◆北側はキムさんを連れていったが…生死の確認できず
キムさんの生死は現在では不透明だ。消息筋によると、越北当時、GOPに設置された熱線観測装備(TOD)には北朝鮮から4人がやってきてキムさんを連れていく場面が捉えられた。国防部関係者は「TOD上では点として現れるため(案内なのか、逮捕なのか等)どんな様子なのかは確認するのに時間がかかる」と答えた。軍関係者は「銃声はなく、彼を某所に連れていったことが把握された」と伝えた。
北朝鮮は2020年1月から新型コロナの流入を防ぐために国境を全面的に封鎖している。国境に接近する物体は警告なしで射撃するように指示が与えられていると韓国情報当局は把握している。実際、北朝鮮軍は同年9月、西海(ソヘ、黄海)甕津(オンジン)半島近隣の海上で漂流していた海洋水産部所属公務員イさんを射殺して死体を燃やしたことがある。また、脱北民キムさんが2020年7月に開城(ケソン)地域に越北すると国家非常防疫体系を「最大非常体系」に切り替えて開城市を3週間完全に封鎖した。
軍当局は対北の軍通信線を利用して2日午前と午後の2度にわたって北側にキムさんの身辺保護を要請する内容の通知文を送ったと明らかにした。これに関連し、国防部関係者は「北側は通知文を受信したと確認しただけで、韓国側の身辺保護要求に対する返信はまだない」と話した。
今回の越北事件が政府のずさんな脱北者管理のせいだという指摘もある。キムさんは昨年7月に脱北民定着機関であるハナ院を出所した後、ソウル蘆原区(ノウォング)で清掃サービス会社で働き生計を立てていたことが分かっている。政府消息筋は「キムさんは韓国社会になかなか定着できず、一種の社会不適応状態を示していた。北朝鮮にもう一度戻りたいという哀訴をたびたびしていた」と話した。
これに関連して、昨年6月にソウル蘆原警察署はソウル警察庁にキムさんの再入北の可能性が懸念されるという趣旨の諜報を2度提出したが、ソウル警察庁は諜報分析会議を開いて「具体的な兆候が不足している」と結論を出した。
国防部関係者も「キムさんは全般的に管理がうまくいっているほうだった」とし「(越北4日前の)昨年12月29日までキムさんと連絡がついていたが、翌日から連絡が途絶えた」と話した。
韓国政府は、キムさんの諜報が疑われる行為の把握に努めているが今のところ否定する立場だ。一部ではキムさんが越南から1年余りで再び越北した点と、北朝鮮軍が射殺しないで彼を連れていった点をあげて偽装亡命の可能性を提起している。
◆青瓦台(チョンワデ、大統領府)「文大統領、参謀叱責せず」
政府当局者は「韓国社会に出た後、清掃サービスの仕事をして経済的に非常に苦しかったことを知っている」とし「情報に接近するほどの職業や役割をしていない」と説明した。国防部関係者は「(スパイ容疑などは)事実ではないと判断される」と明らかにした。
一方、青瓦台核心関係者はこの日、記者団と会って「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が警戒の失敗に対して参謀を叱責しなかったのか」という質問に「叱責はなかった」と答えた。
新年の鉄柵越北者は一昨年「ジャンプ亡命」した器械体操経歴ある30代男性(1)
キムさんの生死は現在では不透明だ。消息筋によると、越北当時、GOPに設置された熱線観測装備(TOD)には北朝鮮から4人がやってきてキムさんを連れていく場面が捉えられた。国防部関係者は「TOD上では点として現れるため(案内なのか、逮捕なのか等)どんな様子なのかは確認するのに時間がかかる」と答えた。軍関係者は「銃声はなく、彼を某所に連れていったことが把握された」と伝えた。
北朝鮮は2020年1月から新型コロナの流入を防ぐために国境を全面的に封鎖している。国境に接近する物体は警告なしで射撃するように指示が与えられていると韓国情報当局は把握している。実際、北朝鮮軍は同年9月、西海(ソヘ、黄海)甕津(オンジン)半島近隣の海上で漂流していた海洋水産部所属公務員イさんを射殺して死体を燃やしたことがある。また、脱北民キムさんが2020年7月に開城(ケソン)地域に越北すると国家非常防疫体系を「最大非常体系」に切り替えて開城市を3週間完全に封鎖した。
軍当局は対北の軍通信線を利用して2日午前と午後の2度にわたって北側にキムさんの身辺保護を要請する内容の通知文を送ったと明らかにした。これに関連し、国防部関係者は「北側は通知文を受信したと確認しただけで、韓国側の身辺保護要求に対する返信はまだない」と話した。
今回の越北事件が政府のずさんな脱北者管理のせいだという指摘もある。キムさんは昨年7月に脱北民定着機関であるハナ院を出所した後、ソウル蘆原区(ノウォング)で清掃サービス会社で働き生計を立てていたことが分かっている。政府消息筋は「キムさんは韓国社会になかなか定着できず、一種の社会不適応状態を示していた。北朝鮮にもう一度戻りたいという哀訴をたびたびしていた」と話した。
これに関連して、昨年6月にソウル蘆原警察署はソウル警察庁にキムさんの再入北の可能性が懸念されるという趣旨の諜報を2度提出したが、ソウル警察庁は諜報分析会議を開いて「具体的な兆候が不足している」と結論を出した。
国防部関係者も「キムさんは全般的に管理がうまくいっているほうだった」とし「(越北4日前の)昨年12月29日までキムさんと連絡がついていたが、翌日から連絡が途絶えた」と話した。
韓国政府は、キムさんの諜報が疑われる行為の把握に努めているが今のところ否定する立場だ。一部ではキムさんが越南から1年余りで再び越北した点と、北朝鮮軍が射殺しないで彼を連れていった点をあげて偽装亡命の可能性を提起している。
◆青瓦台(チョンワデ、大統領府)「文大統領、参謀叱責せず」
政府当局者は「韓国社会に出た後、清掃サービスの仕事をして経済的に非常に苦しかったことを知っている」とし「情報に接近するほどの職業や役割をしていない」と説明した。国防部関係者は「(スパイ容疑などは)事実ではないと判断される」と明らかにした。
一方、青瓦台核心関係者はこの日、記者団と会って「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が警戒の失敗に対して参謀を叱責しなかったのか」という質問に「叱責はなかった」と答えた。
新年の鉄柵越北者は一昨年「ジャンプ亡命」した器械体操経歴ある30代男性(1)
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