「東京五輪での独島(ドクト、日本名・竹島)問題とは違う」。
文化体育観光部の黄熙(ファン・ヒ)長官が4日にふくらんだ北京五輪開会式での韓服をめぐる議論に対し遺憾の意を示した。黄長官は中国に対して公式な抗議はしないという意向を明らかにした。強硬な態度を見せた昨年の東京五輪とは異なる立場を見せており議論が予想される。
黄長官は5日、北京五輪メインメディアセンターを訪問して韓国取材陣と会った席で、開会式での韓服をめぐる議論に対する質問を受けた。黄長官は「中国側では朝鮮族を少数民族のひとつと見たが、朝鮮族自治区があるのは事実だが大韓民国は世界文化の中心地であり世界10位圏の経済大国だ。少数民族としてもし転落する恐れがあるならば両国関係にも役に立たない誤解の素地が生じかねない」とした。
4日に北京国立競技場で開かれた北京五輪開会式では中国内56の民族代表が中国国旗の五星紅旗を伝達するパフォーマンスが繰り広げられた。その中には朝鮮族を象徴する韓服を着た女性が含まれた。合わせて24回目の冬季五輪を迎え、二十四節気を紹介する映像にも韓服を着た人物の映像が含まれた。映像の内容で直接的に示したものではないが、最近の中国内で韓服を「中国を起源とするもの」と主張する「韓服工程」ともあいまって議論が起きている。
中国内部でも熱い反応が増加している。台湾出身の中国歌手黄安は、中国版ツイッターのウェイボーに「開会式直後に韓国メディアがなぜわれわれの韓服が中国少数民族衣装として登場するのかと報道した。高麗棒子(韓国人の蔑称)、なんでそうなのかわからないのか」と表現した。黄安は過去TWICE(トゥワイス)の台湾人メンバーのツウィが台湾の国旗である青天白日旗を振ったことを問題にした人物だ。
黄長官は「東京五輪での独島問題に比べて消極的」という質問には「領土の部分とは違うようだ。揺さぶることはできない部分だ。侵略した国が謝罪し配慮して申し訳なく思わなければならない相手に問題の地域で紛争を起こすのは容認できない部分」と答えた。昨年開かれた東京五輪で組織委員会は聖火リレーの地図に小さな点で島根県の上に独島を竹島として表記した。
大韓体育会は東京五輪開幕を控え、選手村に「臣にはまだ5000万国民の応援と支持があります」と書かれた垂れ幕を掲げた。国際オリンピック委員会(IOC)が「政治的宣伝を許容しない」という五輪憲章第50条違反を挙げて撤去を要請し、大韓体育会は「競技場内での旭日旗使用も同じように適用する」という約束をIOCから取り付けたが徹底されなかった。
黄長官は「気分のまま話すことはできない。中国との関係でさまざまな国益に対する部分も考えなければならない。国民世論と感情も考慮しなければならない困難もある」と話した。続けて「中国が五輪開会式を通じて何を伝えようとしたのかは理解する。だが重要な近隣諸国である韓国を考えてもっと細かく気を遣っていたならばという残念さがある」とした。
黄長官は公式な抗議の意志に対しては「そうした必要性までは考えていない。ただ両国に誤解の素地がある部分に対しては中国のスポーツ相など政府関係者らと会った席で韓国の国内世論などに言及する必要があると考える」とした。
黄長官は「われわれも堂々とし、自信を持つ必要がある。韓国語を学ぶ人は中国にも多い。1億人を超える人が韓国語を学んでいる。韓国文化とライフスタイルが世界各地に広まっている。韓国文化が広がる過程でもっと深刻な話が出てくるかもしれない」と話した。
奇しくも黄長官は韓服を着て開会式に参加した。彼は「あらかじめ準備をしていた。長く韓国と中国の間で韓服とキムチをめぐる議論があった。映像の中にはサンモ(農楽で使う帽子の先に取り付けられた飾りひも)を回し、韓服を着る場面があったりもした。主務長官として韓国の伝統衣装を着るのは当然な姿勢だと考えて準備をしてきた」と話した。
黄長官は「自治区内で着る衣装だが韓国の衣装であって中国の歴史で発生したものではない。韓国にも華僑がいる。少数民族を表現しながら韓国と同一視するのは(間違っているということは)隣り合った中国がさらによくわかっているのではないか。韓国の起源が中国であるかのように他の国が誤解しかねないので避けたら良いだろう。北京五輪期間中に多様なルートで中国側関係者と会ったらそのような話をするだろう。新華社通信とのインタビューでもそうした内容を話した。両国の文化交流30年を迎えて役に立てる仕事をしたい」と話した。
