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韓国生物学者「オミクロン株を歓迎…伝播力が強くなるというのは終わろうとしているという意味」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

梨花(イファ)女子大学の崔在天(チェ・ジェチョン)教授。キム・サンソン記者

韓国梨花(イファ)女子大学の崔在天(チェ・ジェチョン)碩座教授が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)オミクロン株の拡散について「進化生物学者の個人意見という前提で非常に用心深く申し上げるとすると、オミクロン株は大歓迎」と明らかにした。崔氏は官民合同新型コロナ日常回復支援委員会の共同委員長を務めている。

崔氏は1日、KBS(韓国放送公社)ラジオ番組『チェ・ヨンイルの時事本部』に出演し、新型コロナ状況に対して「これは終わることではない。韓半島(朝鮮半島)でその最後のウイルスひとつまでどうやって殺すことができるか」とし「ウイルスとの戦争で人類の歴史でたった一度だけ勝ったことがある。それが天然痘で、そのほかのすべてのウイルスは今、私たちと共存している」と話した。

あわせて「自然との戦いを戦争のようにやってはいけない。自然では私たち人類の戦争のように終わるということはほとんどない」とし「ある程度互いに適応しながら共存するのが自然だ。これほどであれば、私たちが日常に用心深く戻っても大丈夫そうだと思うところまで行こうということだ」と付け加えた。


崔氏は進化生物学者の私見であることを前置きしながらも「伝播力が強くなるというのは、終わろうとしていることを意味する」とし「伝播力が強くて致命力も強いということは絶対にない。集中的にやっつければ伝播しない」と説明した。

続けて「ウイルス同士でも競争的な進化をしている」としながら「最初は強いやつが殺し、勢力を拡大しながら伝播がうまくできないとウイルス同士の競争で消え始め、かかったのかなと思うくらいの弱いやつが病気をうつす」とたとえた。

◆「防疫規則を一気に緩和すれば再び勢力が拡大、人獣共通も問題」

あわせて「このように伝播が進むと、ある水準までいけば風邪のように軽くかかって終わるような病気になる」としながら「私のような進化生物学者が全体的な流れをこのように見るときはありがたい方向に流れていると考える」と話した。

ただし「このようなことはどこでもやたらと話すことはできない。みんなが終わったと考えて(防疫規則を)すべて緩めてしまうと、その隙にまた強いやつが再び勢力を拡大する」とし「適切な防疫水準を設定するのは簡単なことではない。そこにもう一つ複雑な変数がある。それが(新型コロナ)人獣共通というものだが、これが少し問題になる」とした。

崔氏は新型コロナウイルスが人獣共通なので動物側にうつり、またヒトにうつる場合もあるとし、「このような変数を私たちがしっかり頭に入れておかなくてはならないので(ウイルスは)侮れない相手」と指摘した。

◆ウィズコロナの再開はいつ? 「今年末に終わると予想」

昨年11月に一度試みて中断した段階的日常回復(ウィズコロナ)の再開時期について尋ねると、崔氏は「国民が(防疫規則を守ることに対して)合理的な判断を下して行動に移してくれるという期待を持って、今年末になれば(コロナが)だいたい終わるだろうと予想している」と付け加えた。



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