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イスラエルでインフル・コロナ同時感染事例発生…「フルロナ」時は死亡率が6倍(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
イスラエルでは新型コロナとインフルエンザが同時に流行する「ツインデミック(twindemic)」を懸念する声があがっている。オミクロン株が第5波の主流をなしているイスラエルでは最近一日5000人を超える新型コロナ感染者が発生している。

タイムズ・オブ・イスラエルは去年の冬に大幅に減ったインフルエンザ事例が今年の冬に入って増加の兆しを示していると報じた。イスラエル保健省は、最近数週間で子ども600人余り、妊婦120人余りを含む1800人余りがインフルエンザで入院したと明らかにした。

去年の冬までは強力な新型コロナ防疫規制の影響でインフルエンザ感染者が例年に比べて減少したが、最近規制が緩和されてインフルエンザ事例が増加しているという分析だ。またインフルエンザ予防ワクチンの低調な接種率もインフルエンザ患者の増加を牽引しているとの分析もある。マッカビやClalitなどイスラエルの医療管理機関4カ所で今年の冬にインフルエンザの予防注射を打った比率は、全体会員の10.4~17%にすぎないことが分かった。各機関の会員は数十万人から数百万人に達する。


エルサレムポストは、これは新型コロナ予防ワクチンを2~3回接種した国民が「ワクチン疲れ(vaccine fatigue)」を経験し、インフルエンザワクチンの接種に消極的なためだと分析した。イスラエルは先月30日に免疫低下者に限って4回目の接種も承認した。対象の拡大は追加データなどを調べてから決めるという立場だ。ツインデミックによる医療の混乱を懸念したイスラエル当局は、国民に新型コロナ予防ワクチンはもちろん、インフルエンザワクチンの接種も促している。

米国でも防疫制限を緩和した影響でインフルエンザの患者が去年冬に比べて急増し、ツインデミックに対する懸念が出ている。CNBCは米保健当局の資料を引用し、インフルエンザによる入院患者は去年の冬は一日平均125人を超えたことはなかったのに、最近では一日平均250人に迫る勢いだと報じた。

高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「米国はツインデミックの危険が表面化しているとみられる」とし「新型コロナとインフルエンザが同時に流行し、米国では同時感染、すなわちフルロナ事例も増加する可能性がある」と展望した。

続いて「インフルエンザは新型コロナよりも伝染力が低いため、新型コロナ予防のために防疫規則遵守をしっかり守ればインフルエンザまで予防することができる」とし「新型コロナワクチンの接種をしてもインフルエンザワクチンの接種も必要で、『ユニバーサル(普遍的な)ワクチン』と言えるマスクを徹底して着用しなければならない」と助言した。


イスラエルでインフル・コロナ同時感染事例発生…「フルロナ」時は死亡率が6倍(1)

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