大韓航空とアシアナ航空の企業結合に対する公正取引委員会の審査が終盤に差しかかったが、結合のカギを握る欧州の競争当局など数カ所には正式な申告もされていないことが確認された。事前協議だけ申請しただけで申告後に行われる本審査段階には入っていないという意味だ。公取委がスピードを出すといっても両社の結合には相当な時間がかかりそうだ。
◇欧州・英国・日本に中国まで残る
6日の業界などによると、競争当局である欧州委員会(EC)、英競争市場庁(CMA)、日本の公正取引員界では韓国の航空会社の企業結合に対する本審査が開かれていない。大韓航空が必要な書類を提出していないという理由からだ。企業が先に書類を提出して申告しなければならないが、これら競争当局はまだ受け取っていないという。ただ大韓航空は申告前の事前協議を継続しているだけに協議後に申告さえすればすぐに結論が出るとみている。
欧州と日本は必須申告国に当たる。韓国公取委が企業結合を承認しても該当国で不承認の判断を下せば運航は不可能だ。また別の必須申告国のひとつである中国の場合、大韓航空から申請を受けたが差し戻したという。その後改めて申告書類を受け取ったが、審査の結論がいつ出るかはわからない状況だ。
◇大韓航空が先に調停案提示しなくては
公取委をはじめとする海外競争当局は重複路線に対する競争制限の恐れがあるという立場だ。このため是正措置を前提とした条件付き承認が有力だ。両社の結合時にシェアが50%を超える路線が30路線以上に達するだけに、寡占路線を他の航空会社に譲ることが結合の前提になるという意味だ。
欧州をはじめとする海外競争当局が条件付き承認を計画しながらも本審査に出ないのは公取委と手続きが違うためだ。各路線のシェアと条件で是正命令事案を直接決める韓国と違い、欧州と英国などはこうした改善案を企業が直接持っていかなければならない。企業結合申告とこれを審査する段階から大韓航空がどの路線の輸送権を差し出すのか提出しなければならないというのが海外競争当局の立場だ。
◇業界「公取委が先に…加速しなければ」
感染拡大の兆しを見せる新型コロナウイルスのオミクロン株も新たな変数だ。海外競争当局は大韓航空が再分配する路線をどの航空会社に割り当てるかを直接決めさせる。オミクロン株で各国が相次いで入国制限をする状況の上に国境封鎖がいつまで続くのかわからず、外資系航空会社が大韓航空の路線に関心を持つのか未知数だ。特にECの場合、4月にカナダ1位と3位の航空会社の企業結合を承認せず、一種の「判例」のように作用するだろうというのが公取委の見方だ。
これに対して大韓航空は、公取委が早く結論を下してこそ海外競争当局との協議もスピードを出せるとみる。大韓航空関係者は「海外競争当局に資料を提出し続けるなど事前協議段階で疎通している。統合後もアシアナの人材をそのまま維持しなければならないので自ら輸送権を差し出すのは容易でない状況」と話した。続けて「公取委で結論が出ればこれを土台にして協議にさらにスピードを出せるとみている」と付け加えた。
◇年内に審査報告書は送る
公取委は具体的な是正命令案を審査報告書に盛り込まなくても年内に審査報告書は発送するという計画だ。報告書には競争制限性があると判断した重複路線を整理した内容が盛り込まれる予定だ。その後大韓航空側が輸送権とスロット調整計画を立て、全員会議でこれを議論する方式で海外とは関係なく最大限スピードを出すというのが公取委の方針だ。ただし年内に審査報告書を発送したとしても全員会議は年を越すものとみられる。
◇欧州・英国・日本に中国まで残る
6日の業界などによると、競争当局である欧州委員会(EC)、英競争市場庁(CMA)、日本の公正取引員界では韓国の航空会社の企業結合に対する本審査が開かれていない。大韓航空が必要な書類を提出していないという理由からだ。企業が先に書類を提出して申告しなければならないが、これら競争当局はまだ受け取っていないという。ただ大韓航空は申告前の事前協議を継続しているだけに協議後に申告さえすればすぐに結論が出るとみている。
欧州と日本は必須申告国に当たる。韓国公取委が企業結合を承認しても該当国で不承認の判断を下せば運航は不可能だ。また別の必須申告国のひとつである中国の場合、大韓航空から申請を受けたが差し戻したという。その後改めて申告書類を受け取ったが、審査の結論がいつ出るかはわからない状況だ。
◇大韓航空が先に調停案提示しなくては
公取委をはじめとする海外競争当局は重複路線に対する競争制限の恐れがあるという立場だ。このため是正措置を前提とした条件付き承認が有力だ。両社の結合時にシェアが50%を超える路線が30路線以上に達するだけに、寡占路線を他の航空会社に譲ることが結合の前提になるという意味だ。
欧州をはじめとする海外競争当局が条件付き承認を計画しながらも本審査に出ないのは公取委と手続きが違うためだ。各路線のシェアと条件で是正命令事案を直接決める韓国と違い、欧州と英国などはこうした改善案を企業が直接持っていかなければならない。企業結合申告とこれを審査する段階から大韓航空がどの路線の輸送権を差し出すのか提出しなければならないというのが海外競争当局の立場だ。
◇業界「公取委が先に…加速しなければ」
感染拡大の兆しを見せる新型コロナウイルスのオミクロン株も新たな変数だ。海外競争当局は大韓航空が再分配する路線をどの航空会社に割り当てるかを直接決めさせる。オミクロン株で各国が相次いで入国制限をする状況の上に国境封鎖がいつまで続くのかわからず、外資系航空会社が大韓航空の路線に関心を持つのか未知数だ。特にECの場合、4月にカナダ1位と3位の航空会社の企業結合を承認せず、一種の「判例」のように作用するだろうというのが公取委の見方だ。
これに対して大韓航空は、公取委が早く結論を下してこそ海外競争当局との協議もスピードを出せるとみる。大韓航空関係者は「海外競争当局に資料を提出し続けるなど事前協議段階で疎通している。統合後もアシアナの人材をそのまま維持しなければならないので自ら輸送権を差し出すのは容易でない状況」と話した。続けて「公取委で結論が出ればこれを土台にして協議にさらにスピードを出せるとみている」と付け加えた。
◇年内に審査報告書は送る
公取委は具体的な是正命令案を審査報告書に盛り込まなくても年内に審査報告書は発送するという計画だ。報告書には競争制限性があると判断した重複路線を整理した内容が盛り込まれる予定だ。その後大韓航空側が輸送権とスロット調整計画を立て、全員会議でこれを議論する方式で海外とは関係なく最大限スピードを出すというのが公取委の方針だ。ただし年内に審査報告書を発送したとしても全員会議は年を越すものとみられる。
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