「建物が上下に揺れる感覚は初めてでした」
今月20日、ソウル33階建て事務用ビルで業務をこなしていた会社員は建物内で感じた振動を回想しながら不安を訴えた。この日午後、ソウル城東区(ソンドング)アクロソウルフォレストDタワーの建物で「振動が感じられる」という通報が相次いだ。施工主と当局が安全診断をした結果、建物に入居した芸能事務所のダンスレッスン室からの振動が主な原因に指定された。
◆施工主側「安定性問題ない」
建物施工主であるDL E&Cは21日にコメントを出して「緊急安全診断の結果、振動と建物の安定性には関係がない」と明らかにした。診断に参加したソウル大学建築学科のパク・ホングン教授は報告書を通じて「建物内部の特定の活動によって発生した振動と推定される」とし「振動の水準は建物の安全には影響がない微細振動とみられる」と説明した。この建物は2020年12月に竣工した地下7階~地上33階建ての事務用ビルで、総合物流会社「現代グロービス」のほか、芸能事務所「SMエンターテインメント」やカーシェアリングのスタートアップ「SOCAR」などが入居している。
現在9~11階と18階には芸能事務所のダンスレッスン室がある。このレッスン室で集団で踊る時に発生した振動が建物の固有振動数と一致して揺れが普段よりも増幅された可能性があるというのが専門家の説明だ。通報を受けて当日出動した消防当局も建物地下の地震感知装置を確認したが別途の振動はなかったことが分かった。
◆入居者「アイドルのダンスのせいで建物揺れたなんて…」
施工主や当局の説明にもかかわらず、入居企業に所属する職員たちは不安を隠せない。「アイドルのダンスのせいで建物が揺れるくらいなら最初からずさん工事だったのではないのか」としながらだ。職員Aさんは「地震が発生したのではないかと感じられるほどの激しい振動だった。練習生数十人が同時に踊ったから建物が上下に揺れたという説明は納得できない」と話した。
20日、会社員の匿名アプリ「ブラインド」にはこの建物に入居した事務室の天井にひびが入っていたりガラス窓が割れたりした写真などが投稿された。しかし、一部の写真は時期上、振動とは関連がないと判明した。DL E&C側は23日、中央日報の電話取材に対して「天井の漏水やガラス窓の破損などは入居後のインテリア過程で発生した現象で、今回の振動とは関係がない。内部の壁材の問題で建物構造層とは関連がない」と説明した。
続いて「ダンスのせいで振動が発生したというのは外部の専門家の意見にすぎず、まだ原因が何かは明らかになった状態ではない。今後モニタリングや模擬実験などを通して建物がなぜ揺れたのかきちんと究明する予定」と付け加えた。
◆11年前「テクノマート事件」引き合いに…
一部からはこの現象が2011年に39階建てビル「ソウルテクノマート」で発生した振動騒ぎと似ているとの分析が出ている。当時テクノマートでは建物が上下に揺れる垂直振動が感知され、3日間すべての階の出入りが統制された。調査の結果、12階のフィットネスセンターで約20人がエアロビクスダンスを踊っていたため発生した振動が揺れの原因であることが明らかになった。
建国(コングク)大学建築大学元学長のアン・ヒョンジュン氏は「最近、光州(クァンジュ)新築アパート崩壊事故などにより高層建物の入居者が不安を感じざるをえない状況」としながら「入居者が全体的に振動を感じるほどなら追加の防振設計が必要」と指摘した。
続いて「建物の振動周期や構造などを綿密に分析した後で、振動が伝わるのを軽減する装置を必要な位置に設置するべきだ」と付け加えた。
今月20日、ソウル33階建て事務用ビルで業務をこなしていた会社員は建物内で感じた振動を回想しながら不安を訴えた。この日午後、ソウル城東区(ソンドング)アクロソウルフォレストDタワーの建物で「振動が感じられる」という通報が相次いだ。施工主と当局が安全診断をした結果、建物に入居した芸能事務所のダンスレッスン室からの振動が主な原因に指定された。
◆施工主側「安定性問題ない」
建物施工主であるDL E&Cは21日にコメントを出して「緊急安全診断の結果、振動と建物の安定性には関係がない」と明らかにした。診断に参加したソウル大学建築学科のパク・ホングン教授は報告書を通じて「建物内部の特定の活動によって発生した振動と推定される」とし「振動の水準は建物の安全には影響がない微細振動とみられる」と説明した。この建物は2020年12月に竣工した地下7階~地上33階建ての事務用ビルで、総合物流会社「現代グロービス」のほか、芸能事務所「SMエンターテインメント」やカーシェアリングのスタートアップ「SOCAR」などが入居している。
現在9~11階と18階には芸能事務所のダンスレッスン室がある。このレッスン室で集団で踊る時に発生した振動が建物の固有振動数と一致して揺れが普段よりも増幅された可能性があるというのが専門家の説明だ。通報を受けて当日出動した消防当局も建物地下の地震感知装置を確認したが別途の振動はなかったことが分かった。
◆入居者「アイドルのダンスのせいで建物揺れたなんて…」
施工主や当局の説明にもかかわらず、入居企業に所属する職員たちは不安を隠せない。「アイドルのダンスのせいで建物が揺れるくらいなら最初からずさん工事だったのではないのか」としながらだ。職員Aさんは「地震が発生したのではないかと感じられるほどの激しい振動だった。練習生数十人が同時に踊ったから建物が上下に揺れたという説明は納得できない」と話した。
20日、会社員の匿名アプリ「ブラインド」にはこの建物に入居した事務室の天井にひびが入っていたりガラス窓が割れたりした写真などが投稿された。しかし、一部の写真は時期上、振動とは関連がないと判明した。DL E&C側は23日、中央日報の電話取材に対して「天井の漏水やガラス窓の破損などは入居後のインテリア過程で発生した現象で、今回の振動とは関係がない。内部の壁材の問題で建物構造層とは関連がない」と説明した。
続いて「ダンスのせいで振動が発生したというのは外部の専門家の意見にすぎず、まだ原因が何かは明らかになった状態ではない。今後モニタリングや模擬実験などを通して建物がなぜ揺れたのかきちんと究明する予定」と付け加えた。
◆11年前「テクノマート事件」引き合いに…
一部からはこの現象が2011年に39階建てビル「ソウルテクノマート」で発生した振動騒ぎと似ているとの分析が出ている。当時テクノマートでは建物が上下に揺れる垂直振動が感知され、3日間すべての階の出入りが統制された。調査の結果、12階のフィットネスセンターで約20人がエアロビクスダンスを踊っていたため発生した振動が揺れの原因であることが明らかになった。
建国(コングク)大学建築大学元学長のアン・ヒョンジュン氏は「最近、光州(クァンジュ)新築アパート崩壊事故などにより高層建物の入居者が不安を感じざるをえない状況」としながら「入居者が全体的に振動を感じるほどなら追加の防振設計が必要」と指摘した。
続いて「建物の振動周期や構造などを綿密に分析した後で、振動が伝わるのを軽減する装置を必要な位置に設置するべきだ」と付け加えた。
この記事を読んで…