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コロナ死亡者、灰になって家族と会う…「つらい生き別れ」6166人=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

昨年12月、京畿道(キョンギド)のある火葬場でレベルD防護服を着た職員が新型コロナ感染による死亡者の棺を運んでいる。 [韓国葬儀協会提供]

「感染して入院した後、兄の顔を一度も見ることができずに送ることになってしまった。死亡の通知を受けて病院に駆けつけたが、名札だけが残っていた」。

チェさん(66、ソウル瑞草区)は5日、新型コロナで死亡した兄(70)を思い出しながら悔やんだ。脳出血で1年間にわたり闘病生活をしてきた故人の最期は寂しいものとなった。体が不自由だった兄の世話していた家族は昨年9月ごろ、ソウル江東区(カンドング)の療養型病院にチェさんを入院させた。新型コロナが拡大し、家族との面会が制限されてあまり会えなかったが、顔は見ることができた。


そして昨年末、チェさんが入院した療養型病院で集団感染が発生した。約20人の感染者の中にチェさんも含まれていた。チェさんは城北区(ソンブクク)のコロナ専門病院に移された。その後、面会は完全に遮断された。家族は退院の便りを待ち続けていたが、返ってきたのはチェさんが死亡したという通知だった。入院10日目、誰にも看取られずに他界した。病院の指針上、誰も臨終に付き添うことはできなかった。弟のチェさんは「顔を見ることもできず火葬された」とし「兄の顔をまた見ることもなく送ったのが一生の悔いになりそうだ」と話した。


◆出棺は消毒から…家族の追悼詩間は2、3分

遺族は火葬前の最後の瞬間まで故人と接することはできなかった。6日午後5時、京畿道高陽市(コヤンシ)にあるソウル市立昇華園の前には13台の霊柩車が並んで待機中だった。新型コロナ感染による死亡者は一般死亡者の火葬がすべて終わった午後5時から火葬が始まる。並んでいた霊柩車から棺が1基ずつ出てくると、まずは消毒薬がまかれた。遺体を3重密封して入棺したが、レベルD防護服を着た職員が棺の周囲と霊柩車の内部に消毒薬をまいた。その後、防護服を着た3、4人の職員が棺を建物の中に移した。

建物の内部に集まっていた遺族は棺が入ってくると、こらえていた涙を流した。一部の遺族は赤い遮断棒の後ろで号泣しながら故人の名前を呼ぶだけで、棺に近づくことはできい。棺に付いた名札を見て職員は遺族を呼んだ。家族は遠くに立って2、3分間ほど故人の最期の道を見届けた。棺に向かってひざをついて頭を下げる人、カメラに収める人の姿があった。13人の故人を追悼するのにかかる時間はわずか20分余りだった。短い時間で故人を見送ったある遺族は外に出てからも「ごめんね」という言葉を繰り返しながら涙を流した。火葬場に入った遺体は2時間後、灰になってから家族の元に戻った。

◆コロナ発生から2年…形式的な指針

このような別れ方は昨日今日ことでない。政府は新型コロナ発生初期から感染病予防法に基づき「先に火葬、後に葬儀」という指針を維持してきた。韓国国内で新型コロナが発生してから2年間に死亡した6166人の遺族は、ほとんどが最小限の別れの言葉も伝えられずに故人を送ったと推定される。防疫の前で人倫も後回しにされたのだ。昨年2月に新型コロナ死亡者葬儀管理指針が改正され、臨終が迫った感染者の場合、家族が望めば保護具を着用して面会できることになった。しかし医療現場ではまともに反映されていない。

昨年12月に父(63)を新型コロナで亡くしたBさん(33)は指針とは違い、病院の集中治療室から臨終までの1カ月間、面会を一切できなかったと説明した。看護師を通じて家族が撮った映像を携帯電話で見せるのがすべてだった。Bさんが職場内の集団感染で陽性判定を受け、親までが家庭で感染したため、Bさんは強い罪悪感を抱いている。Bさんは「私が最初に感染した時、父は母と私は健康だから大丈夫だと笑いながら励ましていたが、それが最後になるとは思わなかった」と語った。また「医療装備に囲まれたまま父は一人で臨終した。顔も見ることができなかったのが生涯、心の痛みとして残りそうだ」と言って涙を流した。

一方、6日に92歳の妻の祖母を亡くしたイさん(47)は感染病専門病院で家族1人に限り面会が許されたという。イさんは「息子である妻の父がレベルD防護服を着て入って面会した」と話した。ただ、最期を看取ることはできなかった。指針上、家族の1人がCCTVの画面で故人の最期を看取ることができたが、夜明け前の臨終で時間を合わせることができなかったという。イさんは「感染の憂慮、医療従事者の苦労を考えると理解はできるが、故人の顔を確認する時間は与えてほしかった」と話した。


コロナ死亡者、灰になって家族と会う…「つらい生き別れ」6166人=韓国(2)

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