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豪州産石炭禁止が呼んだ尿素バタフライ効果、いつでも再発する恐れ=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
Q:尿素水なしで走るならば

A:SCRで尿素水がなくなったのに補充せずに走れば噴射装置が熱にさらされて変形する恐れがある。また、後処理装置が故障する可能性がある。尿素水が不足すればエンジン始動に制限がかかり、本来の速度も出すことはできない。一部では「尿素水が供給されるまで一時的にSCRを外して運行するのを認めよう」という主張も出てきた。だがSCRを外すのに時間と費用がかかり、尿素水問題が落ち着いた後にディーゼル車運転者が再び取り付けない恐れもあるという点のため実効性がないと指摘される。

Q:ユーロ6排出ガス規制とは


A:ディーゼル車に取り付けられる排気ガス低減装置はEUの排出ガス規制により生まれた。EUは92年の「ユーロ1」から始まり「ユーロ6」まで排出ガス規制を強化してきた。韓国は2014年から適用中で、許容値はEUと同じだ。環境部によると、ディーゼル乗用車の窒素酸化物許容値は1キロメートル走行当たり0.08グラム、3.5トン以上の中大型商用車は0.4グラム以下だ。

Q:乗用車よりトラックに直撃弾

A:尿素水大乱の直撃弾を受けたのは中大型商用車やトラックだ。ディーゼル乗用車は尿素水を一度補充すれば1万~1万5000キロメートル走れるが、トラックの場合は2000キロメートルほどだ。韓国自動車産業協会などによると、韓国のディーゼル車のうち尿素水が必須の車両は国産車160万台、輸入車50万台の約210万台と推定される。国土交通部に登録された2500万台の車両のうち8~9%が影響圏だ。

Q:尿素水市場の規模は

A:産業全般にわたって影響を受けているが、深刻な尿素水不足はまだ起きていない。韓国の尿素水市場のシェア50%を占めるロッテ精密化学などが生産を継続しているためだ。しかし今月までに尿素が届かなければ工場は止まるほかない。ロッテ精密化学が保有する尿素の在庫は今月末に底を突くという。昨年基準で車両用尿素水市場の規模は21万~22万トンだ。小売り価格基準で10リットルの尿素水が1万ウォンほどのため、金額でいえば2200億ウォン程度だ。

Q:尿素水大乱が「ディーゼル車の終末」前倒しするか

A:尿素水・SCRはディーゼル車の排気ガス排出量を減らすために誕生した。だが今回の尿素水大乱でデメリット目立つようになった。そのため「ディーゼル車の終末を前倒しするだろう」という指摘が出たりもする。だが韓国以外には尿素水不足になっている国はない。また、電気自動車需要が増えても中大型商用車の場合、ディーゼル車に対する需要は変わらない方だ。電気自動車ではまだ中大型商用車に必要なバッテリー容量を確保するのが容易でないためだ。


豪州産石炭禁止が呼んだ尿素バタフライ効果、いつでも再発する恐れ=韓国(1)

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