昨年11月のエジプト防衛産業展示会で展示された韓国K-9自走砲 [写真=共同取材団]
韓国の防衛事業庁は1日(現地時間)、ハンファディフェンスが両国主要関係者が出席した中、K-9自走砲輸出契約に最終署名したと明らかにした。今回の契約金は先月オーストラリアと締結したK-9自走砲輸出金額(1兆ウォン台)の約2倍の2兆ウォン(約1900億円)以上と推定され、過去最高。
韓国軍が2000年に実戦配備して運用中のK-9自走砲は射程距離が40キロで1分あたり6発を発射できる。また、最大速力も時速67キロを超え、迅速に任務を遂行できる。今回の契約でK-9自走砲はアジア・欧州・オセアニアに続き、中東・アフリカ地域に初めての進出するという成果を出した。
今回の輸出は10年以上続いた長期間交渉の結果だ。青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)安保室を中心に昨年から全面的な政府との協業が進み、交渉が加速した。徐旭(ソ・ウク)国防部長官は昨年8月のエジプト訪問当時、エルシーシ大統領を表敬訪問してK-9自走砲の優秀性を説明し、姜恩瑚(カン・ウンホ)防衛事業庁長は昨年から今年まで5回の現地訪問をした。在エジプト大韓民国大使館も両国政府機関と関連企業の緊密な情報共有のほか、エジプト側関係者とのネットワーク構築で関連動向の把握、交流、交渉進行を支援したという。
先月19-21日の文在寅(ムン・ジェイン)大統領のエジプト訪問期間に最終締結の期待が高まったが、最終契約にはいたらず、終盤の協議で隔たりがあるという見方も出ていた。防衛事業庁の関係者は「文大統領の帰国後にも企業および政府代表団の一部が現地に残って交渉を続けた」とし「我々が追加譲歩なく提示した最終案をエジプト側が受け入れ、劇的に交渉が妥結した」と説明した。
一方、姜恩瑚防衛事業庁長はこの日、K-9自走砲輸出契約と共に、エジプト国防副長官と韓国-エジプト国防研究開発協力に関するMOUも締結した。姜庁長は「K-9自走砲は武器体系が優秀で価格性能比は最高水準」とし「単純に武器体系を売買する関係を越え、技術協力、現地化生産協力および政府レベルの協力なども進めて実現した成果であり、包括的協力パートナー関係として両国関係が1段階高まるきっかけになるだろう」と述べた。
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