ、2014年1月からドーピング禁止薬物に指定された。
◆「ワリエワ自身は知らなかった可能性も」
ソーシャルメディア(SNS)でフィギュア専門コンテンツを提供する米国の「スケートレッスン」は「未成年者であるワリエワはドーピング投与の事実さえ知らなかっただろう」と伝えた。また、米国メディア「ビジネスインサイダー」は「一部のフィギュアファンはワリエワを教えているコーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏を今回の事件の背後者と見ている」と伝えた。
トゥトベリーゼ氏は最近、ロシアフィギュア女子シングルの復興を導いて有名になった。代表的な弟子には2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪フィギュア女子シングルでそれぞれ金メダルと銀メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ、エフゲニア・メドベージェワらがいる。
トゥトベリーゼ氏は女子選手にも4回転ジャンプを教えるなど過酷な訓練を行うコーチとしても知られている。しかしそのほとんどである10台後半の選手たちは厳しい練習によって負傷で苦しむ場合もある。
ビジネスインサイダーはフランスのフィギュアスケート振付師ブノワ・リショー氏のインタビューを引用して「トゥトベリーゼ氏は17歳まで可能な4回転ジャンプを教える方法を探した」とした。すなわち五輪出場可能な年齢制限を超えた満15歳から約2~3年間に最高の技術を身に付けさせてチャンピオンにすることだ。
それによってトゥトベリーゼ氏が女子選手の身体変化を防ぐために薬物を投じているという話がまことしやかに流れた。思春期の時に身長が急激に伸び、胸が大きくなるなど身体変化があるとジャンプに影響を及ぼすためだ。
◆「スターメーカー」コーチに疑惑の視線
ガーディアンも疑惑を提起した。2020年ロシアフィギュア選手出身のインタビューで「ロシアでは幼いフィギュア選手たちがホルモン遮断剤を使って身体が変化しないようにする」と伝えた。これについてトゥトベリーゼ氏は「過酷な訓練日程が自然に身体発達を抑制しているにすぎない」と説明した。
トゥトベリーゼ氏の選手を支援するロシアフィギュア国家代表チームのドクターであるPhilip Shvetsky博士もドーピング懲戒前歴がある。2007年ロシアボート代表チームのドクターとして、選手たちに競技力向上物質を投与した容疑で懲戒を受けた。
ビジネスインサイダーは「Shvetsky博士は先月の欧州選手権大会を含め、ワリエワが出場した大会に同伴していた」と伝えた。ロシア現地スポーツメディアは「ワリエワが未成年者なのでコーチ、チームドクターなども懲役1年刑の刑事処罰を受ける可能性があるが、現実的に罰金や資格剥奪などの懲戒に終わるだろう」とした。
国際オリンピック委員会(IOC)は今回のドーピング事件の当事者がワリエワであるとは明らかにしなかった。マーク・アダムスIOC広報部長は10日のブリーフィングで「法的な議論が進められている事案で、言及しない」として言葉を控えた。世界アンチドーピング機関(WADA)は満16歳以下の選手の場合、ドーピング違反事実を公開しないでいる。2006年4月26日生まれのワリエワは今年の誕生日はまだ来ておらず満15歳だ。
ワリエワはこの日も中国北京首都体育館の近くの補助リンクでコーチのトゥトベリーゼ氏と一緒に出てきて練習をしていた。
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