新型コロナ新規感染者が6000人台を飛び越えて7000人台に増えた。中央防疫対策本部によると、8日0時基準で一日の新規感染者数は7175人、重症者は840人で、共に過去最多だ。「感染者1万人」が近づいている。一部では2万人にも言及されている。中央防疫対策本部も増加を予想して非常措置(サーキットブレーカー)に触れ始めた。
パク・ヨンジュン疫学調査チーム長は8日の記者会見で、「感染者規模が過去最多で、移動量も減らず、追加接種が加速していない現状況を見ると、感染者数は増加するだろう」とし」「(政府が)どの時点で特段の措置、すなわち非常計画を発動するのか、状況を注意深く監視しながら検討すると聞いている」と述べた。
現在の状況は極めて厳しい。重症者病床はソウルが89%(首都圏85%)埋まり、連日90%を行き来する。首都圏の医療対応力量に対する感染者発生比率は2週前の89.5%から先週は111.2%に急騰した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの日、「政府は使用可能な資源を総動員して防疫状況の安定化に総力を挙げてほしい」と述べたと、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官が伝えた。文大統領は3回目の接種を含む積極的なワクチン接種、徹底的な防疫守則遵守など国民の協力を繰り返し呼びかけた。
政府は一日の感染者数1万人まで対応できるというが、自信はないようだ。中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長はこの日の記者会見で「1万人程度までは対応できるが、それ以上なら相当な医療的な調整が追加で必要となるため、病床拡充作業を継続する」と述べた。
政府は先月1日にウィズコロナ(段階的な日常回復)を始め、集中治療室病床の稼働率が75%以上ならサーキットブレーカーを発動する可能性があると述べた。しかし6日、私的な集まりを6人に制限し、防疫パスを拡大することに特別防疫対策を変更した。先月中旬にすでに状況悪化が感知され、同月24日に新規感染者4000人を超えた。
◆「営業時間制限して移動量減らすべき」「病床・医療人員増やすのが急務」
ところが文大統領は数日後(29日)、「過去に後退することはできない」と述べた。これが指針となり、6日の特別防疫対策も実効性の低い措置に終わった。
ウィズコロナは避けられなかった。「接種率70%達成=ウィズコロナ」と繰り返し約束した。自営業者をはじめとする社会的な圧力が爆発する直前だった。感染者が2000人前後で比較的安定した中で先月1日、ウィズコロナを開始した。しかし10日後に伏兵の奇襲があった。国立中央医療院のチュ・ヨンス公共保険医療本部長は「療養型病院の高齢者の間で集団感染が発生した。ファイザー製ワクチンを接種した75歳の高齢者のワクチン効能が4カ月で落ちた」とし「このため一日の感染者が3000人程度になると集中治療室が埋まり始め、1カ月で400床が消えた」と話した。チュ本部長は「ワクチンの効能低下、短期間の患者急増など予想していなかった事態が発生した」と説明した。さらに先月末には正体不明のオミクロン株が発生した。
予想外の伏兵が現れたためブレーキに足をのせなければいけない状況だ。さらに20-50代の接種完了者もデルタ株に感染し、一日の感染者数が7000人台に急増したと推定される。幸い、この年齢の感染者は重症化率と致死率がかなり低い。高麗大医大のチェ・ジェウク予防医学教授は「ウィズコロナを暫定中断して、従来の社会的距離4段階またはそれ以上の方法を使う必要がある」と述べた。高麗大九老病院の金宇柱(キム・ウジュ)感染内科教授は「すでにサーキットブレーカー発動の時期を逃した。営業時間を午後6時に制限し、私的な集まりを2人に減らさなければいけないようだ」とし「遅くなるほど状況は深刻になり『クリスマス悪夢』になることも考えられる」と話した。先にウィズコロナを実施したドイツ・オーストリア・オランダなども状況の悪化で再封鎖を選択した。
翰林大医大のキム・ドンヒョン予防医学教授も「営業時間を制限し、在宅勤務を増やし、移動量を減らす可能な方法をすべて動員するべきだ。その代わり自営業者の被害を政府が責任を負わなければならない」と述べた。しかしチュ・ヨンス本部長は「感染者7000人発生時期が10日ほど前倒しになっただけで、予想していたことだ。行政命令に従って病床をさらに増やし、75歳以上の高齢者のブースターショットを加速させるべき」とし「一日の感染者2万人でサーキットブレーカーを使うべきで、今はまだ早い」と話した。ソウル大医大のキム・ユン医療管理学教授も「サーキットブレーカーを発動しても感染者は減らず、効果に比べて費用が大きいはず。今は病床と医療陣を増やすのが急務」と述べた。
政府関係者は「中央防疫対策本部に力があるのか」とため息をつく。医療界関係者は8日、「鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長が『防疫大統領』として強い声を出すべき時」と述べた。
