韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9日、尿素水不足事態に関連し、「国民は過度な不安感を抱かないでほしい」と述べた。
文大統領はこの日、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)でオンライン国務会議を開き、「政府は外交力を総動員して海外からの物量確保に総力を挙げている」と伝えながらこのように要請した。
文大統領が尿素水の需給に関連して直接言及したのは、中国が先月15日に尿素水輸出制限を決定してから約1カ月ぶりだ。韓国は現在、尿素水の97%を中国に依存している。
文大統領はこの日の会議で当面の尿素水不足について「すぐに必要な分は公共部門の余裕分をまず活用し、緊急需給調整措置などで需給の安定化に万全を期す」と述べた。
政府は前日、オーストラリアから尿素水2万7000リットル、ベトナムから尿素200トン(尿素水20万リットル)の導入を決めた。しかしこれは環境部が推定する国内車両用尿素水の一日の使用量600トン(60万リットル)にもならない。
このため文大統領がこの日の会議で提示した対応策も、「政府が輸入遅滞を早期に解決する努力と共に輸入の代替の発掘にも最善を尽くしている」という点を強調するためのあいまいな内容に終わった。
文大統領は「この際、グローバルサプライチェーンの変化に基づき原材料需給問題をより広範囲で点検する必要がある」とし「特定国への輸入依存度が過度に高い品目については事前調査を徹底し、綿密な管理体系を構築してほしい」と話した。
文大統領は2019年に日本が半導体関連核心素材の輸出を制限した当時も、輸入先国の多角化などの対応策を注文したが、中国に供給を依存している尿素水事態を事前に防げなかった。
文大統領は「今まで先端技術領域中心の戦略物資に関心を向けたが、生活と密接に関係する品目にまで管理範囲を広げ、輸入先国多角化、技術自立、国内生産など多様な対策を講じてほしい」と述べた。事実上、尿素水不足を予測できなかったことを認めた発言とも解釈される。
実際、尿素水不足事態に対する青瓦台の対応は遅れた。最初の対応は4日に兪英民(ユ・ヨンミン)大統領秘書室長が開いた国家安全保障会議(NSC)常任委員会会議で議論した「尿素水需給状況を点検し、関連国と外交的な協議を強化する」という内容だった。中国の輸出制限が出てから20日が経過した時点だ。青瓦台は翌日の5日、安日煥(アン・イルファン)経済首席秘書官をチーム長とするタスクフォース(TF)を設置した。
これに先立ち文大統領は先月31日、欧州歴訪中にバイデン米大統領が主導した「サプライチェーン回復力グローバル首脳会議」に出席したが、尿素水事態には全く言及しなかった。
文大統領はこうした状況の中でもこの日の冒頭発言で7泊9日間の欧州歴訪の成果を広報した。文大統領は「欧州歴訪は大変な日程だったが、成果は少なくなかった」とし「さらに格上げされた韓国の地位を実感し、韓半島(朝鮮半島)平和に対する国際社会の支持も繰り返し確認した」と述べた。続いて「世界の首脳は我々の模範的な防疫と経済回復、文化分野の成功、NDC(国別温室効果ガス削減目標)上方修正など気候危機の克服意志、先進国と開発途上国の掛け橋としての先導的な役割を高く評価した」と強調した。
文大統領はハンガリー・チェコ・スロバキア・ポーランドのヴィシェグラードグループ(V4)との首脳会談についても「多くの国が我々の成功経験に関心を示して協力を希望した」とし「我々はいつのまにか世界が認めてうらやむ国になった」と語った。さらに「政府は国の格の上昇が国民の生活の質の向上につながるよう、より一層まい進する」と話した。
この日、文大統領は任期(5年)をちょうど6カ月残すことになった。文大統領は「わが政府の任期は正確に残り6カ月となった」とし「急変する大転換の時代に合わせて国家の未来を準備し、先進国として国際社会に対する責任を高める」と述べた。
文大統領はこの日、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)でオンライン国務会議を開き、「政府は外交力を総動員して海外からの物量確保に総力を挙げている」と伝えながらこのように要請した。
文大統領が尿素水の需給に関連して直接言及したのは、中国が先月15日に尿素水輸出制限を決定してから約1カ月ぶりだ。韓国は現在、尿素水の97%を中国に依存している。
文大統領はこの日の会議で当面の尿素水不足について「すぐに必要な分は公共部門の余裕分をまず活用し、緊急需給調整措置などで需給の安定化に万全を期す」と述べた。
政府は前日、オーストラリアから尿素水2万7000リットル、ベトナムから尿素200トン(尿素水20万リットル)の導入を決めた。しかしこれは環境部が推定する国内車両用尿素水の一日の使用量600トン(60万リットル)にもならない。
このため文大統領がこの日の会議で提示した対応策も、「政府が輸入遅滞を早期に解決する努力と共に輸入の代替の発掘にも最善を尽くしている」という点を強調するためのあいまいな内容に終わった。
文大統領は「この際、グローバルサプライチェーンの変化に基づき原材料需給問題をより広範囲で点検する必要がある」とし「特定国への輸入依存度が過度に高い品目については事前調査を徹底し、綿密な管理体系を構築してほしい」と話した。
文大統領は2019年に日本が半導体関連核心素材の輸出を制限した当時も、輸入先国の多角化などの対応策を注文したが、中国に供給を依存している尿素水事態を事前に防げなかった。
文大統領は「今まで先端技術領域中心の戦略物資に関心を向けたが、生活と密接に関係する品目にまで管理範囲を広げ、輸入先国多角化、技術自立、国内生産など多様な対策を講じてほしい」と述べた。事実上、尿素水不足を予測できなかったことを認めた発言とも解釈される。
実際、尿素水不足事態に対する青瓦台の対応は遅れた。最初の対応は4日に兪英民(ユ・ヨンミン)大統領秘書室長が開いた国家安全保障会議(NSC)常任委員会会議で議論した「尿素水需給状況を点検し、関連国と外交的な協議を強化する」という内容だった。中国の輸出制限が出てから20日が経過した時点だ。青瓦台は翌日の5日、安日煥(アン・イルファン)経済首席秘書官をチーム長とするタスクフォース(TF)を設置した。
これに先立ち文大統領は先月31日、欧州歴訪中にバイデン米大統領が主導した「サプライチェーン回復力グローバル首脳会議」に出席したが、尿素水事態には全く言及しなかった。
文大統領はこうした状況の中でもこの日の冒頭発言で7泊9日間の欧州歴訪の成果を広報した。文大統領は「欧州歴訪は大変な日程だったが、成果は少なくなかった」とし「さらに格上げされた韓国の地位を実感し、韓半島(朝鮮半島)平和に対する国際社会の支持も繰り返し確認した」と述べた。続いて「世界の首脳は我々の模範的な防疫と経済回復、文化分野の成功、NDC(国別温室効果ガス削減目標)上方修正など気候危機の克服意志、先進国と開発途上国の掛け橋としての先導的な役割を高く評価した」と強調した。
文大統領はハンガリー・チェコ・スロバキア・ポーランドのヴィシェグラードグループ(V4)との首脳会談についても「多くの国が我々の成功経験に関心を示して協力を希望した」とし「我々はいつのまにか世界が認めてうらやむ国になった」と語った。さらに「政府は国の格の上昇が国民の生活の質の向上につながるよう、より一層まい進する」と話した。
この日、文大統領は任期(5年)をちょうど6カ月残すことになった。文大統領は「わが政府の任期は正確に残り6カ月となった」とし「急変する大転換の時代に合わせて国家の未来を準備し、先進国として国際社会に対する責任を高める」と述べた。
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