文化体育観光部の黄熙(ファン・ヒ)長官が4日にふくらんだ北京五輪開会式での韓服をめぐる議論に対し遺憾の意を示した。黄長官は中国に対して公式な抗議はしないという意向を明らかにした。強硬な態度を見せた昨年の東京五輪とは異なる立場を見せており議論が予想される。
黄長官は5日、北京五輪メインメディアセンターを訪問して韓国取材陣と会った席で、開会式での韓服をめぐる議論に対する質問を受けた。黄長官は「中国側では朝鮮族を少数民族のひとつと見たが、朝鮮族自治区があるのは事実だが大韓民国は世界文化の中心地であり世界10位圏の経済大国だ。少数民族としてもし転落する恐れがあるならば両国関係にも役に立たない誤解の素地が生じかねない」とした。
4日に北京国立競技場で開かれた北京五輪開会式では中国内56の民族代表が中国国旗の五星紅旗を伝達するパフォーマンスが繰り広げられた。その中には朝鮮族を象徴する韓服を着た女性が含まれた。合わせて24回目の冬季五輪を迎え、二十四節気を紹介する映像にも韓服を着た人物の映像が含まれた。映像の内容で直接的に示したものではないが、最近の中国内で韓服を「中国を起源とするもの」と主張する「韓服工程」ともあいまって議論が起きている。
中国内部でも熱い反応が増加している。台湾出身の中国歌手黄安は、中国版ツイッターのウェイボーに「開会式直後に韓国メディアがなぜわれわれの韓服が中国少数民族衣装として登場するのかと報道した。高麗棒子(韓国人の蔑称)、なんでそうなのかわからないのか」と表現した。黄安は過去TWICE(トゥワイス)の台湾人メンバーのツウィが台湾の国旗である青天白日旗を振ったことを問題にした人物だ。
黄長官は「東京五輪での独島問題に比べて消極的」という質問には「領土の部分とは違うようだ。揺さぶることはできない部分だ。侵略した国が謝罪し配慮して申し訳なく思わなければならない相手に問題の地域で紛争を起こすのは容認できない部分」と答えた。昨年開かれた東京五輪で組織委員会は聖火リレーの地図に小さな点で島根県の上に独島を竹島として表記した。
大韓体育会は東京五輪開幕を控え、選手村に「臣にはまだ5000万国民の応援と支持があります」と書かれた垂れ幕を掲げた。国際オリンピック委員会(IOC)が「政治的宣伝を許容しない」という五輪憲章第50条違反を挙げて撤去を要請し、大韓体育会は「競技場内での旭日旗使用も同じように適用する」という約束をIOCから取り付けたが徹底されなかった。
黄長官は「気分のまま話すことはできない。中国との関係でさまざまな国益に対する部分も考えなければならない。国民世論と感情も考慮しなければならない困難もある」と話した。続けて「中国が五輪開会式を通じて何を伝えようとしたのかは理解する。だが重要な近隣諸国である韓国を考えてもっと細かく気を遣っていたならばという残念さがある」とした。
黄長官は公式な抗議の意志に対しては「そうした必要性までは考えていない。ただ両国に誤解の素地がある部分に対しては中国のスポーツ相など政府関係者らと会った席で韓国の国内世論などに言及する必要があると考える」とした。
黄長官は「われわれも堂々とし、自信を持つ必要がある。韓国語を学ぶ人は中国にも多い。1億人を超える人が韓国語を学んでいる。韓国文化とライフスタイルが世界各地に広まっている。韓国文化が広がる過程でもっと深刻な話が出てくるかもしれない」と話した。
奇しくも黄長官は韓服を着て開会式に参加した。彼は「あらかじめ準備をしていた。長く韓国と中国の間で韓服とキムチをめぐる議論があった。映像の中にはサンモ(農楽で使う帽子の先に取り付けられた飾りひも)を回し、韓服を着る場面があったりもした。主務長官として韓国の伝統衣装を着るのは当然な姿勢だと考えて準備をしてきた」と話した。
黄長官は「自治区内で着る衣装だが韓国の衣装であって中国の歴史で発生したものではない。韓国にも華僑がいる。少数民族を表現しながら韓国と同一視するのは(間違っているということは)隣り合った中国がさらによくわかっているのではないか。韓国の起源が中国であるかのように他の国が誤解しかねないので避けたら良いだろう。北京五輪期間中に多様なルートで中国側関係者と会ったらそのような話をするだろう。新華社通信とのインタビューでもそうした内容を話した。両国の文化交流30年を迎えて役に立てる仕事をしたい」と話した。
この記事を読んで…