◆一日の新規感染者数7175人、重症者数840人、一日の死者数63人、在宅治療者1万7362人(以上、8日0時基準)、医療能力限界超過111%(医療力量に対する感染者発生比率、6日の政府の発表)
パク・ヨンジュン疫学調査チーム長は8日の記者会見で、「感染者規模が過去最多で、移動量も減らず、追加接種が加速していない現状況を見ると、感染者数は増加するだろう」とし」「(政府が)どの時点で特段の措置、すなわち非常計画を発動するのか、状況を注意深く監視しながら検討すると聞いている」と述べた。
現在の状況は極めて厳しい。重症者病床はソウルが89%(首都圏85%)埋まり、連日90%を行き来する。首都圏の医療対応力量に対する感染者発生比率は2週前の89.5%から先週は111.2%に急騰した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの日、「政府は使用可能な資源を総動員して防疫状況の安定化に総力を挙げてほしい」と述べたと、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官が伝えた。文大統領は3回目の接種を含む積極的なワクチン接種、徹底的な防疫守則遵守など国民の協力を繰り返し呼びかけた。
政府は一日の感染者数1万人まで対応できるというが、自信はないようだ。中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長はこの日の記者会見で「1万人程度までは対応できるが、それ以上なら相当な医療的な調整が追加で必要となるため、病床拡充作業を継続する」と述べた。
政府は先月1日にウィズコロナ(段階的な日常回復)を始め、集中治療室病床の稼働率が75%以上ならサーキットブレーカーを発動する可能性があると述べた。しかし6日、私的な集まりを6人に制限し、防疫パスを拡大することに特別防疫対策を変更した。先月中旬にすでに状況悪化が感知され、同月24日に新規感染者4000人を超えた。
◆「営業時間制限して移動量減らすべき」「病床・医療人員増やすのが急務」
ところが文大統領は数日後(29日)、「過去に後退することはできない」と述べた。これが指針となり、6日の特別防疫対策も実効性の低い措置に終わった。
ウィズコロナは避けられなかった。「接種率70%達成=ウィズコロナ」と繰り返し約束した。自営業者をはじめとする社会的な圧力が爆発する直前だった。感染者が2000人前後で比較的安定した中で先月1日、ウィズコロナを開始した。しかし10日後に伏兵の奇襲があった。国立中央医療院のチュ・ヨンス公共保険医療本部長は「療養型病院の高齢者の間で集団感染が発生した。ファイザー製ワクチンを接種した75歳の高齢者のワクチン効能が4カ月で落ちた」とし「このため一日の感染者が3000人程度になると集中治療室が埋まり始め、1カ月で400床が消えた」と話した。チュ本部長は「ワクチンの効能低下、短期間の患者急増など予想していなかった事態が発生した」と説明した。さらに先月末には正体不明のオミクロン株が発生した。
予想外の伏兵が現れたためブレーキに足をのせなければいけない状況だ。さらに20-50代の接種完了者もデルタ株に感染し、一日の感染者数が7000人台に急増したと推定される。幸い、この年齢の感染者は重症化率と致死率がかなり低い。高麗大医大のチェ・ジェウク予防医学教授は「ウィズコロナを暫定中断して、従来の社会的距離4段階またはそれ以上の方法を使う必要がある」と述べた。高麗大九老病院の金宇柱(キム・ウジュ)感染内科教授は「すでにサーキットブレーカー発動の時期を逃した。営業時間を午後6時に制限し、私的な集まりを2人に減らさなければいけないようだ」とし「遅くなるほど状況は深刻になり『クリスマス悪夢』になることも考えられる」と話した。先にウィズコロナを実施したドイツ・オーストリア・オランダなども状況の悪化で再封鎖を選択した。
翰林大医大のキム・ドンヒョン予防医学教授も「営業時間を制限し、在宅勤務を増やし、移動量を減らす可能な方法をすべて動員するべきだ。その代わり自営業者の被害を政府が責任を負わなければならない」と述べた。しかしチュ・ヨンス本部長は「感染者7000人発生時期が10日ほど前倒しになっただけで、予想していたことだ。行政命令に従って病床をさらに増やし、75歳以上の高齢者のブースターショットを加速させるべき」とし「一日の感染者2万人でサーキットブレーカーを使うべきで、今はまだ早い」と話した。ソウル大医大のキム・ユン医療管理学教授も「サーキットブレーカーを発動しても感染者は減らず、効果に比べて費用が大きいはず。今は病床と医療陣を増やすのが急務」と述べた。
政府関係者は「中央防疫対策本部に力があるのか」とため息をつく。医療界関係者は8日、「鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長が『防疫大統領』として強い声を出すべき時」と述べた。
◆一日の新規感染者数7175人、重症者数840人、一日の死者数63人、在宅治療者1万7362人(以上、8日0時基準)、医療能力限界超過111%(医療力量に対する感染者発生比率、6日の政府の発表)
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